劇場公開日 2022年8月12日

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灼熱の魂のレビュー・感想・評価

全94件中、21~40件目を表示

4.5【”1+1=1。”衝撃的な母と双子の子供の関係性を描いた作品。母として過酷過ぎる経験をしながらも、実の息子に対する”赦し”が描かれている。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督って、初期から凄かったんだ!。】

2023年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■双子の姉弟、ジャンヌとシモンの母・ナワルが、ある日プールサイドで原因不明の放心状態に陥り息絶えた。
 ナワルの遺言を知らされたジャンヌとシモンは、2人が存在すら知らされていなかった父と兄にナワルの手紙を渡すため、母の祖国を訪れることになる。
 ジャンヌは、父への。シモンは兄への手紙を持って・・。

◆感想<Cautin!内容に思いっきり触れています。>

・今作では、ナワルが且つて過酷な生活を送っていた国の名は明らかにはされない。だが、拙い知識と状況を見ると、レバノン内戦だという事は容易に気づく。

・ナワルが、カナダに移住してからジャンヌとシモンに対し、余り愛情を示さなかった理由も、観ていれば良く分かる。

■若き、ナワルがレバノン内戦を主導した愚かしき政治家に対し、命を張って行った事。
 だが、彼女はそのために“唄う女”として獄に繋がれる。
 そこに現れたのは、彼女が且つて産んだ踵に三つの刺青を入れた男であった。
 その男が、彼女に対して行った性的拷問。
 だが、ナワルは命を絶つことなく、双子の子供を出産する。
 <この辺りは、観ていてとてもキツイが、ナワルの複雑な気持ちを考えると、私は彼女の選択を肯定する。>

・そして、ナワルは亡くなった後、ジャンヌとシモンにそれぞれ遺言を残す。
 【ジャンヌには、”父”を探してくれ。シモンには”兄”を探してくれ】
 良く観ていれば分かるが、”父”=”兄”なのである。

■そこには、ナワルの実の息子に対する”赦し”と、ジャンヌとシモンに対しては、ナワルが経験した非人道的な行為を認識して欲しいという想いが込められているのである。

<今作は、前半はミステリー要素を絡めながら、そして後半は独りの女性が経験した想像を絶する真の物語が描かれる。
 だが、その根底には母親としての、過酷な経験をしながらも、実の息子に対する”赦し”が描かれているのである。
 今作は、ヒューマンミステリーでありながら、人間の業と赦しを描いた逸品である。>

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NOBU

5.0憎しみと慈しみを足すと1になる★

2023年4月3日
Androidアプリから投稿

一人の女性の子供たちに対する強い愛と、人間の永遠に終わらない憎しみの連鎖をテーマにした、ある種のタイムループ映画を見てるような強烈な感覚が襲いかかり、体が固まったまま動けなくなった。こんな秀作が埋もれているなんて世界は広すぎる

と思ったら、監督がまさかの、、、
評価がやたら分かれてると思ったら、彼だったかぁ。ブレードランナー2049を嫌いな人やたら多いけど、個人的には2の方が好きっていうw

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レイは!?★

4.0惹き込まれる

2023年3月19日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

女性は強い。

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とたすけ

4.51+1=1

2023年3月17日
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鑑賞方法:VOD

軽い気持ちで観始めだけど、凄い内容だった…後半からエンディングでの、想定外で壮絶な伏線回収に唖然とする。
感想を記すには自分の語彙力がなさすぎるな…ただ人は愛と憎悪をどの様に受け入れられるのか?それは『1+1=1ってありえるのか?』に凝縮されている。

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Iwarenkon

3.5禁忌を知った絶望から愛の深さへの余韻が凄い 個人的にアブタレクの正...

