ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのレビュー・感想・評価
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『シン・ヱヴァ』のための予習。amazon prime videoで観賞
「序」が2007年、「破」が2009年。そして「Q」が2012年公開。
しかし物語の中では、「破」から14年も経っていて、絶対に死んだと思ったアスカがいきなり最初から2号機改で登場してくる。逆にレイは完全に「人形」になってしまっており(だからこそいっそう魅惑的なのだが)。
しかし、レイもアスカも少女という設定なのに、「序」でも「破」でもセミヌードやらきわどいポーズをさせられていて、「おいおい」と思っていたわけだけど、今回はその要素が少なかったので助かった。
増えていたのは衒学的(中二病的)かつ幻惑的な、『2001年宇宙の旅』的な要素。
世界は壮大に動いているのに、シンジくんは相変わらずちっぽけで。
「序」「破」「Q」と観てきて、いちばん感じたのはアニメーション技術の進化である。
3Dモデルを仮想空間の中で動かし、それをセル画(風の絵)に落とし込んでいくパソコンソフトの発達の歴史がまざまざと見えるようだ。
さて、近々『シン・ヱヴァ』を観にいく。
シンジがとにかく可哀想になる
シンエヴァ鑑賞のために、過去に観ていた新劇場版を再度見直しました。ぶっちゃけ前回観たのが8年も前だったので、内容に関してはほとんど覚えていませんでしたね。「よくわからん」っていうのが先行してしまって、内容が頭に入ってこなかったんだと思います。当時は今ほどSNSもYouTubeも発達していなかったので有識者の解説も観ることができず、あと個人的にかなり多忙な時期だったので分からないままにしてしまっていました。今回は事前にYouTubeなどにある解説動画を見て、何となく内容を予習(復習?)してから本作を観たので、ある程度は理解することができました。
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』からの続編。使徒に取り込まれた綾波(林原めぐみ)を救ったシンジ(緒方恵美)。彼が目を覚ますと、見知らぬ集団に拘束されていた。その集団のリーダーはシンジの世話をしてくれた葛城ミサト(三石琴乃)。シンジはミサトから、その集団は全てのエヴァンゲリオンの破壊を目的とする反ネルフ組織「ヴィレ」であることを明かされ、そして死んだと思っていたアスカ(宮村優子)から、使徒を倒して綾波を助けた戦いから14年経過していることが明かされる。14年の間に何があったのか、14年前の戦いでシンジは何をしてしまったのか…。
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終始暗い雰囲気でストーリーは進みます。いきなり前作『:破』の14年後に時間が移るという時系列の跳躍にも驚かされましたし、ネルフの重要なポストにいたはずのミサトさんがネルフに反旗を翻す描写にも謎が深まります。そして詳細が全然シンジに説明されないまま話が進んでいくので、私もシンジと同じように「一体何がどうなってるんだよ…」と感じながら大人たちに振り回されていくことになります。
『:Q』は鑑賞前から「賛否両論」と話題になっていた作品ですのである程度覚悟して鑑賞したんですが、ここまで殺伐とした雰囲気だったとは驚きです。観客は終始シンジ君と一緒に「訳わかんないよ」と頭を抱えます。周りの大人に苛立ち、唯一優しくしてくれたカヲル君に気持ちが揺らいでしまうのも無理はないことです。
正直、私はこのエヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの中では一番苦手な作品です。ぶっちゃけ観てて辛い。しかしながらこれは8年後に公開される「シン・エヴァ」への布石となる作品ですので、観ておくべき作品ではあると思います。オススメです。
Q
新劇場版の三作目。
前作から14年後が舞台。
感想は…
ヌルヌル動く映像がスゴい!
アスカ、お前生きとったんか。
主人公同様に「?」な状況。
「破」でチラつかせたアヤナミの正体は…
長らくお待たせしたカオルが全然活躍しなかった…
目的も分からず主人公暴走し過ぎ!
てか14年間も眠ってた子どもに説明無さ過ぎ!
え、これで終わり?!
な感じで謎が少しずつ明かされるも、
頭の中は「Q」uestion状態。
「破」はかなり楽しめただけに
どうしてこうなったというのが率直な感想。
エヴァファンなら納得するのかな?
エヴァ初心者の自分には説明不足過ぎてついていけなかった。
困惑。ただ一言につきる
2度目の鑑賞(たぶん
けど、やっぱりかっこいいなぁ。映像がきれいで惚れ惚れします。
話は安定のわからなさ。これが良さなんだとやっと気づけました。あれはなんだったんだとこれから、考えればいいよね。たぶん。笑
みんな生きてる
内容に対しては何も言えない、何の説明もないまま超展開に次ぐ超展開でわけがわからない。
エヴァ程の人気作品でこんなストーリーを作れるのがスゴイ、、、
とりあえずアスカが生きててよかった!
