宇宙戦争(1953)のレビュー・感想・評価
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レーザー光線の効果音‼️
製作から70年以上も経つのに全く色褪せないエイリアン侵略物の名作‼️南カリフォルニアに巨大な隕石が落ちるが、実は宇宙船で、中から次々と円盤が出撃する。まるでコブラの頭のような探知機&兵器で、すべてのものを次々と消滅させる‼️このエイのような円盤のデザインが素晴らしく、レーザー光線の効果音は、ゲームセンターで隆盛を極めたシューティング・ゲームの元ネタである事は間違いありません‼️軍隊との戦闘場面も当時のものとしては迫力満点だし、主人公たちが宇宙人と遭遇するシーンのサスペンス演出もウマい‼️人類が神にすがるしか出来ない一方、人間以上にちっぽけなものが宇宙人をやっつける皮肉な物語‼️人間が地球の支配者であるという驕りが木っ端微塵に打ち砕かれる瞬間でもあります‼️人間はもっと謙虚にならなければとのメッセージ‼️深いですね‼️
70年前に予見。火星人も人類も凌駕したのは…
数ある50年代SFの一本。
中でも名作に挙げられる。
H・G・ウェルズの小説を基に、1938年にはオーソン・ウェルズがラジオドラマ化し全米中が“本物”とパニックを起こし、2005年にはスピルバーグ×トム・クルーズの強力タッグでリメイク。
その他の映像化も多く、後のSF映画にも影響を与えた、1953年の作品。
話は単純。一行で説明出来る。
火星人による地球侵略。
約70年前の作品。古臭さは感じる。
が、同時代同ジャンルの作品のようなチープ感はそれほどナシ。
宇宙船のインパクト、都市破壊、殺人光線、耳をつんざく音響、迫力の攻防や人々のパニック描写、特撮技術も含め、群を抜いている。
圧倒的な戦力の火星人侵略に、人類は…?
オチは賛否両論。当時としては斬新、そのまんまのオチにした2005年のリメイク時はズッコケ、しかし今見ると意味深…。
二度の大戦を経て、次なる大戦は、宇宙からの侵略。“宇宙戦争”。
それをも凌駕したのは、ウィルス。
地球の大気に触れた火星人は抗体が無くウィルスによって死に至り、ウィルスと共存する地球人は救われた。
が、今、新型のウィルスが全世界を脅かしている。
ラストの火星人の姿は、我々の行く末…かもしれない。
これが1953年の作品とは驚きだ。 ウルトラマンと同じにおいを感じ...
これが1953年の作品とは驚きだ。
ウルトラマンと同じにおいを感じた。
それにしても問答無用で攻撃を仕掛ける火星人のクズっぷりはなかなかのもの。
そして火星人をタコ型生物にしなかったのも斬新(?)。
原爆さえも通用せず、万事休すと思われたが、なんと大気中のバクテリアで全滅してしまうという意外な展開はあっけないが、一番後味がいいかな。
ゴジラに大きな影響を本作は及ぼしていることは間違いないと思います ゴジラファンなら、絶対に観ておくべきです
本当のSFファンなら、原作は小学生の頃に図書室で読んでいるはず
本作も中学生ぐらいで観ていないとなりません
それくらいの古典
一般教養です
まさか観ていないなんてSFファンはいないですよね?
もしそうならもぐりです
なんて偉そうなこと言ってますが、本作を観たのは遥か大昔のこと
何もかも忘れ果てていました
覚えていたのは、三角の戦闘マシーンのビジュアルと原爆攻撃に使われる全翼爆撃機だけという体たらくです
改めて観直して大いに感動しました
凄い作品です
そして新しい視点を得ました
本作はゴジラの元ネタだったのです
ゴジラは、本作の約1年後の1954年11月の公開
火星人の侵攻をゴジラに置き換えて考えると類似点が沢山あることに驚かされました
1953年6月公開、日本は同年9月の公開です
しかもカラー作品
この時点での特撮は米国が上回っています
米軍の出動シーンは、確実にゴジラに継承されたシーンだと思います
伊福部マーチが脳内に鳴り響きました
大変にマッチします
そして米軍の総攻撃
しかし全く効果がない
これもゴジラに継承されるポイントです
恐らく透明な釣り鐘状の電磁バリアのビジュアルを提示したのは本作が史上初では?
