ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのレビュー・感想・評価
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エヴァンゲリオンシリーズ史上最低の駄作
redoというものだからやり直せるかやり直せないか、多分原作アニメのようにレイが死んで3人目に、カヲルが死んでシンジが欝になってやり直せないだろうなという展開を期待していたが、
サードインパクトの戦犯はシンジではなくネルフそのもの。
カヲルを引き立てるために他キャラの性格を改悪するところも強引すぎ。
ドラマ性も何もないただのなぞなぞ映画になってしまった。
しかもその謎要素も他の作品からパクってきたんでしょうね。
序や破はドラマもあり迫力もありキャラもいろいろと成長しますが、このQは何の進展もありません
庵野さん率いる株式会社カラーさん、観客無視しちゃダメですよー。
物語のつくり方間違えてますよ~。
賛否両論といってますが、これで高い評価下すのは一部のコアなファンだけ。
そのうちDVD販売&地上波放送するだろうけど、こんな映画地上波に流すな。アニメ専用チャンネルで流してろ。
もし地上波で放送しはじめたら、その時はすぐにチャンネル切り替えて破をDVDで観ててやる。
こんな糞映画のDVDなんぞ金あげるから観てって言われてもいらねえよ
作画が汚い
序と破のDVDはピカピカの新品で購入しましたがね。
1度見たらもういいや。ただの宇宙戦争じゃんwww
エヴァの機体も6号機(Mark.06)以外全部ダサいわ~。改良弐号機とかダサすぎるわ~8号機とかデザイン変だわ~。破で出てきた予告の方が格好いいわ~
初号機は最初しか出てきません。しかも箱の中から少し顔を覗くだけ。なんでちょい役なんだよww初号機はエヴァの象徴だろww13号機とかあんなダサいの誰得だよww
キャラの作画崩壊もひどいもんだwww
CG技術に頼りすぎて絵が雑になっています。影のつけ方もおかしい。
そしてそのCGも序や破に比べ全然しょぼい!!
序や破は細かいところまで繊細に描かれていましたが。
1度見ただけでわかったつもりで言うなとか言う人、なぜつまらん映画を何度も繰り返してみなきゃあかんねん?
もうどうでもよくなって眠くなるねww
序と破は公開当時はそれぞれ3回映画館へ足を運んだが、このQはもう一度見たら見る気が起きません。原作のアニメや旧劇場版&序と破、庵野秀明さんアニメのナディアやトップをねらえ、おおかみこどもの雨と雪見れたからもういいや。
謎だらけなアニメを見たければ鶴巻さんが監督のフリクリをおすすめします。こちらの作画監督も貞本さんが担当しています。
次回予告に出てきた8+2号機ってwww
仮面ライダーW??マジンガーZのあしゅら男爵??
なんなんだよwww
正直失笑しましたwww
ニワカにはわからないコアな人間向け映画なら、アニメ専用チャンネルで流してろ。
新しいエヴァ 前半
書きやすく、ストーリー8つくらいに区切りました。
■1:初号機奪還
SF好きにはたまらない宇宙の描写。
宇宙工学に基づいていたシーンだけに迫力や緊張感が伝わる。
アスカの手元のシーンはアスカのカリスマ性がマジヤヴァイ\(^o^)/
コード4Aと戦うシーンではカット割りが超格好良かった!