2023年3月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

禁忌を知った絶望から愛の深さへの余韻が凄い
個人的にアブタレクの正体を知った時の用務員さんの反応がみたい

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UPtwHmNNLjBjFuAF

3.0重過ぎます

2023年3月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

意味深な導入から徐々に全容が明らかになっていく過程を緊張感のあるストーリーと割り切れば楽しく観ることができる。ただ、割り切るのはムリ。心境が理解できず変に余韻が残るのもちょっとツライ。

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げっちゃん

4.0鑑賞動機:ドゥニ・ヴィルヌーヴ10割

2023年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

いやいやいやちょっと待て待て、そんなの有りなの?!(あり)
母ちゃん過去編は序盤から中々ハードな話で、それなりに覚悟もして観はじめたが、双子現在編のルベルさんの朴訥さについほっこりして、油断した。ああ確かにミステリだこれ。レバノンって一言も言ってないと思うが、レバノンなんでしょうね。

戯曲の映画化なので、基本的なストーリーはそちらに負っていると思うが、色々な仕込みや映画だからこその見せ方に翻弄される。恋人、バスの運転手、乗客の子供、刑務所での叫び声とか感情がついていかない。姉弟の旅路は、それでも何とか穏便に終わると思っていたのに、何か違和感を感じ出したところでアレが炸裂して…。
母ちゃんの用意周到さを見るに、どうすべきか、どうしてもらいたいか、考えに考え抜いて、準備できてから逝ったのだろうか。
憎しみが足し算のように増えていくみたいなセリフがあったけど、それもあれに繋がっているのだろうか。1+1=に。
でも、どうするのだろうこの後。

なんか上手く受け止められなくて、尾を引きそう。

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なお

3.5うーん

2023年2月24日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

怖い

難しい

日本人には馴染みのない世界線で理解がとても難しかった。ただ戦争で人の命が奪われていくシーンは本当に辛かった。

母と娘とシーンが切り替わるのですが
2人とも顔が似ててどっちの話をしてるのかわからなくなる。真剣に観てればもちろんわかると思うんですけど、一瞬目を離すとシーンが切り替わっててわからなくなった。

母親はいつあの遺書を書いたんだろう。
見逃したかも…

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みーくん

4.0やっと断ち切られた連鎖

2023年2月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1+1=1の驚きの真実。
やっと断ち切られた連鎖。
母が最後に残した「共に生きることが一番大事」の言葉通り、兄として、父として、母のためにも共に生きて欲しい。

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上みちる

3.51+1=…

2023年2月23日
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はなちぱ

3.5強烈な展開

2023年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ルブナアザバル扮するナワルマルワンは、双子の子供に変わった遺言を残した。息子のシモンは母親としては変わっていたが普通に埋葬したいと言った。

確かに遺言とはいえ兄がいるとか突然自分が知らない事が書かれていたらとまどうよね。ましてや親として自分自身が分からなかった事を子供に押しつけるか?

評価が高かったので観たんだが、とても難解な展開だったね。でも後半に入るにつれその強烈な内容が理解出来る様になってきた。レバノンは恐い国だ。女性も強いね。

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重

5.0中東の複雑な事情が恐しくのしかかる

2023年1月22日
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redir

5.0想像を絶っした作品

2023年1月15日
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鳥肌が立った。

地獄のような人生にあって、
これほどの愛の重さに胸を締め付けられたこともない。

脚本・構成が見事。

この作品は時代背景を知ってから鑑賞したほうがわかりやすい。

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miharyi

1.5ややこしい、響かず、

2023年1月7日
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鑑賞方法:VOD

最初から複雑っぽい家族関係やら設定やらを「押し付けられてる」かんじがして入り込めなかった。

映画というものはそれぞれの設定や背景があろうけど、最初からその説明や描写が雑だったり簡素化しすぎると、その始まりから興味がついていかず、そのあとの話の展開にも興味がもてなくもなる。
個人的にはもうちょっとそのあたりの描写や相関関係、状況設定の説明や経緯が丁寧だったらよかったな、と。

登場人物も増えてきて、時代がさかのぼったり戻ったり、お母さんと娘の顔が似てて混乱したり(笑)、武装勢力だか軍だかに巻き込まれたり、いきなり宿敵のボスのとこに潜り込んで射殺したり、いきなりどこかのプールで泳ぐシーンになったり、シーン展開も雑なようで、わからんまま興味をもつ前に話が進んで見てても冷めたとこはある。

中東での宗教やら民族の争いで銃や暴力がないとなんもできん連中の後進国の地域で、残酷で悲惨なことは多々あり腹ただしくもなるところ、こういう映画でそれを描写しようにも、ただ残酷につらく描けばいいというものでもなかろうかと。
物語のよさ、深さ、どんでん返しは伝われど、そこにも入り込めず感銘も受けず。

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みけい

5.0ガイアの遺言

2022年10月31日
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bloodtrail

4.0これは知るべき真相なのか?

