劇場公開日 1997年11月8日

「意思の不在、整いすぎた不思議な感じ、それが温かみのない内容に通じたのか」時をかける少女(1997) 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0意思の不在、整いすぎた不思議な感じ、それが温かみのない内容に通じたのか

2025年5月1日
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実写・アニメ含め、時をかける少女は全部観ていますが、これは不思議な印象の残る映画です。
綺麗なんですね、全てにおいて整いすぎていて綺麗なんです。色も構図もいい、もちろん物語は言うことはない。

多感な少女の内面の不在、平均化されたクラスの仲間や個性を感じられない教師、それが美しいんです。きっとデコボコ感の無い世界を構築しているから、心に届かない違和感が残る。歩いてはいるけど、よく見ると右手右足の動きが同じだった、そんな印象。

意思の不在。
意味の無い距離感。

クレーン、ドリー、俯瞰のキャメラ位置が多い。
大幅に整理をし不思議さを別方向に深めれば、映画では無く深夜のTVドラマ放送に最適だと思う。

星組
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