2号機が使えなくなった盾を捨てたりアスカがヘルメット取ったり、アスカの大胆な性格が全面的に出てて、アスカが復活したんだなと思った。アスカが元気で本当に嬉しい。
■2:シンジ君が目覚める、旧NERVに行く
破でアスカが隔離されていた場所と雰囲気が似た所でシンジ君が目覚める。ここでもう嫌な予感がした(´Д`;)
人達知らない人達、冷たい態度、自分に向けられる憎しみや恨み、ミサトさんはエヴァに乗るな、必要ないと言う。
辛過ぎるでも多分、自分がもしミサトさん達と立場が一緒だったら同じようにしてたと思う。こりゃあ逃げたくなるよな…
■3:カヲル君と出会う
やっと自分を受け入れてくれる人(ヒトじゃないけど笑)を発見。
TV版と違うのは関係。カヲル君とシンジ君は結構対等な関係だったかも
カヲル君はシンジ君に積極的だったし、シンジ君も応えようとしていた。
カヲル君にとってここらへんは至福の時だったろう。でも自分は近いうちに死ぬって解ってるけど一緒に生きていたいと思ってたかも…嗚呼、切ない(´;ω;`)
で、ここのピアノの音楽が超格好良い。
エヴァは音楽がしっかりしてるし物語の邪魔をしない。これ凄いよ
■4:トウジの制服に気付く、ニアサードインパクト、レイと母のことを知る
鬱スイッチON。
ゲンドウが物凄い悪党に見える。
ゲンドウにとってシンジ君は扱い易い存在なんだろうな…性格似てるから。
逆にこれを知らせたせいで13号機に乗るのは明確。計算高いよぉ…
トウジ、ケンスケや委員長の行方が気になるけど、トウジのシャツが出てきたのでトウジは服が要らない状態なんだな…
文字制限なんで次の記事に続き書きます。
ヱヴァはエヴァじゃないんだな…。
映画を観る前は、どうなるんだろうという興奮感・高揚感が半端なかった。
その反面、“絶対にQはぐだぐだになるだろう”という確信があった。
序・破の出来に満足していたし、期待できるものがあった。
しかし、破で出しきった感がすごくしたし、あと2つもあるということで
絶対にもたないだろうと思っていた。まったくもってその通りだった。
旧劇場版では、CGもソフトもろくにないが故にアナログチックな
やり方で色々な手法を試して観る者を感動させてくれたのだが、
今回は3DCGに頼りっぱなしでエヴァ本来のアナログの良さが
まったくなかった。突出した作画も特になかった。はっきりいって
作画スタッフが勿体ない。宝の持ち腐れである。
あとは、序からの使いまわしカット・レイアウトが多すぎる。
既視感が半端ないカットが多々。宮崎さんと巨人なんか
作っている暇があるんだったら、もっとQに力をいれてほしかった。
あとは、カヲルがブザイクだなと思った。なんか、ローソンとかの
エヴァキャンペーンで売ったり配っていたブサカヲルと同じ臭いがした。
作画の質が低下しているのだが下請に任せっきりだったのかしら?
カヲルファンがみたら怒りそうだな…。
というか、Q完成してないでしょ^^; カットつながりがどう考えても
素人目からみてもおかしいところばかりだったので相当ボツにしたのでは?
あとは、庵野さんの気まぐれでだいぶ内容が変わってしまったみたいだが…。
人物の心理描写もテキトー。加持さんは結局死んだのか?ふむ…。
エヴァの良さはドラマであり、人物の心理描写が濃く、共感できるもの
だったのだが、今回はそんなのが全くない。シンジ(=視聴者目線)のように
置き去り感がある。新キャラがぞくぞく出てきているが、果たして出す意味は
あったのだろうか?マリやトウジ妹の役割は何?意味のないキャラたちによる
意味のないストーリーが完成してしまった。量産エヴァの代わりに13号機
もうなんでもありである。
次回(最終回)も予告を観た感じ期待できない。8号機+2号機意味がわかりません。
制作関係者に知り合いがいるのだが、『もう、エヴァ意味わかんない』と
愚痴っていた。制作側も庵野監督以外意味ぷーらしい。(庵野もぷーだと思うが)
ヱヴァのせいでエヴァの評価が落ちること間違いないので、もう早く終わらせてほしい。
全く理解不能
庵野作品だなー
私にとってのエヴァ
私にとってエヴァンゲリヲンとは、永遠に完成しないジグソーパズルのような存在だ。
