「ベイビードライバーを期待してみる場合やめた方がいい」ショーン・オブ・ザ・デッド pekepekeさんの映画レビュー(感想・評価)
ベイビードライバーを期待してみる場合やめた方がいい
ベイビードライバーの監督なので
ゾンビ映画でも、大丈夫かと思ったが、つまらないゾンビ映画だった
ゾンビ映画として真新しいものは何もない
また、物語の冒頭と結末で主人公になんの変化もない
冒頭主人公のさえない感じや、
その生活に限界が来た絶望により、
世の中の変化について行けず
気づけばゾンビの世界になっているといった感じだが
その世界の変化までに、伏線らしき表現があったがそれが回収されないまま終わる。
主人公のシャツに赤いインクが付いていることを複数人が注意するが意味なし、
後ほどシャツの血がきっかけでゾンビ感染が疑われるとかじゃないのかよと…
ゾンビの世界になって結構冒頭で、そのシャツを着たままゾンビの返り血を友人と大量に浴びているのを見て意味ない伏線だと確信、映画に不安を覚えた。
ゾンビ世界だからこそできるギャグも滑っている
ゾンビに主人公のレコードを投げるシーンなど
いちいち主人公に投げていいか確認を取って投げている。
無理やり投げればいいだろう
大切なものを混乱の中で気にしながら
失っていくとした方が笑いが起こると思う
仲がいいという事も同時に表そうとしたのかもしれないがそれは失敗だ
ゾンビの世界での人間関係の変化もたんぱく
苦手だった義父が死ぬ直前わだかまりが解除され
主人公は男らしく生きようと誓い
次のシーンで、仲間のために、ゾンビを引き付けおとりをする主人公だが、
なぜ彼はゾンビの群れを、たやすく素手で掻き分けられ簡単に逃げていく
そして次のシーンですぐさま戻ってくる主人公
挙句の果てにおとりはちゃんとできてなくて、仲間は再度ピンチに陥る
結局主人公がダメな奴なままで英雄に慣れておらず最悪
この後、主人公と彼女以外は全員死んで
主人公も死ぬとなった直前で、国の軍隊が来てゾンビをすべて倒してしまう
申し訳程度の説明として、逃げてる途中すれ違った友人が助けに来たよというが、
これは完全にデウスエクスマキナである
その後の最終シーンがゾンビになった友達を鎖につないで、
ゾンビになっても友達のまま一緒だよというオチだが
友達をペットにしているようで、胸糞悪い
主人公にとって友とはペット同様の存在だったという事である。
ベイビードライバーやミッションインポッシブルのショーンを期待してみるのはやめた方がいい