ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのレビュー・感想・評価
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震災から10年。せっかくだからQレビュー。
震災から10年。
新劇場版エヴァンゲリオンの最終作が公開された今だからこそ、せっかくだから前作のQをレビューしてみる。
結論から言えば、本作はあまり良い評価がされていない。
それは、前作の予告を全く無視したストーリーだったり、暗い内容だったりが原因なのだろうか。或いは単純にストーリーがつまらないからなのだろうか。まあそこは分からない。
ただ、これは理由にはならないが、この作品は東日本大震災を経ているのだ。
この作品の主題歌を宇多田さんに依頼するにあたって、伝えたとされる言葉からもそれはわかる。
少なからずどころか、かなりの影響を受けている。
本来想定されていたであろうストーリーに大幅に変えざるを得ない衝撃。
感受性豊かなクリエーターなら尚のことである。
絶望的な状況。
閉された未来。
それでも、どんな時でも希望は残されてる。
最後のカットで3人が、赤い大地をとぼとぼ歩き出す。
個人的にはそれだけで泣けてくる。
唐突に降りかかった絶望。
それでも前に進む。
まあ、映画としては単調の誹りは免れないのかもしれない・・・。
余談
詰まるところ、単体の作品としては本作は優れた一本ではないかもしれない。
しかしながら、完結編であるシンエヴァンゲリオンではそれをも内包して、全てを綺麗に終わらせた。これが可能性の一つであった、と捉えるなら別な形もあり得たんじゃないか?との考えもなくもないが、まあそれは無粋な話。
もう、全て終わったことなのだから。
まったくなんだか初見殺しです 笑
【葛城ミサトと渚カヲル】
ニア・サード・インパクト後の戦いの世界が描かれるが、キーパーソンは、葛城ミサトと、渚カヲルだと思う。
「新劇場版:破」の最後で、ミサトは、碇シンジに叫ぶ。
「自分自身の願いのために行きなさい!」
その結果として、ニア・サード・インパクトが起きたのではないのか。
更に多くの命が失われたのではないのか。
それは、シンジだけの責任ではないはずだ。
自分自身の父親への反発心は、シンジの父親に対するものと同じはずだ。
自分自身にも想う人がいるのだ。
だから、ミサトは、シンジのチョーカーの起爆装置を押すことは出来なかったのだ。
だが、自分自身に運命づけられた使命は使命だ。
カヲルは、「新劇場版:破」のエンドロールの前に言う。
「碇シンジ君、僕が救う」と。
カヲルは、ピアノの連弾を通じて、シンジと心を通わせ、未だ理解に至らない罪の意識を軽減しようとする。
そして、カヲルは同時に、サード・インパクトのきっかけとなったのはシンジだと告げ、「やり直す(リセット?)」方法を示唆する。
しかし、それは、罪の意識を利用して、人を導くことと何が違うのか。
それは、本当に救済なのか。
また、綾波レイの別のクローンが、綾波レイを失った喪失感を軽くしてくれるのか。
13号機で、2本の槍を手にするカヲルとシンジ。
しかし、そこにあったのは、2本のロンギヌスの槍だけで、カシウスの槍はない。
カヲルは、シンジの望みは、自分が考えていたものと異なっていること、更に、碇ゲンドウの思い描く世界と、自分の考えていた「やり直す」世界が異なっていることに気づき、そして逝く。
残された、シンジが望んだ世界と、ゲンドウが思い描く世界とは、何なのか。
物語は、綾波レイのクローンも巻き込んで、少しずつ焦点を絞りながら、進んでいく。
ワケガワカラナイヨ
【シン・エヴァンゲリオン劇場版】鑑賞前の復習としてBlu-rayで見直したが、感想内容は映画公開時の初見の内容です。
「破」の最後で流れた予告を見て目一杯の期待を抱えて映画館に向かった自分を待っていたのは茫然自失な展開。14年後の世界?「破」の最後で流れた予告の展開は何処に行った?話がつながらないぞ!?と14年後の世界で目覚めた上に誰もが真相を教えてくれないシンジと同じく、ワケガワカラナイ状態。
思いっきり上げたところから落とされた。これがエヴァンゲリオンだという思いもあるが、やっぱり納得行かない。あの予告編は失われた14年のエピソードで完結編でフォローされるのだろうか?
