「レオ様もう少しだけ」華麗なるギャツビー ミントユさんの映画レビュー(感想・評価)
レオ様もう少しだけ
レッドフォードの1974年のはギャツビーの立場で観た。ミア・ファローめ、なんて勝手な女って恨めしく思った。
でも今回は気づけば、キャリー・マリガンのデイジーの立場で観ていた。
「楽しかったわ、でもそろそろ潮時ね」って。
何故だろう?
昔の恋が諦めきれず、いつか彼女を手に入れようと、がむしゃらに生きてきたギャツビー。
どんな風に彼が頑張って来たかが軽く流す程度にしか描かれないのが、とても残念。彼の物語を書くトビー・マグワイアは解るったようだが、観ている方には伝わらない。
彼の魅力。彼の野望。もっとギャツビーに肩入れさせて欲しかった。
マスコミからレオ様とはもう呼ばれなくなったディカプリオ。
だからこその演技が良い。デイジーの住む向こう岸に手を翳す背中のシーンは、脆くて切ない。
レオ様…もう少し、もう少しだけ痩せてたら…たとえデイジーは去っても、私は側にいたのだけれど。
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