「フランキー堺の粋過ぎる演技が最高!」幕末太陽傳 syu32さんの映画レビュー(感想・評価)
フランキー堺の粋過ぎる演技が最高!
日活製作再開三周年記念作品。
KBS京都「新春シアタースペシャル」で鑑賞。
ストーリーに盛り込まれているという落語の演目についての知識は全く無かったですが、思いっ切り楽しめました。セリフのひとつひとつがセンスに溢れていて、真似したくなる言葉のオンパレードだなぁ、と感じました。
主人公・居残り佐平次を演じるフランキー堺の軽妙洒脱な演技と、彼を取り巻くその他の登場人物たちの個性が際立っていて、それを余すところ無く収める場面構成も巧みでした。無条件に世界観に引き込まれていきました。
石原裕次郎、小林旭、南田洋子、左幸子という日活が誇るスター俳優たちを差し置いて、主演に抜擢されたフランキー堺。彼らに引けを取らない粋過ぎる好演で、物語を牽引しているのがすごいなと思いました。これぞ本物の喜劇役者!
公開当時の世相として、売春防止法が制定され、昔ながらの赤線地帯が次々に姿を消していく中、“古き良き時代”へのノスタルジーが籠められているように思いました。
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