ワン・デイ 23年のラブストーリーのレビュー・感想・評価
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女々しくてつらいよ〜
2人が出会ってからの23年間のうちの、毎年7月15日のみを切り取った構成は非常に面白い。
毎年お互いが必ず会うわけでもなく、劇的な事が起こらない年が大半なのが嘘臭くなくて良いですね。
自分はタイトルと紹介文からラブストーリーと思っていたので、母親の呪縛から抜けられないダメ男と、母性本能が強くてダメ男を好きになってしまう女のスレ違いを見せられて、最終的にくっつこうが離れようがどっちでもいいよ!と思っていたのだが、予想の斜め上をいく展開でしたね。
男側から見れば、能天気な大学出の男が、希望から挫折を経験し、本当の愛を知るが彼女を失い、彼女の愛のおかげで立ち直るという、1人の男の成長物語として良く出来ていると思う。
でも女性側から見たら、2人の人生を平行して描かれていたのが途中で断ち切られて、男の成長の出汁に使われた感がある演出と思うかも。
原作が男性ということで、男の女々しさ、その女々しさ含め、全てを受け入れてくれる女性がいてほしい願望が全開の映画ですね。
よかった
なんだかとてもおしゃれで、きれい。
アンハサウェイが本当にかわいくって、ジムが素敵すぎる。。
内容としてはどうなのかな、
たぶん嫌いになりたくてもなれない、忘れられない人がいて、
でも忘れるために誰かを好きになって、でも忘れられてなくて…っていうちょっとずるい部分とか
それに翻弄されるまわりの人とか
そういう現実も描かれていて。
でも、2人の想いがやっと通じたときはとても爽やかな気持ちになれるし、ラストにかけてのあったかな気持ちが込み上げるのは
単なるハッピーエンドではなくて、深みがあるからだと思う。
この映画、けっこう好き!!!
貞操観念のないプレイボーイと、しっかり者の女性
新作だけど、7泊8日で借りてきました。
なかなか良かったです。
小難し過ぎず、単純過ぎず・・・
感情移入まではしませんでしたが、全体のビジュアル(物語の舞台、景色、二人のファッションなど)が良いです。
二人の出会いの年から現在までの「23年間」を時系列で追っていく見せ方なのですが、映画が作った架空の設定、他人の思い出ですが、懐かしい感覚を覚えました。
この映画のテーマは「恋愛」はもちろん、「若者が駆け抜けた青春・人生」も描かれているので、コテコテの恋愛、二人の世界が濃い題材に気後れしてしまう私でも、引くことなく観れました。
年を重ねるごと現われる二人の見た目の変化、心情の変化も見所です。
ただ、デクスター(主人公)の恋愛スタイルには、あまり共感できません;
純愛を望む人が見たら嫌悪感を抱く可能性があります。
しかし、反対に「案外、恋愛ってこんな物なのかも」とも思えます。
予告や、プロモーションをまったく見ずに、というかこんな作品があったことさえ知らずに、レンタルDVD店のランキングコーナーから選んだものなので、「衝撃のラスト」には、まったく注目していませんでした。
まぁ「びっくり!こりゃ衝撃だわ」の一言に尽きますが、
物語には起承転結と、スパイスが必要なので、作家側の「ふふっ、こうすりゃ面白くなるぞ・・・」って考えたんだろうなぁって思いました(笑)
(↑こういう風に、映画を観ていて製作側の意図を勘繰る余裕があったということは・・・つまり、そういうことなんだと思います。)
最後に・・・
特にファンではありませんが、たまたま選んで借りて来る映画に、よくアン・ハサウェイが出てくるので、何気にいろいろな作品での彼女を観ています。
素朴~イモっぽい女の子からの成長は、「プリティプリンセス」での大変身を思い出させました。
あの時から早十数年・・・頑張ってますね~
あと、ジム・スタージェスいいですね!今回のデクスター役で目を付けたので、早速彼の出演作品を観漁りたいと思います。
大好きな映画
何回観ても泣ける。
二人の絆が強く、お互いパートナーが出来ても2人の気持ちは変わる事なく。
最後の方の回想シーンが良かった。デクスターのエマを見つめる眼差しが
たまらなく好きな感じが伝わってくる。
アンハサウェイ版の?●冷静と情熱のあいだ・・かな?
