「安定のヨーロッパ・コープクオリティ。」コロンビアーナ よねさんの映画レビュー(感想・評価)
安定のヨーロッパ・コープクオリティ。
一貫して中学生の寝言のようなストーリーのアクション映画を小気味よく連発するリュック・ベッソン率いる粋な製作会社ヨーロッパ・コープの話題作・・・のはずが1年近くも塩漬けになっていたのは主演がイマイチ世間的に馴染みのないゾーイ・サルダナだからでしょうか・・・『アバター』のヒロインですけど。
組織から足を洗おうとした両親を目の前で惨殺され復讐を誓った少女カトレア。シカゴで殺し屋家業を営む叔父に引き取られ15年修行して晴れて殺し屋になった彼女は、殺害した遺体に口紅でカトレアの花の絵を書き残して両親を殺した組織をおびき出そうとするが・・・というオトナが考えたとは思えないお話は期待通りのクオリティ。というか、それって『レオン』の少女マチルダのその後のお話じゃないの!?ということで『レオン』チックなカットがあちこちに散りばめられていて、オリヴィエ・メガトン監督の先輩リスペクトが垣間見えます。
少女カトレアが組織から逃げるボコタでのパルクールアクション(どうもロケはメキシコみたいですが)から始まってエンディングまで、んなアホな!?でもカッコいい!!的なショットがパンパンに詰まっていている一方で、ゾーイ・サルダナの脚線美を舐めるように美しく撮ることも全然忘れていないバランス感覚もいい感じ、『トランスポーター』みたいにシリーズ化して欲しいクオリティでした。
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