「まごころを、君に」を見終えた時と似たような気分を引きずって映画館を去ることになった。
とりあえず、「破」で再燃した熱狂は覚めた。後は物語がどう閉められるのか座して待つのみ。
「破」の濃密さと比べると内容も薄いように感じた。
こりゃ三年かかるわな
公開から大分経っているのですが、それなりに観客がいた気がしました。
ヱヴァだけにリピーターも多いのでしょうね。
この新劇場版、「序」から「破」は二年でしたが今作の「Q」では三年使っていますね。
「この調子だと、いったいいつ完結するのだろうか…」なんて余計な心配をしてしまいます。
さてこの「Q」、まず冒頭の初号機強奪シーンからして凄かった。 この時点で「あぁ…こりゃ三年かかるわな」と思いました、それぐらいのクオリティでしたよ。
あと、ヴンダー(ブンダー?)をみてナディアを思い出したのは自分だけじゃないですよね?
そして今回BLサービスが大杉、シンジ何回顔を赤らめた事かww 今作は今迄のエンタメ路線から離れ、良くも悪くも本来のヱヴァに戻った感じでしたね。
なんと言うか、カヲル君が絡むと物語がややこしくなる傾向がある気がします。
でも、このぐるぐると考えてしまうのも、ヱヴァの醍醐味でもあると思うんですよね。
何だかんだと実に面白かったです。なのですが、「破」の時みた予告と全然違ってたような気が…。
ともあれ、今作が「転」にあたる三作目で良かったですね。 色々ちりばめていた布石が、次作で全て見えて来るのだと思います。
と言うか信じています。
とは言え、製作当初言っていた「新劇場版は大団円のエンターテイメント作品」になるのかは正直あやしい雲行きになってきた感じですよね。
この壮大に広げた物語、どう纏めていくのか最終章がとても楽しみです。
でもここまできたら、流石に2015年(劇中の西暦)公開には間に合わないでしょうね。また首を長くして待ちたいと思います。
観客を意図的に突き放す3作目。
シンエヴァ公開前に改めて鑑賞。
破を観て続きを楽しみにしてた観客(私含め)を突き放しにくる3作目。
主人公のシンジくん同様、状況のあまりの変化についていけず、2回観ても内容処理しきれなかったんだけど、今回3回目くらいで観たらほんの少し消化できた気がしている。
個人的なメモ。
・破のラストから繋がりQはニアサードが起きた世界
・ミサトさんたちはゲンドウくんの人類補完計画の真意に気づいて、それは人類の在り方として認められないと離反し、ヴィレを立ち上げネルフを倒そうとしている。
・ゼーレやカヲルくんは要は使徒。人類補完計画によって人類を1ステップ高みに持っていこうとしていて、ゲンドウくんに指令を出していたつもりが、ゲンドウくんは違う目的(エヴァプロジェクトで通常の人間ではなくなっているユイさんを取り戻す)で動いていた。(が、結果的にはゼーレの望む形に近い形に進んでいる?)
・ダブルエントリープラグはリリンと使徒それぞれの搭乗が必要。
・カヲルくんは使徒ではなく人類が生き残るべきだと考えて死んだ(生死の概念の認識がヒトとは少し違いそうだけど)。これは過程は違ったけどアニメシリーズと同じ。
・差し替えられた槍でサードが起こりかけたけど、止まった。
しかし何度観てもQのカヲルくんは格好良く美しいな…。
あと鷺巣さんのquattro mainは本当に素敵なピアノ曲。明るく拓けて美しいのに不協和音も入りそこはかとなく不穏。
置いてけぼり映画、此処に極まる!
