「ドゥニ」灼熱の魂 ssspkkさんの映画レビュー(感想・評価)
ドゥニ
戯曲なのだから、教訓暗示的になるのは仕方ないし、ご都合主義的な展開になるのは仕方ないのだけれど。だったら、別に架空の国にしなくても、まんまレバノンにして、レバノンの悲劇をバチッと正確に伝えて欲しかった。ざっくりイメージされた悲惨な宗教戦争の話を、架空の歴史で語られても、ちょっと乗り切れない。王女メディアくらいまで昇華してくれると話も違うんだけど。
弟が見るカナダの風景が、なんかパリの郊外の荒廃した団地の風景みたいで、カナダっぽさがなくて気になる。
面白いか面白くないかで言うと、さすがドゥニの出世作、骨は太めで、面白いんだけど。
コメントする