そして、シンジもレイもマリもカヲルもミサトもゲンドウもみんな生きてる(>_<)
「なにがどうなってるんだ?」の一言
私がこのエヴァンゲリオン新劇場版Qを見た最初の感想は「なにがどうなってるんだ?」の一言。
最初から、分からなくなってしまい、なんとか必死に見ようとしても、展開が追いつかないな、と思いました。Youtuberさんが考察動画をあげていたのでそちらを見たのですが、ようやく分かり、頭の中に残っていた、モヤモヤがすっきりしたものの、次の作品もややこしいだろうなーと思いながら、DVDで何回も見ていました。
最高の映画への序章
続編の「シン」を見るまでこの映画は個人的に☆1つだった。
でも「シン」を見て、みごと満点に返り咲いた。
「Q」は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 」のために用意された作品と言っても過言では無い。
全ては「シン」に繋がる話への転換部分。
「序・破・Q・シン」四部作は明確に起承転結に分かれており、このQはまさに「転」。
そりゃあ、映画の「起承転」だけ見せられても面白く無いよねって話しになる。
特に「Q・シン」は実質2本で一つの映画と言っても過言では無いので
この映画だけを見て途中でやめるとか、シンを面白く無いと勘違いするのだけは本当に勿体ないと感じる。
リアルタイムで追ってきた人は20年間耐え続けたんだから、
この映画を見る95分ぐらい耐えて欲しいってのが本音だったりする笑
勿論、この映画の製作方法というか、長期間小出しにする戦法は非常にズルいとは思う。
そもそもQとシンは同時上映の予定だったし
何なら「序・破・Q・シン」合わせて2年で終わる計画だった。(誰も信じていないのは別として)
でもその分、普通の映画では有り得ない程の密度を持った重厚なシリーズ作品が出来上がった。
今まで散々待たされた挙句打ちのめされた記憶を押しつぶしてしまう程の密度である。
ぜひ最終作の「シン」を楽しむ為に一端この苦い映画をすべて飲み込んで欲しい。
考察も含めると面白い
まずストーリーは置いといて
アニメーション 演出 音楽 は言うまでもなく
2012年の作品とは思えないほど美しく
期待通りでした。
特にヴンダー内のコックピットデザイン、
HUD、3D描写、ヴィレ職員らの報告ラッシュは
興奮しました。
序 破 とは対象的に主人公の周りの人間が
主人公を避け、腫れ物扱いし、破ではまだ
人間味があった父親も冷酷に命令するのみという
今まで以上に主人公が精神的に追い詰められ、
疑心暗鬼になる描写。 アスカにガキと
言われていた通り、感情的になってしまい
自暴自棄になる描写。
見ている側は置いてきぼりになりましたが、
ユイを失ったゲンドウの喪失感は
こんな感じだったのかと思いました。
また、主人公がカヲル君のように誰か一人にでも
励まされ、自分を肯定されると
明らかに表情が柔らかくなり、前向きになる変化は、
一人ではできないことも二人ならできるという
言葉通りだなと思いました。
やっぱり庵野さんは多感な少年の心理を描くのが
上手ですね。
どんなに辛くても、絶望しても主人公は
カヲル君や綾波レイ、ミサトさん達に
心を救われ、必ず行動を起こし
前へ進んでいるので、つぎに主人公がどういう行動を起こすのか、あるいは誰かを
救う存在になるのか、シンエヴァが楽しみです。
ストーリーの大幅改変はいい意味でエヴァは
こういうものという固定観念がなくなり
刺激もあって良いのですが、
空白の14年間の説明が少なく、難解で、
「よく分からなかった」というのが
正直な感想です。
ただ、youtubeの考察を見たり他人の考えを
聞いたりするのも含めるととても面白くなるのでこれらも含めると☆4.5かなと思います。
わからなくなってきた
劇場版𝄇に行くまでの途中経過という感じです。
なぜ誰もシンジくんの質問に答えてあげないのか、状況を説明してあげないのか不思議でなりません。
報連相をしっかりしていれば色々と防げたのではないかと思ってしまいます。
もうそろそろ単語がわからなくなってきても気にならなくなってきました。
その場のノリで見てる感じです。
Nノーチラス号…?
