劇場公開日 2012年1月28日

  • 予告編を見る

「純愛?」J・エドガー Blueさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0純愛?

2012年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

FBIを創り上げた人のお話と聞いて、組織絡み・犯罪や政治に関連するようなお堅い作品だとイメージしたのですが… そっちの方ですか、、と 複雑な心境。
J・エドガー・フーバーの経歴を知る人なら 想像がついたのかもしれませんが、(私を含め)知らない人には ちょっとした衝撃。 周りから恐れられるほどの剛腕なフーバーも 一人の人間だったという部分を映したかったのかなと感じましたが、実話(実在の人物の記録を基にしている)とはいえ 今までのイーストウッド監督作品に比べると 重みに欠けるというか“もったいない気がしました”。 また ストーリーの上でも昨年オスカーを獲ったあの作品に類似するシーンがあったりで 新鮮さがない。

しかし「ダメな映画か?」と聞かれれば そうではありません。 “レオ様の口芸”も光ってましたし、イケメンだらけのFBIだったり、その当時を再現した お洒落なスーツや 車、建物、調度品なども興味深く 目に楽しいです。
また、主人公をはじめ 実在した人物をうまく表現できる俳優をそろえたなと 感心しました。
エドガーの秘書・ヘレンを演じた ナオミ・ワッツの静かな演技が 個人的に好きなのですが、(ある意味、男の映画なので)助演を淡々とこなす姿だけで 物足りなったです。
エドガーの右腕・トルソンを演じたアーミー・ハマーの行く末(特殊メイク)は ちょっと切なすぎました。。涙

イメージが先行しすぎて 期待とちがっていたので評価しにくいですが、アメリカの歴史を垣間見るという点では いいかなと思う3.0。 DVDでも、いいかな。。

Blue