「有名作と思えない質の低さにびっくり」時をかける少女(1983) けやきさんの映画レビュー(感想・評価)
有名作と思えない質の低さにびっくり
細田版が傑作なので、有名な大林版も、と思い観たのですが、なぜ評価が高いのか全く理解できませんでした。
冒頭から、主人公たちのあまりの演技の下手さに「映画の中の、文化祭か何かの劇中劇なのかな?」と思って見ていたらそうではなく、悪い意味で驚愕しました。
また、満天の星空を見ていたはずなのに次のシーンでは吹雪いていて、カット間のつながりも無視なのか・・・?
公開された時代を考えたとしても、高校生は絶対そんな言い方しないだろという台詞ばかりで気持ち悪かったです。「おあがりよ」とか、「もっと強く抱いて」とか・・・。
高校生の少女がゲタで出歩いているのもびっくり。
タイムリープの特撮もあまりにチープで、ウルトラマンの変身シーンを見せられているようで興ざめでした。
比べてはいけないのでしょうが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」がほぼ同年代(1985年公開)と考えると、特撮技術では無理としても、もうちょっと見せ方があったのではと思ってしまいます。
そしてエンドロールはまさに学園祭のノリで、わずかにあった映画の余韻を全てぶち壊しています。
原田知世か可愛い、ユーミンの主題歌はさすが、という以外何も見どころがない映画です。
世間の評価と実際は一致しないことがよく分かった映画でした。
コメントする