エヴァンゲリオン初見でした
稲垣早希ちゃんのモノマネ以外は全く予備知識無く、公開延期になったとの情報だけで興味を持って鑑賞しました。
主人公のナヨナヨした青年、そりゃ「あんたバカ!?」って罵られても仕方ないで(笑)
何やかんやであっチュー間に「つづく」へと…
迫力もあったし、主人公の青年のせいで世紀末が更に進んだんであろう事は理解しました。
これで新作が公開されても大丈夫!…なわけ無いでしょ!このバカシンジ!って叱らないでください(笑)
カヲル君に負けました、残念!
急展開だが、面白くはない
恥ずかしながら、「序破急」という言葉はこのシリーズではじめて知った。
今作はその「急」に該当する模様。内容は確かに急展開なのだが、面白みに欠ける。
その上、意味不明、消化不良ポイントが多い。
何の説明もないまま、観客を置き去りにする。
まだ説明してくれたテネットとかの方がマシ。
むしろファンに失礼まである。鑑賞中、だんだんと別の作品、そう!まるで宇宙戦艦ヤマトを見てる様な感覚に至った。
今までと違うエヴァンゲリオンにしたいという意気込みは伝わった。たとえ今までと違っても、話が多少意味不明でも、観る側の半数が面白いと思えれば成功だろう。
しかし、残念ながら本作の内容は、制作者側の意図が暴走したオナニー映画のレベル。著名なアニメーションのシリーズとしては、致命的な失敗作。
せめてものフォローだが、
絵、音楽、演出、声優諸々、
話の内容以外に関する要素はハイクオリティだと思う。
ミサトさんのわからず屋!もういいよォ!
新作公開目前のリバイバル上映で3作をイッキ観賞!
本作は初観賞。
序盤で飛行戦艦による戦闘がCGを駆使したダイナミックな映像で展開する。
ただ、CGはきれいなのだが、どうもセル画と質感が異なっていて違和感がある。
前作から14年後に舞台が飛躍。
でも、エヴァのパイロットたちは年をとらないらしい。
いよいよ新劇場版オリジナルの世界が展開され、イジケ少年=碇シンジの母と綾波レイに関わる父ゲンドウの企みが明かされ始める。(が、よくは解らない…自分には)
そして、映画はどんどん重苦しくなっていく…
葛城ミサトは反NELV組織を組成していて、双方それぞれがエヴァを保有して対立していた…!
14年間も初号機の中で眠っていたイジケ少年は、「訳がわからなくて、怖いんだよ!」…と、渚くんに泣きつく。
前作の最後でサードインパクトは阻止されたかに見えたが、結局その後にサードインパクトは起きていた。「キミが初号機を覚醒させたからだよ」…と渚くんに言われて、益々少年はイジケていく。
モノリスみたいな遠隔会議端末で司令長官ゲンドウに指図していたSEELEなる組織(?)は、どうやら人知を越えた存在で、人類に文明を与えたらしいが、ゲンドウがなにかの装置を切断して彼らを消すことができるみたいだ。
イニシエからプログラムされていた進化の過程として○○インパクトが起きるのだとして、このシリーズの始まりがセカンドインパクトから15年後で、本作がニアサードインパクトから14年後、そこにフォースインパクトが起きようとしているのだから、わりと頻繁に起きる。
母親は初号機の制御システムになっていて、綾波レイは母親の複製体だという驚愕の説明をイジケ少年は案外素直に受け入れる。
遂に、13号機に乗り込んだシンジと渚くん、その護衛についた綾波レイ(綾波タイプの初期ロット)、彼らに対峙する2号機のアスカと8号機のマリ、運命に操られた子供たちがそれぞれのエヴァによってクライマックスの戦いを迎える。
ごちょごちょと聞き取りづらい台詞で説明を重ねながらも、クライマックスは勢いよく展開していく。
それにしても、アスカとマリは全てを理解しているようで、碇ゲンドウも葛城ミサトも当然解っていて戦っているのだろうから、なんならイジケ少年だけが何も知らないということか。
渚くんが使徒だったというのも衝撃だが、使徒って降格(第1の使徒から第13に)があるんだ(そもそも階級?)と、更に驚いた。
今度は13号機が覚醒したものの、フォースインパクトは止まったようだ。
でも最終章の予告編では、ファイナルインパクト阻止の戦いが繰り広げられる…のか?