一つ一つのピースは見たこともないような形や絵柄、色をしており、「これが完成したらどんな素晴らしい“絵”が見られるのだろう」と期待を込めて観て行くと、最後にそれらのピースは一つの作品に収斂しないことが分かる。無理に収斂させても個々のピースから予想(期待)した“絵”とはかけ離れたものになってしまう。
そんな事を経験する内に、スタッフには失礼だと思うが、全体の形を考えるのは止めて、個々のピースだけを楽しむようになってしまった。
そんな目で観ると、今回の作品も私には十分「あり」である。何よりアスカとマリの頑張り具合がいい。またヴンダーを軸にした戦闘シーンも眼を楽しませてくれる。自分が原因になって多くの犠牲を出したことを自覚せず、父親に正面から反抗することもできず、変形したマザコンのように綾波レイを追い求めるシンジにはもううんざりで、思わずアスカを応援してしまう。
人類の大半が死亡した(と思われる)後で、誰(どこ)がミサト達のスポンサーになっているのか不明だし(構成部隊からみると、各国政府の最終残存勢力のように見えるが)、ゼーレがいつの間にか「人類ではない存在」みたいになっているし、相変わらず説明不足を引きずりながら突き進んでいる。次作(最終編)がいつ完成し、どのような内容になるかは分からないが、「序」から「Q」をうまく収斂した形にはならないかも知れない。
それでも別に構わない。無理して全体を理解しようなどとは思わず、自分に理解できる部分だけを取り出して楽しむ。私にとってエヴァとはそういうものなのである。
難解 難解 難解
戦闘シーンと巨神兵への点数です
新劇場版シリーズとして3作目、前作から3年もかけた結果がこれ・・・う~ん、という感じです。
絵は相変わらずハイクオリティ。エヴァや船をはじめ、機械類にかかる発想や表現も飽きさせない作りで、要した時間をきちんと結果に反映させてます。私もそうですが、この辺をメインに楽しめる方なら、本作も及第点をつけられるでしょう。
でも、一応「映画」なんですよね、これ。
ストーリーが、難解を通り越して理解不能。前2作をかなり復習してきた人ならもしかすると、なのかもしれませんが、とにかく説明不足。正直退屈なシーンもあって、たかが95分なのに一部寝てしまいました。
次作が最終話(のはず)ということに甘えて、風呂敷を広げるだけの中身にしたのでしょうが・・・商業的には(次作への誘客手法として)間違ってないのかもですが、やはり続けて翌週に見られるならまだしも、酷すぎると感じました。
もともと、話の展開では満足させられない前提なのであれば、戦闘シーンをもっと増やすとか、「観るだけで楽しめる」場面をもっと盛り込まないと、他の作品と同じ料金を払う観客に対して失礼。
「固定ファンも大勢居るし、話題にも勝手になるから何やっても良いや」という制作側の甘えが見えました。
それとも、もしかしたら巨神兵で勘弁してね、ということだったのか?なら本編後に流すほうが良いと思いますよ。あの短編は素晴らしい出来なので。
しかし、あと一本で、ちゃんと説明できるんですかね。庵野氏のこれまでの業績を考えると、期待しないほうが良いのかも。
思い出したので補足です。冒頭、発進シークエンスのあたりまでの音楽が「不思議の海のナディア」から「万能戦艦ニューノーチラス号」をはじめ様々持ってきてましたが、何かの伏線なのでしょうかね?自社作品ですからパクリとは言いませんが、あまりにそのまま使っているので気になりました。
神ごとは子供たちだけにして欲しい
短編もついてるし、お約束の予告もあり
サービス!サービス! はしてたと思う。
で、初日に見たので劇場は満席!
これだけで、(映画界へは)十分貢献し
ています。
じゃあ、お客は?と言うと・・・
サービスはあったけれど、サービスだけ。
メインが足りないというか、本編に満足
はできなかった。
特に、神ごとというのは選ばれし子供たち
だけに限定して欲しかった。
神ごとに、あの巨大なアレに乗ってオトナ
たちが突っ込むのはどうかと思う。
子供たちだけが超危険な目にあってこそ、
「オトナは勝手だ」が成立するし、不条理
と直面し、乗り越えることで成長があるの
では?