楽しみにしてた。
見るの楽しみにしてた本作*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
・・●プリティプリンセス?●プラダを着た悪魔〜
アンは、元ブス⇔美人て設定が多いねヾ(@⌒ー⌒@)ノ
>毎年?23年間の七月十五日だけ会う二人の物語。
☆評価は・・
DVD80円基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎◎◎◎
モ1回見たい度 ◆◆◆◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇◇◇◇◇
観た後の行きたいお店】
メキシコ料理屋?
観た後の飲みたいお酒】
ワインでもテキーラでもなんでもかんでも( ^ω^ )
観た後の聞きたい一曲】
トレーシーチャップマン!!!
100分強?の作品だけど、あと20分長くても良く無いか?展開が早過ぎだだ気もΣ( ̄。 ̄ノ)ノ?
男性は、何をしてもまるごと自分を愛してくれる母のような女性を求め〜
女性は、いつも愛してるよ?かわいいよ!と言ってくれる男性を求める。
ずっと気になってる人
男性にオススメの映画だと思います。
手に入れたいけど…失ってしまうよりずっとそばにいてほしい存在
本当のことはわかりませんが…明石家さんまにとっての大竹しのぶかなあ
カレほどのもて男にして忘れられない存在なんだろうねえ
微妙な作品だけど、それもあり。
最後の方の展開は、私的には、「きみがぼくを見つけた日」を、なんとなく彷彿させられるような気にさせられました。それよりも実生活で結婚式を、挙げられました。おめでとうございます。大変喜ばしい事です。次回出演作品の「レ・ミゼラブル」を楽しみに待ってます。
7/15のみで綴られたルールが面白い。
23年間の7/15のみで綴られた物語。
このルールが奇をてらっているだけで無く、作品の面白さに貢献していた。
合間の一年間は全く映像化されないので、その間に何が起きたかを、頭の中で紐解いていく楽しさがあるのだ。
何よりも、人生のどうしようもなさとか、一番欲しい物には中々手を出せないような感じがまたとても心地良い。
23年間もの大河ドラマなので、世代や恋愛経験の多少に関わらず響くシーンが必ずあるだろう。
良い事も悪い事も含め、それもきっとしあわせだと思わせてくれる素晴らしい映画。
ハートでつながっていた二人!
紹介記事を読んですぐに思い出されたのが、『恋人たちの予感』という映画だ。メグ・ライアンのあえぎ演技が話題を呼んだ作品だ。『恋人たちの予感』は5年ごとの再会で11年にわたる話。『ワン・デイ』は毎年決まった日の再会(電話や会わない年もあったけど)で23年にわたる話。微妙な変化と長いスパンの物語になっている。似て非なる作品で、コメディ色はなかった。純粋に男と女の話。二人とも何て遠回りするんだろうって、観ている間中、歯がゆくて仕方なかった。二人に助言してあげたくてたまらなかった。「テックス、イケイケな遊び人はもう止めて、真実の愛に目覚めたら?」「エム、頭で考えないで、感情で突き進んでみたら?」でも、二人が出会ってまもなく同棲とかしていたら、すぐに別れちゃったのかもしれない。遠回りしたからこそ、お互いがいかに大事か気づけたのかもしれない。遠回りすることも必要だったのかな? 最初は違いすぎる二人が魅かれ合うのはどうしてか理解できなかった。お金持ちのボンボンと才能ある苦学生がなぜ愛し愛されたのか? 私は、お互いが違いすぎるので、自分にないものを持っている相手に対し補い合う関係だったのかなと思う。エムは遊び人でも繊細で感情豊かなテックスの良さを見抜いていたに違いない。
イケメンかわいそう
主人公のイケメンがどんどん没落していくのが面白かった。そんなイケメンに手厳しいところがよかった。
タイトルからてっきり23年間友達で、23年目にしてようやくセックスをするのかと思ったら途中でちょいちょいセックスをしていたのでびっくりした。
主人公が娘と登山デートをするのだがとてもうらやましかった。最終的にはかわいらしい娘さんがいらして随分幸福じゃないかと思った。
友達なんて初めからムリ。
ポスターやチラシ、また予告映像で何度も流れたキスシーン。