さ〜て、最後までサービス!サービスゥ!
無慈悲の裏に隠れる愛
何て無慈悲。そして無慈悲の裏にある強い強い愛。ATフィールドという名の心の壁。
どれだけ冷酷非道にシンジを扱おうと、彼を殺害できる権限を持っていながらも、施行しないミサト。シンジを「怒りと悲しみの累積」のうえガラス越しに殴ろうとも本人を殴らず、ピンチのときには思わずシンジの名前を叫び、最後には自らを救ってくれなかったシンジを救いに行くアスカ。
その中カヲルのシンジへの想いは、ただならぬものだったように思う。私が最も好きな連弾シーン。最初は恐る恐る鍵盤を叩くシンジだが、カヲルと音を重ね、カヲルに「音を楽しむことだ」「君との音はすごく良い」と言われ、徐々に上達し行くピアノ。過去を顧み荒むシンジに「過去のリフレインは良くない」と制し、道標を与えるカヲル。最後自らを責めるシンジを庇い、また会えると死に行くカヲル。数分後に流れる宇多田ヒカルの桜流しの歌詞に「もう二度と会えないなんて信じられない まだ何も伝えてない」とあることからわかるカヲルの本心。「今度こそ君を幸せにしてみせる」と誓うカヲルはまたしてもシンジを幸せにできなかった。それを悔やむのだろうか。
シンジが「救った」と勘違いするアヤナミレイ。『序』 『破』の綾波レイのコピーのように思えた。最後にシンジのコンポを拾うかのようなシーンから、綾波レイ(碇ユイ)の強いシンジへの愛(母心)が、アヤナミレイにもほんの少し移っているのだろう。
同時に今作品で改めて感じたのは、ATフィールドの本性だ。『新世紀エヴァンゲリオン』にてカヲルはアスカに言う。「ATフィールドは心の壁」だと。この言葉を終始訝しみながら鑑賞していたが、今日それは真だと確信した。シンジのやり場のない怒りや悲しみ、憎しみがユイを動かし、終いにはエヴァの暴走へと繋がる。アスカのシンジに対する強い感情が、弐号機自爆やATフィールドを介さない攻撃に繋がる。人は常に他者に壁を作って生きているが、時にそれを壊すこと、作らないことも大切だというメッセージかもしれない。
色んな登場人物の思惑や強い感情は、シンヱヴァンゲリヲンではどうなるのか。ますます楽しみだ。
コミュニ:Qション不足が全ての元凶
主人公と周囲がお互い話そうとせずひたすらギクシャクしている。
序ほどではないが、わだかまりが募る展開。
そして意味不明なストーリーは語り手がいないことによる。
やっと語り始めたと思いきや電波な御託を並べ、視聴者を置き去りに。
良い点
・目が離せない。
・カヲシン
悪い点
・序盤のCGが露骨。
・破までは気にならなかったあご
・強引に関西弁キャラを入れる。
・なぜ首輪取らない、からのなぜ付ける。
・ラジカセ電池交換すれば?
・ピアノを数分で弾ける神脳。
・初心者相手に31手云々。
・急をQにした安易さ。
・気のせいか声優がトーンダウン。
ついでに4DXの感想
4DXでは椅子が揺れたり水しぶきが出たりする。
料金は1000円くらい高いが、1度は試してみる価値あり。
良い点
・椅子が割と激しく揺れる。震えもいい。
悪い点…没入感より離脱感になっている点
・背中に来る衝撃がやさしい。
・耳元に来る風がプシュプシュうるさく弱い。
・熱風演出の首元に来る風がぬるい。血行は良くなりそうで気持ちはいいが。
・天井からの水や画面前の煙が、いかにも会場設備から出てます感。
・攻撃されている敵側の立場での演出。
・画面が映ってから演出が始まるので、何もかもワンテンポ(0コンマ秒)遅い。先に揺れるなどして画面が見えるほうが自然。
全200件中、41~60件目を表示

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