劇場版BLOOD-C The Last Darkのレビュー・感想・評価
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BLOOD+は良かったのに…
テレビで放送されたBLOOD+は面白かった。
なので、これも期待したが、裏切られた。
他にもBLOODシリーズは見たが、どれもBLOOD+を上回るものはありませんね。
沙夜と敵方の因縁みたいなものが、この短時間では描き切れなかったのでは?バンパイアならバンパイアでシンプルにして貰えれば…
もっと丁寧な話をしてほしいなぁ。
アニメとしては面白いんだろうが…
テレビシリーズは未見だが、原点のblood the last vanpireをまるで踏襲してないところに驚いた。
テレビシリーズでの小夜はメガネをかけたドジな巫女さんらしいが、劇場版にその要素が入ってなかったのが唯一の救い。
劇中に登場したクリーチャーはたった三体。
なんかストーリーのスケールだけは大きいが、話はこじんまりとした女子高生の友情物語。
これではbloodシリーズの派生に意味がないと思う。
研ぎ澄まされた復讐心を、鮮血に染まった刃にのせて…
「BLOOD-C」の最終話の後日談を描く完結編的劇場版。
「BLOOD」シリーズは「BLOOD+」が放送開始する際に深夜に放送されていた「BLOOD THE LAST VAMPIRE」を鑑賞したのが初めての出会いでした。その後「BLOOD+」も全話観てすっかりファンに。続編しないかなぁ、と長らく熱望していたら、「BLOOD-C」が始まりました。大歓喜!
美少女と日本刀…何という天才的な組み合わせ。「セーラー服と機関銃」以来のベストマッチング! 無性に魅せられました。
「THE LAST VAMPIRE」と「+」は敵である吸血生物“翼手”など殆どの設定を共有していますが、「C」はというと“小夜という少女が日本刀を用いて異形のものを倒す”というコンセプトのみを引き継いだ全く別の作品となっています。“C”はストーリーやキャラクター・デザインを担当したCLAMPの“C”なんですかねぇ…?
長野県の諏訪湖付近のド田舎“浮島地区”を舞台に、夜な夜な出現する怪物“古きもの”と小夜の戦いを描いています。普段はおっとりとした天然な小夜ですが、“お務め”を果たす際には豹変し、本性というか真の自分を解放して戦います。そのギャップが堪らなくカッコいい。水樹奈々がさすがだなぁ、と毎回感心しておりました。
深夜放送ならではのバイオレンス描写が素晴らしい。さすがにすご過ぎてテレビ放送ではぼかしが入っているほど。スプラッタも斯くの如し。
始めから得体の知れない空気感が漂い続けていて、その異様さの正体に気付かされたとき、驚愕のどんでん返しが待ち受けていました。伏線が見事なまでに作用しているストーリー展開に目を見張りました。まさに意表を突かれたという感じ。なかなかの衝撃でした。短いようでとても濃密な全12話でした。
真実を知った小夜が怒りと復讐心を漲らせたところでテレビシリーズは終了し、直後に映画化のアナウンスが。
そもそも映画化前提だったんでしょうねぇ。今の主流ですもの…。てなことでまたまた大歓喜!
