「母親の愛が…」灼熱の魂 hiroさんの映画レビュー(感想・評価)
母親の愛が…
素晴らしいの一言。
母親が亡くなり遺言を公証人が双子に読み上げるシーンで始まり、双子が兄と父を探しに出る。
姉弟が母の過去をたどり、母の時代に遡る展開を繰り返しながら物語は進んでいき、少しずつ複数の糸が繋がっていく。
そして緊張感のあるヒューマンサスペンスは衝撃的なラストを迎える。
全ての過去と現在がリンクした時、観客を母親の『愛』が優しく包み込み、その『愛』に胸を打たれる。
この衝撃的なラストに導く物語の進め方が実に素晴らしく、まさに圧巻。
戦争の中にある複雑で重い問題を映し出しながらも家族の愛、母性愛をしっかり描きだせていた事で『重さ』が物語により一層深みを与えていた。
役者の演技も素晴らしく、なぜアカデミー賞外国語映画賞を取れなかったのか不思議です。
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