恰好からしてもちろん若い頃の二人だとは分かるが、それが
本編のどこで流れるのかが楽しみだった。…でもそれは、私が
予想した場面ではなく、物語のかなり後半で使われていた。
その意味とは…
面白い構成だと思った。23年間にもわたるラブストーリーを、
一年毎のたった一日(7月15日)で観せている。
これで話が繋がるのか…?と思うけど、構成は非常に巧い。
~どの一日も、あなただけを見ていた~というだけあって、
二人の出逢いから、親友となりその日のデートを楽しみにする、
心の歯止めが効かなくなる、それで別れる、また出逢う…と、
人生の進み具合と並行して二人の足跡が次々と映像に現れる。
しかしこれはどう見ても…
とある名作とダブっちゃうところが多い^^;
まったく違うアプローチではあるものの、この二人の価値観や
性格、生き様そのものがよく似ている。(お坊っちゃまとガリ勉)
どんなに好き同士でも生き方・考え方はかなり違う。
もしもこの二人が長く生活を続けていたら…と考えれば、あの
結末でアリなのか…とも思えるが、それにしてもあれは切ない。。
相手を好きになるのに理由は要らないものだ。
なんであんな男を!?と周囲は(観客も)誰もが思うだろう。
エマが長く働く料理店で出逢い、同棲までしたイアンの無念を
私達は最後まで共有することになる。
だけど…(私がよく書いているんだけど)本当の幸せは他人が
推し測るものではなく、本人が自身で感じるとるものなのだ。
本当に好きな人とならば、誰がどう言おうと邁進できるはずだ。
そしてそれは、別れを選ぶ時も同じ。
周囲がどう言おうと、嫌いになれば自ずと顔も見たくなくなる。
このデリケート且つ単純な心の動きは本人でしか分からない。
僕が(私が)○○の代わりに貴方を幸せにしてあげる…なんて、
まったく勘違いも甚だしい…!ってことになるのだ。
とはいえ、、大方はこのケースだもんなぁ。相思相愛なんて、
こういった映画の中でしかなかなか味わえないものだし(痛感)
で、話を戻すとエマとデクスターのその後。。
原作が男性で監督が女性というところが様々な面で感じ取れる。
どちらの目線で見ても、同性でないと理解できない部分があり、
その考え方があり、未知で分からないところが多いかもしれない。
ラスト20分がかなり衝撃的であり、感動的でもある。
話は原点に立ち返り、あの頃の自分達をもう一度回想する。
甘酸っぱいとは言い切れぬ想いと、なぜ自分がその道を選んだか、
気付くのはいかに平凡で幸せな出逢いに彩られていたかである。
(エマの幸せをどう捉えるか。この価値観で相性が測れるかも…)
終盤のアレで巻き返しを図る
イイ意味でもワルい意味でも、映画の大部分がラスト15分の為の前フリでしかない。
終盤のアレで一挙に観客の印象操作を行った感があるわ。
主要人物が亡くなれば、すべてが手放しで許されるワケじゃナイのよ。
小説ならじっくり描けるんだろーし、読み手も納得できるストーリーなんだと思う。
でも映画だと時間に制限があるし、細かいとこ描いてたらキリないし…。
一年のうちの一日を切り取って、23年って、やっぱ無理があるよね。
あとデクスター役のジム・スタージェスって、あの役に合っていない気もするわ。
唯一評価できるのは、キモい系の元夫とデクスターによる“あの場面”
あの数分だけが本作のツボであり、至福のときだと思う。
よかった。宣伝は失敗しているけど。
主演がアレで、恋愛映画っぽいポスターだからラブロマンスと間違えられそうだけど、20年間の男女の推移を見守るとか書かれてるから、「恋愛」というか「青春」と「人生」の映画なんだろうな、と思ったらそんな感じで嬉しい。ロバート・レッドフォードの『追憶』が近いと言ったら近いのかな。
衝撃の結末
23年間の7月15日を描く作品。
それを1時間40分で描くので(個人的には)途中、 登場人物達の気持ちや背景で!?な部分が出てきてしまいました。手法は面白いけど少し残念でした。
好みだとは思いますが、ラストの結末が違ってくれてれば★4つだったかも。
ロマンチック。
僕は吐き気がする程ロマンチストなので、この手も観ます。脚本が原作者のせいか、ベタなラブストーリーも陳腐に感じませんでした。ロケーション、音楽も素晴らしい。アン・ハサウェイやはり惚れ直しました。
