コンテイジョンのレビュー・感想・評価
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描写はリアルだが山場がない
Netfl○xでおすすめに出てきたので鑑賞。
パンデミック系な映画は割とオーバーな表現が多くリアリティに欠けた物が多いが、これはかなりリアル。だが同時に、盛り上がりがない。見終わったあとに、印象に残ったシーンが特に思い出せない。俳優も豪華なのだから、もう少しスリルというか盛り上がる場面があってもよかったかなと思う。もう一度見たいと思う感じではないが、映画自体は面白かった。
リアルな分、ドキュメンタリー的な映画になったように感じます。
未知のウィルスによるパンデミックに、奔走する人々を描いた群像劇。
Wikiによると専門家からも助言を得ているようで、非常にリアルに感じられる緊迫感のある作品です。
ただ、リアルと感じられるが故に、ややドキュメンタリー的な要素が強く、ストーリーとしての面白みに欠けるようにも思えました。群像劇として描かれていますが、主人公を中心にした展開の方がストーリー的な面白さも現せたのではないでしょうか?
ラスト。マッドデイモンが階下に降りると、娘と彼女のボーイフレンドが静かに踊っているシーンがあります。大きな悲しみの対比として、薄日のような明るさを描いたとても良いシーンでした。
映画とは別の話ですが、ネットリテラシーについて。この映画には陰謀論をまき散らすブロガーが出て来ますが、非常に恐ろしい存在ですね。災害の度に、ネットでのデマが問題になります。そして歴史を紐解くと、関東大震災の際にデマにより朝鮮人が多く虐殺されています。コロナウィルスに対するネットのヒステリックな書き込みをみると、そのような危険性がより高くなっているわけで、その恐ろしさをもっともっと知る必要があると感じました。
今だから見て知る恐怖。
香港から始まりあっという間にパンデミック化し感染する強力な新種のウイルスに世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子。えもない噂やインターネットやSNSから発症や状況などをスティーブン・ソーダバーグがリアルに映し出し、それに恐怖をなす豪華俳優陣で描くサスペンスで、大変勉強になったがここまで豪華キャストを使ってるので、ある程度の人間ドラマとか展開に期待をしていたのだが、その部分は肩透かしを食らったようで、ある意味でドキュメンタリーを見ているかの様な気もして何となく勿体なかった。ラストもスティーブン・ソーダバーグなりで、納得はさせられるオチではあったが!しかしコロナウィルスの今だからこそ見て知った恐怖。人との接触、マスク着用と手洗いは必ずしようと思い知らされた作品である。
カリスマブロガーの存在が
解剖シーンにはちょっとドキリとさせられた。パンデミックものをソダーバーグが撮るという意外性もさることながら、こうしたパニック映画に一流俳優を惜しみなく使うというのも凄いぞ!
