劇場公開日 2012年2月18日

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「繰り返してはならぬこと」ものすごくうるさくて、ありえないほど近い komasaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0繰り返してはならぬこと

2023年9月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

幸せ

父との繋がりを求め、ひたすらに突き進む少年。母を拒絶する言葉、本心でないことは母も本人も分かっているが、一瞬でも思って口にしてしまった事実はずっと残る。

終盤までは、少年の執拗な鍵への執着を、彼の特性によるものと思っていた。
しかし、あの日少年に何があったのかが分かると、自身を維持するための必死の行動だったのだと分かる。何故母を拒絶してしまったのかも。回想される内容、少年の表情には心が締め付けられる。

父の教え、母の強さ、祖母や同居人の優しさに支えられながら、数年をかけて多くのブラックさんと交流した少年。母への一言が、彼が大人になったのだと思いつつも、余りにベタなセリフでほっとした。

物語上、非常に大きな役割を果たした祖母の同居人。彼を演じたマックス・フォン・シドーの演技はとても印象的。偶然にも、少し前にフラッシュゴードンを観たばかりであった。

22回目の9.11にBSで鑑賞

komasa