男と女は友達の方が苦しめ合うもの
大きな瞳が魅力的なアン・ハサウェイは大のお気に入りの女優。
彼女の新作「ワン・デイ」は、身体の関係をたまたま持たなかった故に、友達のまま20年以上を一年に一度だけ同じ日に合う事になった、男と女の話。
男と女の間に友情は成立するのか?というのはラブストーリーのよくあるテーマなのだが、相手に強く惹かれるが故に、破局の危険性がある恋人や結婚よりも、一生離れないで済む「友達」を選ぶ事は、ある意味結婚よりも、相手に対する責任を無条件にお互いに負う事になるのではないのだろうか?映画を観ながらそんな事を考えてしまった。
離れていても絶えず相手の事が気になる。恋人や結婚相手より気になる。自分のせいで出会う人を心から愛する事が出来ない、誤魔化しの恋愛が続く。
それは相手も、更に自分をも傷付けて行く。
やはり男と女の間には友情と言うのはありえない。そう思う。
経験から言うと、デートの相手、または2人だけで遊ぶ相手は、全て下心がある。下心がない相手とはランチすら気が進まない。
他愛のないラブストーリーではあったけど、何を隠そう、ちょっと自分の経験に近いものがあり、ドキドキしながら観ていたのだ。
最後に。
最近のハリウッドが描く男はアクション、ドラマのジャンルとらわれず、ダメ男が主流。
自信を失い悩み、活路を見出そうとしている象徴なのだろうか?
禁じ手使ったから、眠い映画も一変だ
何の予備知識もなく、時間が空いていて劇場の招待券(東宝の株主優待券)があったので飛び込むように渋谷東宝へ。
洋画であるということしか事前の知識はなし。
アン・ハサウェイは名前と顔は知っているが、他のキャストもまったく知らない。
1988年の7月15日を振り出しに、それから23年間の7月15日に主人公の男女2人の間に起きることをスケッチしていくことを積み重ねる構成。
20代前半から40過ぎまでを演じる主人公の2人。それぞれ30歳ちょいという実年齢はちょうどその2世代を演じて不自然ではないギリギリのところなんだろう。
青臭い学生っぽさが人生にもまれていくうちに中年のわびしさを背負うまでをよく演じていた、と思う。
ただ、物語としては、2人のひっついたり離れたりが、淡々と描かれるだけでかなり退屈な印象。
「ああ、もうどうでもいいや、こりゃ、★3つもないな」と思ったが、終盤でヒロインがあっけなく事故死。
登場人物を殺す、というのは物語としては一種禁じ手なのだが、この映画の場合は、それで話が引き締まり、その後の男の生きる姿にちょっと共感を覚えた。
あそこで、ヒロインが死ななかったら、相当凡庸な作品だったろう。
まあ、アラサー、アラフォーの自分探し中の男女にはそれなりに感動できる映画なんじゃね?
オイラのように映画の主人公のように20代に(それ以外でも)恋愛経験がない人間には、好き合った人と別れたり、ヨリを戻したり…なんていう男女関係は実感できないから、遠くの景色を見てるようだったな。
それでも、映像はきれいだし、アン・ハサウェイは美しい。ユーモアもちりばめてあり、きれいな作品だから、デートで見ても損はない映画じゃないかな。
この二人だからこそ。
一番大切な存在だとお互い感じながら、恋人ではなく親友という関係を選んだ男女のお話。
大学卒業22歳からの23年間のエマとデクスターにはそれぞれの生活があって、仕事で悩んだり、別々の土地でそれぞれ別のパートナーとの暮らしを持ったこともあった。
けど、ボロボロに傷ついた時に求めてしまうのは「親友」である彼・彼女の支え。
…って言えば美しいけど、異性として惹かれ合う気持ちがある二人なもんだから複雑なのね。
正直、自分の経験を思い出してかなり共感しちゃいました。
自分の気持ちを殺していることは分かりながら、自由な彼を誰より厳しくも優しく見守ることを選んだエマは、
「それが出来るのは私だけ」という自信や使命感や、小さな幸せを感じてもいたはず…とオイラは思うんだ。
そのくせ時々、デクスターへの想いを抑えきれない表情を見せるエマ。
こう言葉にすると、「切ない」とか「もどかしい」を通り越して苛立たしくなりそうなもんだけど、
アン・ハサウェイ演じるエマの、自分を律しようという気持ちと、デクスターに対する真面目な愛情とのブレンドがホントに絶妙なんだ!