パニックとは言ってもゾンビ映画のように直接的な恐怖を描くものじゃなく、“動”よりも“静”、人間の心理やリアリティ重視の感染モノなわけだ。保健局やCDC(アメリカ疾病管理予防センター)の職員を中心とした、未知のウィルスと戦う姿を描いている。『アウトブレイク』などとは違い、それほど緊迫したクライマックスがあるわけでもないのが特徴。邦画で言えば、『感染列島』みたいなシミュレーション映画。
マット・デイモンとグウィネス・パルトローは再婚同士(?)で、彼女が香港へと出張に行き、その帰りに元恋人と浮気していたことも判明。そんなことより感染源はどこなんだ?と必死に探す人々。そして、感染が拡大し、全世界で2000万人もの人が死んでいき、ようやくワクチンが完成する。途中、あちこちで暴動が起こり、ワクチンが出来ても大量生産するには時間がかかるため、さらに暴動。ジュード・ロウ演ずるカリスマ・ブロガーにより“レンギョウ”が特効薬だといったデマを信じる人々。そのブロガーも詐欺罪で逮捕されるが、熱烈なファンにより保釈金が・・・などというサブストーリーもある。
コティヤールがクレジットのトップにきているが、彼女はWHOから香港へと派遣された医師であり、ワクチンが完成した後でも香港の順番は先延ばしという理由から郊外の村に拉致されたりする。各国政府や製薬会社とWHOの癒着などといった、想定される社会問題も考えてある作品であり、様々な問題を静かに訴えてくる。
おうち-160
嵐の最中の静けさ。
目に見えないものが一番怖い。
それもそうだが、その先に見えてくる人間の本性がもっと怖いと思いました。
人は1日2000回から3000回、顔を触るらしいです。
仕事に行くだけで色んなものに触り、色んな人に移すという当たり前の事実を、静かにソダーバーグらしく伝えていく、この怖さ。
嵐の前の静けさ、ではなく、嵐の最中の静けさ。
人間の本性も見えてくる。私だって生きたい、身近な人を守りたいと願うから、善人の立場で何か言うことは出来ない。
大切な人だけは救いたくて、情報を教えちゃうという気持ちもわかるし、それに反発する市民側の意見もわかる。
自分のため、愛する人のために食料を求めて動物に戻る瞬間も。
だからこそ、見てて一番辛かったし怖かった。
相変わらず音楽も素晴らしい。
相乗効果でドキュメンタリーのように進んでいくので、よりリアルでした。
本当にこんなことにはなってほしくない。
主役級のキャストがずらり
個人評価:3.9
淡々と物語と共に感染が広がっていき、誇張する事がないストーリー展開がよりリアルな恐怖と、現実に起きてもおかしくないと考えさせられる。
また配役が豪華キャストで固めてる為、登場人物が多く、場面転換が頻繁でも話が散らばらずに頭に入ってくる。
このオーシャンシリーズも作った監督さんの作品は、キャスト陣だけでも楽しめてしまうが、本作はそれを束ねるストーリーも良い。
普通
ストーリーはとてもいいが
特に印象に残るシーンもなく普通
最初の感染が広まっていく描写は
とても好き。
こうやって感染していくのか~
と、現実でも有り得ることなので
インフルエンザのようで少しこわかった。
しかし、死に至る感染症が世界中に広まったら
感染経路も定かではないのにマスクや手袋もせず
外に出たりできないんじゃないかと
少し違和感があるシーンが多かった。
オチもいまいち。
もう少しどうにかできなかったのかなと、、
残念でした。
退屈だった
そもそもソダーバーグと相性が悪いのか、ソダーバーグ作品を面白いと思った事がない僕には今作も退屈だった。
ウイルス感染のパンデミックを淡々とリアルに描いているのだけど、リアル過ぎるのか、実際に起こったとしても自分には関係ない他人事でいるのだろうか、大袈裟な嘘でワクワクさせてほしかった。
ただラストの見せ方はとても良かった。ゾワッとした。
静かに、確実に進行する恐怖
いわゆる感染パニックを描いた作品だけど、キラリと光るのは脚本と配役の妙。
特にマット・デイモンとジュード・ロウの役どころが印象的で、
作品に新味と深さを与えていたと思う。
例えばマット・デイモンは作中で唯一、ウィルスに免疫を持つ男性。
本人が感染しないから平気かと言えばそんなことはなく、
妻を失った悲しみを飲みこめないまま、
それでも愛娘に感染させないため奔走する“強い父親”だった。
ジュード・ロウは影響力を持つブロガー。
ネットを通じて簡単に、真偽の怪しい情報が蔓延する様子はまるでウィルスのよう。
作品全体を通して淡々と物語が進み、“煽り”のような演出も控えめ。
それでも感情が揺り動かされるのは、良い映画だからだと思う。
ウイルスの伝染が
淡々と確実に、そして爆発的に広がっていく様子が、現実に起こってもおかしくない怖さ。
発生源を解明して、ワクチンを作るって本当に神業だと思う。
そんな神業の上に成り立っている現実が怖くなった。
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