ヴィオレッタのレビュー・感想・評価
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毒母に美貌を利用される
ある少女が写真家の母親から被写体になるように頼まれ、次第にエスカレートしてヌードを撮ってしまう話。
芸術を盾に自分の自己顕示欲とお金を満たすため我が子を食い物にする親。
「自分のことを分かってくれない」と口にする人は、自分以外の人のことを分ろうとしていないかもしれない。
それが我が子であっても。
美しいの一言に尽きる
美しすぎる。ヴィオレッタが常に美しい。
ヴィオレッタがなにもかもが完璧
美しすぎる完璧すぎるから精神が不安定な時こそさらに魅力を感じてしまう。可哀想だからこそ美しい。
映画と言うより芸術的な動く画集を見ているよう
でも芸術がヴィオレッタには不潔なものに見えてしまうから芸術は1人で完成させるべき。芸術は自分の欲を発散したいオナニーとおなじ
ヴィオレッタを特別に美しくしようとする母親はいいと思うが愛がないのが致命的だった。ヴィオレッタの美しさを愛していた母親。
可哀想でしかなかった。
母親から本当の意味で愛されていない
娘が嫌いな母親などいないと作中で言っていたがそういう言葉もヴィオレッタを傷つけていた。
映像が美しい
後から事実をもとにしたストーリーと知り、より、納得した。
自分の母親がたとえ芸術という名のもとであったとしても、現実に自分に対してこのようなことをやらせたとしたら、やはり許せないと思う。
子供は、ある一定の年齢までは親が喜んでくれることをやりたいと思うし、親に愛されたいと思う。それは、本能だと思う。
それを親が自分の感性とエゴだけで自分の子供を自分の所有物のように好きなように扱ったとしたら。
彼女の心の傷は、この映画を作ることで少しは癒えたのかと思う。
芸術とは
芸術のために、自分の母親にヌードモデルにされた、監督の実話を元にした作品。
作品内で、「芸術のため」と母親は娘に言い聞かせているが、どうとらえるかは人によって違うだろう。
しかし、少なくともモデルとなる本人の意志が何よりも大切なのではないかと思う。さらに、その本人が未熟な子どもなのだから、物議をかもすのだろう。
今作品を観て、芸術とは何か、深く考えさせられた。
子役のアナマリア バルトロメイが素晴らしい。スクリーンテスト映像での迫力ある演技は一見の価値あり。
飽きない。
観てて全く飽きなかった。
アナマリアという原石が本当に綺麗に美しく強く描かれている。綺麗に磨き上げてます。
出てくる装飾品も本当に美しくて、
キャンバスのような映画でした。
ただ、見た目の美しさだけじゃなく
中身のドロドロと狂った三世代の親子関係もため息ものでした。
とにかく、アナマリアのスクリーンテスト映像を観ていただきたい。圧巻です。
ただ、その実在するヴィオレッタがこの映画の監督なのですが
ちょっと綺麗に描きすぎですね。いろいろな記事などをみるともっと凄まじいかったらしいので。
今は児童ポルノなどの制限があり、そのラインギリギリだとここまでしか表現出来ないのは悔しさを感じました。
いや、この映画であることだけでも十分鬼畜なのですが。……
印象強かったのはラストですね。
そのほかも本当に誤差ですが、
逃げて、逃げて、逃げて、逃げられない、
というのがじれったく切なかったです。
おもしろかった
全然眠くならない映画だった。視覚的にも聴覚的にも楽しめた。児童福祉を学んでいるので、私がこのソーシャルワーカーだったらどうしただろうか…という視点で観れました。
このヴィオレッタ役の子の演技力がすごいなと思いました。
ビジュアルは充分!
都合が合わず、映画館に観に行けなかったので
DVDになって即借りました。
身勝手な母親とその娘の話。
ゴシック調のビジュアルが綺麗で
子役の子の表情に本当に殺気があって
よかった。
ですが、
「シド•ヴィシャス」の件は必要だったでしょうか?
あれは事実なのでしょうか?
内容的には必要だったと思うけど
「シド•ヴィシャス」という名前を使わなくても...。
そこが残念でなりません。
吹き替え版がなく久々に字幕版で鑑賞
これから洋画は字幕で見ようかな笑
たまに役者と吹き替えの声のギャップが目立ち過ぎるのあるもんね
身勝手な母親
ませる娘、芸術?写真は作品。表現は自由?越えてはいけない一線とは?
これは芸術なのかただの性描写なのか?
はたまた母親の歪んだ愛による娘の心情の変化や変貌の様子を描いた映画なのか?
それだけではないのかもしれない
受け取り方は人それぞれ
それにしても子役の眼力は凄いな
この映画もひとつの作品。表現は自由
映画にも越えてはいけない一線があるのか?
モンスターペアレントが主題
もともとイリナ・イオネスコが娘を撮った淫靡な写真集「エヴァ」のファンだったので、今回の映画ももちろん鑑賞。
ただ、勝手にもっと耽美で退廃的な世界かと思っていたら、ママの毒親ぶりがメインで、割とリアルな家庭問題がテーマだったので、馴染むのに時間がかかった。
ただ、最後ヴィオレッタが自分で親と離れることを選択できたのが救い。
主役のアナマリアちゃんの可愛らしさにめろめろ!