ジム・スタージェスが演じるデクスターもそうだったな。
身勝手でチャラチャラふわふわした情けない「放っておけないダメ男」の部分が全面に出ていながら、嘘の無い素直でチャーミングな男性でもあった。
エマとの関係から成長した姿は、大らかで頼もしかった。
愛情って、ストレートなばかりが美しいとはオイラ思わない。この物語のような遠回りの愛情を讃えようとも思わない。
ただ、この二人には必要な愛情のカタチだったんだな…と感じたよ。
魅力的な二人・風景・ファッション・音楽…美しい映画だったな。
チキチンッ♪
この夏に絶好のロマンチックで、胸キュン映画で、音楽もファッションも良いですよ!
いよいよ、日本は広い地域でそろそろ梅雨入りです。そんな悪天候続きのジメジメシーズンも、気持ちの良い映画を観れば、きっとあなたの心は晴天に変わるはず!
6月の花嫁を夢見る、そんな若い女性にお薦めの1本がこれ「ワン・デイ」23年のラブストーリーです!いえいえ若い人達にばかりにお薦めと言う訳でもありません!23年と言えば後2年足すと25年です。
結婚した人達にとっては、銀婚式までもう1歩という月日の流れですよね。そんな人生の悲喜こもごもを知り尽くしたご夫妻が、2人だけで忘れかけていた、ご自分達の出会った頃の初々しさを再び想い起こし、楽しむ為に久し振りに御夫婦で映画館へデートしに行くのにもとってもお薦めの本作です。
この映画では、88年にエマとデクスターが大学の卒業式で初めて言葉を交わすところから始まるのですが、その時代と言えば、アメリカばかりでなく、日本でも爆発的大ヒットを記録したラブコメ「恋人たちの予感」が公開されたのが89年ですから、丁度時代的にはレイト80’Sと言う時代からスタートする話ですが、今銀婚式をお祝いしそうな人達には懐かしく思い出せそうな時代だと思いますし、今若い10代20代の人達には、御両親の青春時代になるかも知れませんが、この物語を観ていると、この20年間の音楽シーンと、ファッションの移り変わりが観れるのもこの映画の大きな見所の一つです。
「恋人たちの予感」のサリーとハリーの物語は二人の出会いから11年後のゴールイン迄の11年間の二人の歩みをノーラ・エフロンの軽妙なタッチのシナリオで、コミカルに笑いと共に見せてくれています。ロブ・ライナー監督の代表作でもありますね。
さて話が横に逸れましたが、本作「ワン・デイ」はエマとデクスターの23年間に及ぶ2人のそれぞれの人生と、その生き様が克明に描かれて行きます。愛する男女でありながらも親友でいる事を約束した2人の友情は何時まで続くのでしょうか?それはみなさん観てのお楽しみと言うところです。
前半は毎年、毎年2人が出会う7月15日を順次描いているので、切れ切れでテンポが良くない個所も正直ありましたが、段々と物語が時間経過と共に、2人の人生の身の上に起こる出来事が複雑さを増していくのに従って、その様を観る私達観客にも、彼ら2人と友情で結ばれていく様な錯覚を憶える作品でもあります。エマとデクスターは共にお互いに、お互いを最も必要な存在としていながら、それを知っているが故に、2人の距離を近付けると、今迄積み上げて来た友情を崩壊させる事になり、互いを失う事を恐れ、素直に愛し合う事が出来ない、その2人を見守る事しか出来ない私の心は、早くゴール・インして欲しいと只ひたすら願う気持ちがピークへと達してゆく。愛しているからこそ、自分の素直な気持ちに忠実に成れずに、友情関係を築く努力をしてゆく2人を観るのは本当に切な過ぎるのだ!そんな時先日観た映画「幸せへのキセキ」のベンジャミンのセリフが頭を掠める。
「20秒間だけの勇気を持って本心を告げるのだ」と!今年観た映画の中で最も、切なくプラトニックでロマンチックな映画だった!まるで七夕の乙姫様達を観ているようだった。
是非、大切な人と御一緒に、この映画を観て2人の中を深めて欲しいものだ!
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