まぁ、主人公はガキのまんまなんですけどね。
評価は最終作を見てから?・・かな( ^ω^ )?
純粋に面白かった
エヴァ好きを自称する人は、物語に解釈や理由付けを求める傾向が強いので、本作も賛否両論がはっきりしているみたいですが、
庵野監督は「巨大な怪獣が街並みを破壊する」状景が好みのはずなので、昔で言えばウルトラマンやガンダムのような、巨大怪獣や巨大ロボットがドンパチして活躍するヒーローものとして観れば、十分に楽しめました。
CGも外国映画に挿入される時のような不自然さもなく、アニメの一部として効果を高めているし、なにより、新作毎に映像が進化していることを実感できるのは、観客が楽しめる大きな要素のひとつかと思います。
個人的には神山監督の009よりも、100倍面白かったです。
エンドロール時に、観客席から苦笑が漏れたストーリー展開も事実ですが、
これで嫌なら、次回作を観なければいいだけです。
同時上映の巨神兵はすごい映像で、日本のクリエイターの実力に感心しきりでしたが、
その反面、上映中はずっと東北の被災地のことを考えてしまいました。
それほどリアル過ぎる迫力であり、海外SFモノのCGとは比較にならないハイレベルかと思います。
さすが庵野監督!! 大人も楽しめるアニメ
庵野監督、流石です。
もうすっかり不惑の歳に近づいてしまった私は、最近のぬるいアニメについていけず、これも歳のせいだと諦めかけていました…。しかし!!そうではなかった。大人のアニメファンを満足させてくれる作品がまだ残っていたのですね。本当に嬉しいです。
正直、内容は難解です。当然、この映画だけで全てを理解することは不可能です。レビューの中にも「こんな展開になるとは思っていなかった」と、口々に書いてありましたが、それこそ監督のねらい通りでしょ? 題名通り、起承転結の「転」で急展開があったわけです。私は、いい意味で期待を裏切られて、最後まで興奮して観ることができました。
エヴァ人気だけで、初心者が観るのはオススメできません。新劇場版からのファンの方々も、ぽかぽかした学園モノを期待しているのであれば、予想を裏切られると思います。単純明快な爽快感が残るアニメもいいけれど、時には、作り手と読みの勝負をするような、大人のアニメに挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。
エヴァ離れしたく無い人だけが見ればいい作品
ああ、またこの監督の悪い癖が出ちゃったな、という感想。
序、破とエンターテイメントに徹して作った前2作とは比べようがないほどに難解。
しかも深みも全くなく、結論が付けられないから難解にしましたというのが透けて見えます。
圧倒的に説明不足かつ盛り上がりの無い脚本、切れの無い編集、魅力の無いキャラクター、何が起こっているか解らないアニメーション。
エヴァの良い所をことごとく潰して作ったという印象です。しかもそれがわざとやっているように感じます。
庵野監督、もう作りたく無いなら作らなくても良いのでは?
この新劇場版シリーズはエヴァに結論を付けるために作っているのかと思いましたが、自分の勘違いだったようです。また結論付けずにあやふやなまま終わるんでしょうね。
考察が好きなファンは良いでしょうが、新劇場版からファンになった方は別のアニメだと思って観た方が良いでしょう。
確かに面白くはありましたが・・・少し微妙・・・
昨日・・見てきました・・・
想像していたのとは少し”違いすぎて”・・・微妙です・・・
いにしえの”ファン”としては”不思議の海のナディア”の”ニューノーチラス号”のBGMが聞けて”おお!”と思いましたが・・・
何で”シンジ”くんが衛星軌道上で14年も寝てたのか・・・
なんで、14年も寝てた”シンジ”くんに”カオル”くん以外、状況説明してあげないのか・・・
なぜ”アスカ”は”年をとらないのか・・(エヴァの呪縛って・・・?)”
