「自爆テロ」009 RE:CYBORG kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
自爆テロ
27年ぶりにギルモアに呼び出された正義の戦士たち。3年ごとに記憶をリセットされ、有事の際には活躍させられるということを繰り返していたらしい。34回くらいの爆破テロの連鎖という大事件はアメリカの陰謀なんじゃないかと噂されていたが、ついにアメリカ海軍のミサイルを使った爆破事件が東京で起こる。しかし、その寸前、記憶を消されて高校生生活をしていた島村ジョーは“彼”の声を聞き、自らも自爆テロを起こそうとしていたのだった・・・
“彼”の声とは何なのか?自爆テロを起こした者たちはすべてその“彼”によって動かされていたという事実。さらに巨大兵器会社のサミュエル社がアメリカ国防総省の恩恵を受けていたが、仲間から離れていた002=ジェット・リンクが“彼”の存在に気づき、すべてはサミュエル社が仕組んだものじゃないかと疑うようになった。
フランソワーズとジョーとの再会が妙にエロい。いつのまに深い関係になっていたんだ?などと大人向けのアニメに変貌を遂げている作品であり、各キャラもすべて劇画タッチの顔立ちとなっていた。しかし、アメリカの言う“正義”を疑問視するような内容だったのに、ストーリーは全て人間の内なる“神”について言及する。ジェットとジョーの確執とは何だ?もしやフランソワーズと三角関係にあったのか?と思っていると、世界の自由と平和を守ってきたというアメリカ人の自尊心と専守防衛の日本人がリーダーという確執だったようだ・・・なんだそりゃ。
その確執を解消したのはアメリカ空軍がドバイに向けて核攻撃をしてしまった時。すごい内容になっていたが、最後には原潜から世界終焉を迎えるような核ミサイル発射!テレポーテーションによって大気圏外で爆破させようとするジョー。そして助けにきたジェット。もう鉄腕アトム最終回の盛り上がりだ(笑)。
終わった・・・と思っていたら、「神は超えられない試練は与えない」などという宗教的なおとぎ話のような展開。水浸しになった世界で世界を再建するんだね・・・わけわからん。