表面上のお話がどんなに変化球でも様式としてのエヴァというかなんというか。初見時の置いてきぼり感も含めて。もはや出来が良いとか悪いとか面白いとかつまらないとか、そういう尺度で語るもんでも無い気がしてきた。
ワンテーマのみ
人類補完計画とはなんぞや?に終始した印象。そこにはあんまり興味のなかったTV版のファンとしては、正直それほど魅力を感じなかった。
あと、何か無理矢理説明を詰め込んだ感じも気になって、言ってもしょうがないんだけど、映画という尺がベストな選択肢だったのかは疑問。
きっと神曲とか聖書とか詳しい人がどこがで解説してくれるんだろうな〜、と思いながら一歩引いて見てしまったが、それを除いたら福島以後の、大人の真剣かつ壮大な自衛隊ごっこ(褒めてますが)だと思えて、非常に複雑な気持ちになった。
震災から10年。せっかくだからQレビュー。
震災から10年。
新劇場版エヴァンゲリオンの最終作が公開された今だからこそ、せっかくだから前作のQをレビューしてみる。
結論から言えば、本作はあまり良い評価がされていない。
それは、前作の予告を全く無視したストーリーだったり、暗い内容だったりが原因なのだろうか。或いは単純にストーリーがつまらないからなのだろうか。まあそこは分からない。
ただ、これは理由にはならないが、この作品は東日本大震災を経ているのだ。
この作品の主題歌を宇多田さんに依頼するにあたって、伝えたとされる言葉からもそれはわかる。
少なからずどころか、かなりの影響を受けている。
本来想定されていたであろうストーリーに大幅に変えざるを得ない衝撃。
感受性豊かなクリエーターなら尚のことである。
絶望的な状況。
閉された未来。
それでも、どんな時でも希望は残されてる。
最後のカットで3人が、赤い大地をとぼとぼ歩き出す。
個人的にはそれだけで泣けてくる。
唐突に降りかかった絶望。
それでも前に進む。
まあ、映画としては単調の誹りは免れないのかもしれない・・・。
余談
詰まるところ、単体の作品としては本作は優れた一本ではないかもしれない。
しかしながら、完結編であるシンエヴァンゲリオンではそれをも内包して、全てを綺麗に終わらせた。これが可能性の一つであった、と捉えるなら別な形もあり得たんじゃないか?との考えもなくもないが、まあそれは無粋な話。
もう、全て終わったことなのだから。
まったくなんだか初見殺しです 笑
:|| 明日見に行くんで、復習がてらの視聴
一回見ただけではいったい何のことだか ( ゚д゚) 笑
序が秩序の中の違和感を感じ
破はその違和感の延長上にある、新秩序の物語を綴ったもの
Qはその新秩序を依然との逆転の世界
という感じ
Q単体ではさっぱりわやで、なんか厨二病映画 笑
ただ、劇場版スペックみたいな茶番劇じゃなく、
すごいなあっときっちり見せてくれるのはさすがエヴァ
:|| があってのこの作品と思います
【葛城ミサトと渚カヲル】
ニア・サード・インパクト後の戦いの世界が描かれるが、キーパーソンは、葛城ミサトと、渚カヲルだと思う。
「新劇場版:破」の最後で、ミサトは、碇シンジに叫ぶ。
「自分自身の願いのために行きなさい!」
その結果として、ニア・サード・インパクトが起きたのではないのか。
更に多くの命が失われたのではないのか。
それは、シンジだけの責任ではないはずだ。
自分自身の父親への反発心は、シンジの父親に対するものと同じはずだ。
自分自身にも想う人がいるのだ。
だから、ミサトは、シンジのチョーカーの起爆装置を押すことは出来なかったのだ。
だが、自分自身に運命づけられた使命は使命だ。
カヲルは、「新劇場版:破」のエンドロールの前に言う。
「碇シンジ君、僕が救う」と。
カヲルは、ピアノの連弾を通じて、シンジと心を通わせ、未だ理解に至らない罪の意識を軽減しようとする。
そして、カヲルは同時に、サード・インパクトのきっかけとなったのはシンジだと告げ、「やり直す(リセット?)」方法を示唆する。
しかし、それは、罪の意識を利用して、人を導くことと何が違うのか。
それは、本当に救済なのか。
また、綾波レイの別のクローンが、綾波レイを失った喪失感を軽くしてくれるのか。
13号機で、2本の槍を手にするカヲルとシンジ。
しかし、そこにあったのは、2本のロンギヌスの槍だけで、カシウスの槍はない。
カヲルは、シンジの望みは、自分が考えていたものと異なっていること、更に、碇ゲンドウの思い描く世界と、自分の考えていた「やり直す」世界が異なっていることに気づき、そして逝く。
残された、シンジが望んだ世界と、ゲンドウが思い描く世界とは、何なのか。
物語は、綾波レイのクローンも巻き込んで、少しずつ焦点を絞りながら、進んでいく。
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