「自らの正義のみに生きた男・・・」J・エドガー 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
自らの正義のみに生きた男・・・
レオががんばっていた。青年から老年までほぼ出ずっぱり。がんばりは認めるが、何となく演技が一本調子。多々言われているが、老年期の声の工夫が足りなかったのでは??? もう少ししわがれ声にするとかしてほしかった。アメリカで長い間死ぬまでFBIの長官を務めた男をいろんな面から描いていた。共感が得られるような人間ではなく、言ってみれば怪物のような男だからしかたないのかもしれないが、この人物をどう評価していいかわからなかった。指紋とかDNAなど近代的な捜査を始めたとか、国会で予算をたくさんとるために、PRもうまかったとか功罪の功の部分もあるのに、イーストウッドは罪の方に力を入れて描いているような気がした。でもこんな人がいたらやだな。自分中心で世界が回っている感じで、かなり偏見に満ちてる人だったと思う。そのくせ、自分は普通とは違っていた・・・ その複雑な感じはよく描けていたと思う。
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