「ニュートンのリンゴ」ポテチ odeoonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ニュートンのリンゴ
今村(濱田岳)はいい年をしてニュートンの万有引力も知らないし、小学生でも知っているユークリッドの三角形の法則も知らない知恵遅れ、仙台で親分の中村と空き巣で暮らしているが、たまたま助けた自殺未遂の大西若葉(星野真里)が恋人になる。今村は同郷で同い年のプロ野球のスター選手・尾崎にメチャ憧れています。
(ネタバレ)
今村は健康診断で知った血液型が両親と違うことに悩み空き巣仲間の黒澤に相談、黒澤が語るには、今村には秘密だが実は生まれた病院で今村と尾崎が取り違いされていたという。知っているのは黒澤に聞いた若葉の二人だけで今村の母も知らない。尾崎は監督から嫌われ出番が無いのを知った黒澤は監督を脅しピンチヒッターに出させます。その試合を今村と母親にも見せようと球場に、代打に立った尾崎は見事、場外ホームラン、歓喜に湧きあがる球場でした。
なんとエンドロールで親分の中村がその落ちて来たボールを素手で見事にキャッチする映像、中村はかって高校球児だったが外野フライを取るのが下手で野球をやめた過去がある男でしたから伏線回収かな、これで人生が変わるかもということかしら、今村も正業につけるといいですね。
最後に斉藤和義の主題歌「今夜、リンゴの木の下で」が流れます、今村が知らなかったニュートンのリンゴも出てきて、これまた妙な伏線回収、思わず笑みがこぼれました・・。
肝心のタイトルのポテチですが今村が若葉に頼まれて買ってきたポテチが出るだけ、ただ若葉が食べたかったのはコンソメ味なのに今村が渡したのは塩味、今村は謝ってコンソメ味の方に取替ようとすると若葉は塩味も、なかなかいけると笑顔、食べず嫌いだったのかな、優しさくらいしかないバカな今村を好きになったのも、食べてみないと分からない、そんな流れと言いたかったのでタイトルになったのかな。