この監督さんは強い!
人が相手の意見を全否定したい時によく使う台詞。
「あなた、ちょっとおかしいんじゃない?病院行った方がいいよ!」
これを母親が娘に言う。
しかも、娘はマトモ!
おかしいのは母親と周りの大人達。
これは酷い!一種の洗脳だ。
(でも残念ながら、これは虐待あるある)
普通の大人だったら、そこから本当におかしくなる状況。
それを幼い女の子がされて、
『床にバタン!と倒れて奇声を上げる』だけなんて、まだ健全で逞しい反応だ。
母親が娘の性を食い物にする。
ただ、この物語が、そこまで汚ならしく感じられないのは肉体的な被害がない(描かれていない?)事と、
ヴィオレッタがどのシーンでも手を抜かれる事なく、美しく着飾らされていること(監督から子供時代の自分へのせめてもの憐微の情?)と、
そして、この物語が、ヴィオレッタの子供時代で終わっている点。
子供の憐れはともかく、「いい年した私の愚痴なんて誰も聞きたくないでしょ?」という、作り手の孤高を感じる。
作品の最後に「その後、彼女は……」などというテロップが入る事もない。
自伝などではそんな件もあるのかもしれないが、
映画はエンターテイメント!
それを踏まえた監督の潔さを感じる一編。
でも私生活では辛ければ、わめき散らしてもいいんだよq(^-^q)
凡庸に非凡を描くこと
1977年にモデルとなった写真集『鏡の神殿』で一躍世界的に知られることとなり、史上最年少でプレイボーイの表紙を飾った少女エヴァ・イオネスコ、しかし彼女は過激な写真集によって少女時代を失ったとして30年後、自身を被写体にして写真集を出した写真家の母親を訴えることとなる。この映画はそんな芸術とポルノ、母親と娘との関係の中で苦しんだ彼女の自伝的作品となっている。
母と娘の確執、芸術とポルノの境界、「カンヌで議論を呼んだ」というふれこみでいかにも過激な内容を想像しそうだが、全体的にはとても平凡な作りだったように思う。序盤にエヴァ(映画での役名はヴィオレッタ)が母親に命じられて服を脱ぎ始めるときは内心「おいおい自分が母親訴えてんのに人様の娘は脱がせるんかい」と思ったのだが、その後は肩すかしのように抑えた描写にとどまり、また母親にポルノスターに仕立て上げられたという苦悩も、まぁ苦しいだろうことは描いていたがイマイチパンチが足りない気がしてならなかった。なんとも踏み切れないアクセルの数々で釈然としなかったものの、しかしそこは本作のパンフレットを読むと合点がいく。
「やっと歩き始めたばかりの子供にヌードでポーズをとらせるなんてとてもできなかった。(中略)暴力だってもっと酷くできたかもしれない。映画のこういった側面を頭では理解できるけれど、実際に画面には映ってはいないの。私の限界はそこだった。自分の傷とは距離を置いているのよ。」
彼女はここで傷と表現しているが、私見としてはその傷の正体は芸術的であるということ、非凡を渇望するということとも置き換えられるように感じた。芸術家でありながらあくまで常識的な視点で芸術と距離を保ち撮り続けるエヴァ、振り返るにこの作品全体に漂う平凡な視点こそが彼女の葛藤のあらわれだったのではないだろうかとも思うのである。
30年経っても未だ乾ききっていない生傷に触れぬように映画を撮り続けたエヴァだが、それでも一つだけしっかりと掴み取り撫でさするような視点があった。それは母を見つめる娘の冷徹なまなざしである。その当時、ヨーロッパのみならず世界中に衝撃を与えた母イリナ・イオネスコへの賞賛は、現代の我々の想像をはるかに越えたものがあっただろう。しかし、娘エヴァが劇中でアンナとして描く母はそういった偉大なるアーティストとしてではなかった。そこに描かれていたのは、親からの愛情の欠落で承認欲求をむき出しにし、自分たちを理解しない人間を凡人と罵るものの、その実男に振られたならばどうしようもなく凡庸な女としての一面をさらけ出す痛々しい女性だった。そしてこの母というフィルターを通して、我々はエヴァがこの傷とどう向き合っているかを伺いすることができるのである。
驚くほどの陳腐さと凡庸さと低俗さ、芸術というのはただ崇高に輝かしいだけのものではない、それらの裏返しによって成立するものでもあるのではないか。母を厳しく描き、そしてエンドロールの寸前までその母から逃げ続け和解を拒否する少女の背中が、それを物語っているように思えた。
女優を観に行く映画
マリリンが観たいから、シャルロットが観たいから…だから観る。
主演の当時11歳アナマリアはこれに値する魅力。
ロリータだろうがなんだろうが、どうでもよい。
これは主演アナマリア・ヴァルトロメイを観に行く映画だ。
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