公開日にいそいそと足を運びました。観たくて堪りませんでした(笑)
劇場版の舞台は東京。都政の中枢にまで入り込み、もはや街の実権を握っている真の黒幕が仕掛ける陰謀に、小夜が立ち向かいます。
浮島地区での出来事から孤独な戦いを望むようになっていた小夜ですが、陰謀に立ち向かうレジスタンス機関“サーラット”の女の子と出会ったことで、心境に変化が現れます。その女の子の声優を担当しているのが女優の橋本愛。繊細な演技で魅せてくれますが、ちょっと拙い感じも否めない…でもそれがちょっとかわいいから許せちゃいます(笑)
2時間弱の尺でいろいろと詰め込んであるのですが、それぞれが中途半端になっておらず、上手く捌きながら加えてストーリー展開がスピーディーでした。
テレビシリーズで残された全ての謎に終止符が打たれます。そしてさらなるどんでん返しまで…。「これぞエンターテインメント!」っていう感じでした。
シリーズの魅力であるバトル・アクションも、映画ならではの音響もあって大迫力でした。日本刀を持って華麗に舞う小夜の姿はまさに美しさの極み。惚れ惚れしました。
小夜の壮絶な復讐劇の果てに待っているものは、希望か絶望か…。自分を含めたあらゆるものに終止符を打つため、彼女が下す決断に心が震えました。
大いなる目論見を達成させるためには手段を選ばない巨悪に、研ぎ澄まされた小夜の刃が振り下ろされます。やり切れないところが残るものの、完結編として観応え充分な劇場版に大満足でした。
小夜=水樹奈々に惚れ惚れ
セーラー服のヒロインが魔物と戦う、「BLOOD THE LAST VAMPIRE」から派生したTVアニメの劇場版。
TVアニメは1話2話くらいは見た中途半端な自分。
なので、序盤はまるで性格が違う小夜や話について行くのがやっと。
中盤からは少し話の意図が分かり、ハイクオリティの映像にも引き込まれ、なかなか飽きはしなかった。
登場キャラの関係図など、TVアニメを見ていたらもっと深みがあったんだろうなぁ。
いずれ機会があったら、TVアニメを全話見た上でもう一度見てみよう。
小夜が惚れ惚れするほど美しく、格好いい。(「BLOOD〜」の方の小夜はブチュだったからなぁ…)
水樹奈々の声もクールで艶がある。
中途半端なバランスの悪さ
私は「BLOOD-+」は観ていたが、このTV版は観ていない。そのためこの劇場版に至るストーリーの流れや作品世界の設定は、あまり理解できていないが、それを差し引いてもこの作品は面白くないと思う。
東京都に青少年保護条例が施行され、18歳以下の青少年は22時以降の単独外出が禁止されている設定だが、もっと青少年の反抗の描写(もし施行が東京都だけなら、22時直前に他県との境界線を越えてしまえば済むし、もっとネットでもできることがある筈)があってもいいのに、結局文人の影響力の大きさを描くダシにしかなっていない。
当初は「赤い盾」のような組織(サーラット)が出てきたので、てっきり小夜をサポートして組織戦を展開し、最後は大決戦になるのかと思ったが、大して盛り上がりのないままダラダラと流れ、ラスト近くのどんでん返し(蔵人の裏切り)も「あっ、そうだったんですか」という感じでしかない。
作画については車のCGが異様なほど出来がよく、またスクランブル交差点や教室内の群衆シーンでは一人一人がきっちり動いており感心した反面、その他のシーンは特に目を引くものはない。特に「古き者」のクリーチャーとしてのデザインやその動きはおざなりで、全く驚きも感動もなく、おまけにあまりに弱すぎる。そのため小夜の殺陣も全然見所となっておらず、カタルシスもない。
登場キャラも総じて類型的で、特に松尾や藤村は存在感も深みもない。蔵人も正体を現してからは文人に対する嫉妬心丸出しの薄っぺらさだけが鼻につく。
作画、ストーリー、キャラ描写のいずれも、何か中途半端にバランスがとれていない作品だ。
BLOOD−CはCLAMPのもの?
最初の映画がスタイリッシュで印象深く、次のテレビシリーズも相対するもの同士のせめぎ合いに魅せられて楽しく鑑賞していたのだけれど、これのどこがBLOODシリーズなのだろう。CLAMPのオリジナルの設定やキャラクターを少し変えて出しているのには醒めました。設定だけを借りた同人を見せられた気がします。楽しみにしていた一作目からの世界観もCLAMPの作品世界にスライドされていて、どんな解釈を見せてくれるのかと期待した分がっかりしました。テレビシリーズを見ていた友人の感想も芳しくなかったです。全くの別物と思って観たならば、違う感想になったのかと…
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