「21世紀になっても問題を起こしたかったヱヴァンゲリヲン」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
21世紀になっても問題を起こしたかったヱヴァンゲリヲン
2020年の完結?に向けての見直しヱヴァンゲリヲン第三弾。あまりの「破」からの方向転換ぶりに評価が真っ二つ(でも主に否)な「Q」なのですが、これこそ監督が狙っていた物のような気がします。監督は多分「破」のレビューとか読んでシメシメってほくそ笑んでたに違いありません。うわっ!そう考えると性格悪っ!!
まぁ、ホント訳わからない展開になってきました。そして、シンジ君が不憫でならない。最後は訳のわからないまま暴走してしまうシンジ君なんですが、あの状況だったら仕方ないかなっと思います。ちゃんと説明しない周りの大人が悪い!
本作までロクな大人いないなぁっと思いながら観ていたのですが、ミサトさんの「あなたは何もしないで」ってシンジ君に言い放つシーンを観て、こういう大人いるわっと思いました。もともとサードインパクトが起きた時にミサトさんはシンジ君を囃し立ててた側なのに、やった事が間違ってた事がわかると、やった当人にだけ責任を転化する人間。いるわ~。
確かに子供に説明するのって何だか面倒臭かったりするんですよね。しかも自分も間違ってたと分かってると余計タチが悪い。そうすると「子供には関係ない」とか言って説明から逃げる。逆にこういうセリフを聞くと思春期ぐらいの子供はモヤモヤするんですよね。まぁ対処は間違ってる駄目な大人だとしても、ある意味リアルに人間を描けてますね。
映像は本当にヌルヌル動いてスゴかったです。いやー、惚れ惚れとするぐらい綺麗。シンジ君が真実を聞いてショックを受けてる時のフラフラした見せ方も良かったですね。アニメってホントに進化してますわ。
一応2020年で終わるはずなのですが、現段階では欝エンドにしかならなさそう。これをひっくり返してくれると評価は爆上がりなのでしょうが、きっとまたモヤモヤした気分になるんだろうなぁっと思ってしまうヱヴァンゲリヲンでした。
・・・で、カジさんは何処へ?
再観賞
2020/12/19
「シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版」公開前のリバイバルにて。
おお!「Q」でも映画館で観ると最初の戦闘シーンしかり迫力が違って面白く感じてしまう‼️内容はさておき、やっぱり映画は映画館で観るものだなぁっと思わせてくれました。