「思わぬ低評価」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
思わぬ低評価
これは「分かる人にだけわかる」ような映画じゃないと思うんだけどなあ。
どうやらエヴァファンには受け入れられない結果になったらしい。これだけ評価が低いと逆に「どうしてだろう?」と、ほかの人のレビューをいくつか見てみたけど、説明不足で置いて行かれたと思った人が多かったようですね。
私は、新シリーズは一切見てなっかたので、ここから入っていった「にわか」です。いや、正確に言うと、旧エヴァンゲリオンシリーズはずいぶん熱心に劇場にまで足を運んだクチですが、最後の最後にスクリーンに映った自分の姿に一気に現実に引き戻されたことで卒業できました。
それでも、シンジくんが、エヴァと同化して、赤城博士がサルベージするエピソードはかろうじて覚えていたので、そこから枝分かれしていったエピソードで、「人類補完計画」を、本気で描いていったら、こういう方向性もアリなんじゃないかと思います。シンジくんだけが文字通り成長していなくて、周りは、サード・インパクト後の混乱を必死に生き延びてきたことを匂わせ、表面に現れた映像の背景を想像させてくれる。これこそがエヴァンゲリオンの真骨頂と言えるんじゃないでしょうか。
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