2022年9月11日
PCから投稿

悲しい

難しい

心を閉ざしがちだったという母が亡くなった双子の姉弟。母を雇っていた男から、遺言書を読み上げられるが、そこには衝撃の真実が書かれており・・・といった物語。

遺言書に書かれていたのは、既に亡くなっているハズの父が実は生きていること、実は2人に兄がいること、そして彼らを探し出し、手紙を渡してほしいということ。

そんなこんなで、ジャンヌが母の残した謎を解明すべく、母の歩んだ人生を辿っていく。

終始、とにかく哀し気で寂しい雰囲気の物語。

本作でも、中東の悲しい現実や、宗教上のタブーなんかがガツンと描かれている。
何度見ても辛いし、腹立たしいし・・・。

少ないヒントを元に、母を知る人を知る人とかを探し、少しずつ母を知る人に近づき、探していた真相に近づくたびに明らかになる悲劇。観ていてこちらの精神も疲弊していく。ミステリー作品としても秀逸ですね。

やがて、真実を手に入れたジャンヌとシモンだったが・・・これは・・・。

辛く哀しい真実にぶち当たる映画作品はいくつも観てきたが、これはいくらなんでも。。

果たして、2人はこのことを知るべきだったのだろうか?
途中、世の中には知らない方が良い事も…なんて言う人もいたが。本当にね。

それでも母が残したメッセージには光明があったのかな?
タイトル通り、観ているこちらの心も焼き尽くされるような、哀しく、それでいて熱い作品だった。

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MAR

4.0コレはキツい

2022年9月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

あかん!
コレは無理🙅🏻‍♂️
どこに?
誰に?
救いを求めればイイの?

………

でも
世界では
少なくないんだろーなと

とにかく
キツい内容で
最後はゾッとしました

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H1DE!

4.0個人的なことは政治的なこと。

2022年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 やられたらやり返す。歯には歯を、目には目をの風土の中、禍福は糾える縄の如しの斜め上をいく人生をたどった女性。残された子どもにとっても、これほどの許されざる、そして許すしかないこじれた神の采配があったのかと気づかされるお話。
 激しいパレスチナの内戦を肌感覚で知らない自分、いかに平和ボケしているかと思った。母の半生を辿る旅に出た娘と若い頃の母の姿が重なりすぎて、平たい顔族の自分は「え、どっちだ?」と一人でボケていたりもした(余談です)。
 今後、1+1=2 という表記を見るたび、この映画を思い出すんだろうなあと思う。
 ロケ地の迫力はもちろんのこと、双子たちの心象風景のようなプールの場面の静けさが印象的だった。たまたまプロット上は双子だったけど、ある意味この二人も二人で一人、その一方、一人の人間の中にもアンビバレントな人格が潜んでいるのだろう。だからこそ生育環境の影響は本当に重い、と再認識させられた。

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Kumiko21

4.5本領発揮

2022年8月28日
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鑑賞方法:映画館

なんだかよく分からない導入から、いったい何処へ連れて行かれるのか分からないまま、想像もつかないほどの残酷な運命を、双子の兄弟とともに体験するのは、あまりに劇的で、あまりに映画的な体験だった…
やはりヴィルヌーヴはこのくらいヒリヒリとした映画を撮ってこそだね。本領を発揮したのだなと、思わせられる。ヴィルヌーヴはこうでなくちゃ…

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ぱんちょ

4.0公証人

2022年8月28日
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おもしろかった〜!各章がよくできている。

公文書は大事だ、ということをしつこく言ってくるので笑ってしまった。テキスト、コード、プロトコル、その結果たどりつくのは文字に刻まれた悲劇。

ギリシア悲劇みたいだ。

西洋人は英語もフランス語も通じない地ではあんなにうろたえるんだな。

公証人たちがいい味してるし、国を超えた信頼と敬意があるのも良いなと思った。

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hyvaayota26
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