「ストイック。それがいい!」ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ハムさんの映画レビュー(感想・評価)
ストイック。それがいい!
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父を亡くした少年が、父に近づこうと、旅を続ける。
1人目のブラックさんから既に泣け、全編泣き通して観た。
アメリカ映画だから、母や祖父にもっと抱きしめられるのかと思いきや、ストイックなシーンが続く(ブラックさんに抱きしめられるのは置いておいて)。
それが、いい、、、
静かに激しく(矛盾語!)感情揺さぶられながら、
ラストの母との心の触れ合いのシーンに至る。
なんという素晴らしい演出、、
1人目のブラックさんの涙も、
この人の涙の理由すらわからないのに、釣られて泣いた。
「何も説明しないで、登場人物の人生を感じさせる」
──書きたくてもなかなか書けない脚本。
さらに、最後にそのブラックさんに戻ってくるなんて!
これは原作からこの順なのだろうか?
そうだとしても、映像化のスタッフ素晴らしい。
父のこと、
911のこと、
謎、
留守電のこと、
アスペルガーのこと、
母の気持ち、
祖父の存在、
大勢のブラックさん、、、
要素てんこ盛りなのに、
ストイックな描写と程良いテンポ感で、
全くてんこ盛り感無い。
本当に観て良かった。
今まで、ヘンテコなタイトルに魅力を感じず、
Netflixのマイリストに放り込んだままだった。
原題存じ上げませんが、
邦題、もうちょっと矛盾語に翻訳していただきたかったですね。
十分検討されてるだろうから、無理だったのかなー?
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