1950年代はアメリカのパルプ雑誌のSFの黄金期電磁バリアの概念は当時の米国のSFファンならもうお馴染みの概念であった思います
でもこの概念を映像で見せたのは本作が初めてだと思います
禁断の惑星ではシャッター方式の電磁バリアが登場しますが、1956年の作品です
アナウンサーが実況するのも、ゴジラに引き継がれています
全翼機での爆撃はシン・ゴジラに反映されています
庵野監督はだからB-2ステルス爆撃機を登場させていたのです
本作に登場したのはYB-49という、2機だけ作られた試作機です
そのうち1機は本作公開の5年前に墜落事故を起こしエドワーズ大尉以下5名が犠牲となっています
ロス郊外の空軍基地の名前がエドワーズなのはその時に改名されたそうです
この事故もあり、性能的にも満足でるものでなく、結局本機はお蔵入りになってしまいます
しかしそれが50年の時を超えてリベンジを果たしたのが、そのB-2 爆撃機なのです
劇中に登場する地名を地図で確認すると、全て実在します
現地指揮官の海兵隊の大佐が、高速道路まで撤退して、防衛ラインを再構築せよと命令するシーンがあります
これもロスの40キロほど東に南北に走っている実在の路線のことのようです
この防衛線は、庵野監督によってシン・ゴジラのタバ作戦に継承されているように思います
タバ作戦でテント式の現地指揮所が襲われるのは本作と同じです
遂にロスには避難命令がでます
避難民は家財道具を車に山のように乗せて、群れをなして避難していきます
車の無いものは、軍の誘導に従ってバスにのって疎開していきます
これも本作の約1年後にゴジラで類似のものを観ることになるシーンです
病院から重病患者の避難シーンもあります
やがてロサンゼルスは火の海となり、軍と民間の避難民が入り混じって敗走するシーンはもうまるで沖縄決戦のような大混乱の様相になります
ダウンタウンでは略奪と暴力が横行しています
最上部が日本の国会議事堂のような形をした高層建築はロス市役所です
ランドマークを破壊するゴジラの伝統は、実は本作に出発点があったのです
逃げ遅れて教会で最期の時を迎えようとする人々
これも、ゴジラでは「お父さんのところへ行こう」という名シーンに継承されています
病原菌にやられて火星人の戦闘マシーンが横たわるシーンはシン・ゴジラの終盤に隔世遺伝しているように思えます
とはいえそれでもゴジラが映画のイノベーションであるという絶対さは揺るぐことはありません
しかし、そのゴジラに大きな影響を本作は及ぼしていることは間違いないと思います
ゴジラファンなら、絶対に観ておくべきです
今日は2020年10月4日です
なんと2日後の10月6日が火星大接近の日だったのです!
地球と火星は2~3年おきに接近するのですが、この次に今回より近づくのは2035年までありません
最近どうも火球が落ちてくるニュースが多いと思いませんか?
火星人が攻めてくるかも!
追記
特撮はジョージ・パルの名前しかないですが、ゴードン・ジェニングスが担当しています
彼の名前はもっと大きく扱われるべき巨人です
Do you think it comes from Mars? 特撮の大元祖!
特撮SFの元祖とも言える本作。なんてったって原作の小説は100年以上前の1898年!そして本作が作られたのは50年以上前の1953年!因みに「ゴジラ」が作られたのがこの翌年の1954年、どことなく似た雰囲気の「ウルトラマン」が1966年なので特撮に多大なる影響を与えた事は間違いないでしょう。
とにかく空想科学っぷりがスゴいです。磁力で浮いてるとか、原子に分解される光線とか。嘘か誠かはさておいて、それっぽい科学が入ってきます。博士が見ただけであれは何だって解説してくれる親切設計・・・だったのですが、原子分解の割には終盤は宇宙人の光線で普通に建物壊れたり、火がついたりしてたので博士の解説はかなり眉唾物でした。昔の人は細かい事は気にしなかったに違いない。
もちろん今観ると宇宙船が糸で吊ってあるのが普通にわかったり、火星人生身だとメッチャ弱かったり、宇宙人の見え方の話がその後のストーリーに何もいかされてなかったりと粗は目立ちますが、当時は物凄く革新的だったのではないでしょうか?面白いかどうかは別にして、ここから現在のCGにつながる全てのSFが花開いていったと考えるとエポック・メイキングな作品だったんだろうなぁと思います。
円(三角?)盤が主役の名作
子供のころに観て円盤のカッコよさ、一瞬で焼ける熱光線の凄さ、小屋で3原色の目を持った蛇のようなものが近づいてくるのが怖かったのをうっすらと覚えていた。
原作では三足ロボットだったものを円盤に変えたそうだが後にアルバート・ノザキさんという日系人がデザインしたことを知りなんとなく自慢に思えた。原作は日本で言えば明治時代に書かれ映画はテレビ放送が始まった頃だからまだ火星人でもよかったのだろう(タコ型ではなかったが)後のトム・クルーズ版ではさすがにぼかされている。やたら数字の3に絡むので不思議に思ったがラストで火星人の指が3本だったので合点がいった。東宝が真似をしたのだろうが隕石のくだりはギドラ出現のようで懐かしく思える。特撮技術も未成熟ながら街の破壊シーンなどは今と遜色ない出来である、円盤を釣っているワイヤーが写っていたのはご愛嬌、円谷監督は飛行機を逆さに釣るした逆さ撮りで違和感を消している。人間のストーリーの方はあまり覚えていなかったのだが友好を唱える民間人が熱光線で殺され牧師まで二の舞、平和外交への不信が漂うのは時代背景か、最終兵器の核まで投入、最後の望みの綱を暴徒に絶たれる口惜しさ、火星人も怖いが人間もつくづく怖いです。もはや神頼みで奇跡が起きる。H.Gウェルーズは生物学を学んでいたので細菌や免疫学をうまく生かしていますね。逆もまた真なりで宇宙飛行士が帰還後隔離されるのも検疫のため、アンドロメダ病原体というSFもありましたね。このあとのSFものに多大な影響を与えた名作です。
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