などなど・・・
ストーリーを難解にするための”ご都合主義”は相変わらず・・・ですな・・
ただし・・
アクションシーンや戦闘シーンは期待にたがわぬ”クオリティ”でした・・
まあ・・個人的には、”巨神兵”の方が”面白かった”ですが・・・
(さすが”平成版ガメラ”と同じ監督・・・だけのことはありましたね・・)
この精神状態では次を待つのは1年が限界
シンジともども奈落の底に突き落とされました。
いやぁ~、辛かった。エンドロールの後は劇場が静まり返っていましたよ。
シンジと同様、二人目のレイが生きている世界を期待していただけに衝撃は大きかった。
そして、さらなる衝撃、冬月先生のお言葉、
「ユイ、旧姓綾波」
この瞬間、新劇場版が、旧作とは全く異なる物語であることを認識しました。
旧作は、大悪女ユイに操られた男たちの苦難の物語であったと認識しています。冬月や六分儀ゲンドウをたらしこみ、子供の目の前で消えてみせてトラウマを植え付け、彼らを意のままに操り、自分の望む世界を実現するために人類補完計画を推し進めた大悪女ユイ。赤木母娘なんか、ゲンドウに操られて不幸まっしぐら。対抗していたのは加持とミサトくらい。でも、駒として使われていた子どもたちが、様々な出会いを通じて自分の意思を持ち、大人たちの思惑を超えて動き出す。そして選びとった未来は・・・。
新劇場版は碇ゲンドウと綾波ユイが出会い、そして突然別れることになった後の物語。ゲンドウがどのように人類補完計画に関わるようになったかは不明ですが、ゲンドウがユイを取り戻すために”神と対決”するという構図になっています。
シンジはゼーレやゲンドウのシナリオに踊らされ、一生懸命やっているつもりが、人類から見れば悪魔のような所業に加担していることに。
暗すぎる!
「希望は残っているよ、どんな時にもね」
第一の希望、カヲル。旧作よりも、さらに健気にシンジを幸せにしようとするカヲル。ピアノの連弾、名シーンです。しかし、心優しい第1使徒の思いを打ち砕くリリンの王、碇ゲンドウ。シンジの心は完全に崩壊してしまいます(私の心も崩壊寸前)。
でもまだ希望はあります。アスカ。Qのアスカは今まで見たことのなかった面を見せています。
プロローグの
「何とかしなさいよ!バカシンジ!!」
に始まり、
エピローグの
「ガキシンジ!どうして助けてくんないのよ!!」
まで、
今回の彼女は、常にシンジに”期待”しています。この役回りは旧作のミサトに近い。しかも今回は、アスカが本気でシンジに惚れている(のが分かる)。
マリは心得ていて、サポートに徹している。
どん底のシンジ、アスカを救えるのか?果たして、二人目のレイはどこに?
旧作ではゲンドウやミサトに感情移入して観ていた私ですが、今回は完全にシンジとシンクロ。
最終作は、アイ?
って、終着駅は同じということかっ?!
