劇場公開日 2012年11月17日

「考察も含めると面白い」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q meruky2116さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0考察も含めると面白い

2021年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

まずストーリーは置いといて

アニメーション 演出 音楽 は言うまでもなく
2012年の作品とは思えないほど美しく
期待通りでした。
特にヴンダー内のコックピットデザイン、
HUD、3D描写、ヴィレ職員らの報告ラッシュは
興奮しました。

序 破 とは対象的に主人公の周りの人間が
主人公を避け、腫れ物扱いし、破ではまだ
人間味があった父親も冷酷に命令するのみという
今まで以上に主人公が精神的に追い詰められ、
疑心暗鬼になる描写。 アスカにガキと
言われていた通り、感情的になってしまい
自暴自棄になる描写。
見ている側は置いてきぼりになりましたが、
ユイを失ったゲンドウの喪失感は
こんな感じだったのかと思いました。
また、主人公がカヲル君のように誰か一人にでも
励まされ、自分を肯定されると
明らかに表情が柔らかくなり、前向きになる変化は、
一人ではできないことも二人ならできるという
言葉通りだなと思いました。
やっぱり庵野さんは多感な少年の心理を描くのが
上手ですね。

どんなに辛くても、絶望しても主人公は
カヲル君や綾波レイ、ミサトさん達に
心を救われ、必ず行動を起こし
前へ進んでいるので、つぎに主人公がどういう行動を起こすのか、あるいは誰かを
救う存在になるのか、シンエヴァが楽しみです。

ストーリーの大幅改変はいい意味でエヴァは
こういうものという固定観念がなくなり
刺激もあって良いのですが、
空白の14年間の説明が少なく、難解で、
「よく分からなかった」というのが
正直な感想です。

ただ、youtubeの考察を見たり他人の考えを
聞いたりするのも含めるととても面白くなるのでこれらも含めると☆4.5かなと思います。

meruky2116