エヴァに似たエヴァではない何か
従来のエヴァから難解さ以外のすべてのものを除いた作品。
CGを多用したお粗末な作画、何が起きているのか把握しづらいセンスのない演出とアニメーションとしてもとてもじゃないが褒められるものではない。
また、いままでのエヴァではしっかりと描かれていた日常的な細かな描写も少ない。主要キャラ以外がほとんど画面に映らないため、誰がエヴァを作っているのか、どうやって組織を運営しているのかが全くわからない。つまりリアリティが圧倒的に不足している。旧来のエヴァではちゃんと描かれていたのだが・・・。仮に東日本大震災に影響を受けたなら、こうした日常的なシーンは大切にするべきなのではないかと私は感じた。
そして個人的に最も悲しかったのはキャラクターがほとんど描かれていなかったことだ。あの魅力的なキャラクター達が、ただストーリーを進行させるためだけに存在しているのが非常に寂しく感じた。特に、自分にとってエヴァの魅力の大部分を占める碇シンジが、"何も考えていないただの馬鹿"として描かれていることには、寂しさを通り越して憤りを感じた。
Qでは新たな謎がたくさん提示されたため、エヴァで考察を楽しむ人には評価されるかもしれない。だが、あの世界観やキャラクターに惹かれていた人達は肩透かしを食らうだろう。もちろん新劇場版から新たにファンとなった方々にもおすすめできない。
正直新劇場版の製作が決まったとき、何故今更と思った。自分のなかでエヴァンゲリオンは旧劇場版の時点で満足のいく作品だったからだ。だが新劇場版破を見てエンターテイメントとしても評価される新たなエヴァを作りたいのだと感じた。しかしこのQをみて、新劇場版の存在意義がわからなくなった。結局エヴァというブランドで金儲けを続けたいだけなのかもしれない。
新劇場版は4部作という事なので、エヴァとしては次回作を見ないと評価できないのかもしれない。しかし1つの映画としてみると、この作品は近年稀に見る駄作である。仮に次回作がどんな素晴らしいものとなっても、この評価は覆らないだろう。
内容が難解…それがエヴァ
作り直して欲しい
この映画シリーズはこれまでテレビで顰蹙を買って、映画版で作り直してやっぱり上手くいかなかった、シリーズの結末を頭から作り直してきっちり型をつけるという意図で始められたものだと解釈していた。庵野監督がんばれ、オレはその才能を信じているよ!と本当に応援していたのだ。
『序』はテレビと一緒じゃないか、そのまま丸々作り直すつもりかと腹が立った。『破』は展開が変わって登場人物も新しく魅力的な人が出て非常にワクワクし、またクライマックスでは少年少女が命がけで行動するところに感動した。
ところが今回の『Q』はいきなり台無しにする設定が展開され、意図や背景がさっぱり不明でいくらなんでもリアリティが欠如しすぎで、真面目に見るのがバカらしくなるような作りであった。
これまで、物語では碇ゲンドウが暗躍し人類補完計画という謎めいた計画を遂行し、それは一体何なのかという疑問が解明されずウヤムヤにされてきた。この映画シリーズでいよいよきっちり腑に落ちる答えが提示されるものと思っていたのだが、ここまで滅茶苦茶な展開ではそれは期待できそうにない。使途もエヴァも人類補完計画のために仕組まれたものであることは匂わされていたが実態は全く示されなかった。人類補完計画は今回も空手形、実態は何もないまま適当に誤魔化そうとしているとしか思えない。
庵野監督は意図的にこのようにしているとは考えがたい。作家の生理として、このような大規模な期待作をわざとおかしくするとは考えられない。作家なら傑作を作りたいに決まっているのだ。一生懸命、精一杯頑張った結果がこれなのだとしたら、人類補完計画は何も思いつかなかったのだろう。
渚カヲルがいざという場面で膝を抱えて丸まってしまうという期待外れっぷり、雰囲気野郎が大事な場面で役立たずというのは本当によくあるが、それがこの映画シリーズだとしたら非常に残念だ。
『Q』はなかったことにして、新たに『破』の続編を作るとしたら、異論は一切ない。
(追記)
『シン・エヴァンゲリオン』を見るに当たって、見返す。2回目。この作品があまりに不評で庵野監督が自殺を考えるほどであったとインタビューを読み、非常に申し訳ない気持ちになり、優しい気持ちで見ることを心掛けてみた。
1回見ているせいか、飲み込みづらい14年後であることなど、それほど気にならない。
それよりミサトやアスカなど、みんながみんなシンジに辛辣なところが気になる。シンジだって悪気があってニアサードインパクトを発動させたわけではなく、ミサトも同意していたはずなので、上官であるミサトの方がよほど悪いのではないだろうか。そもそも子どもに責任などない。シンジに責任を負わせて責めるなど、あまりに大人気ない。
渚カオルだけがシンジに優しくてそれは、ホモっぽくなっても仕方がないだろう。クライマックスでシンジのチョーカーを外したのはいいのだけど、自分に着けることはないのではないか。
宇多田ヒカルの歌はやっぱりぼんやりした印象。
全200件中、141~160件目を表示








