「魅力的な68分!」ポテチ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
魅力的な68分!
「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」「ゴールデンスランバー」に続く、原作・伊坂幸太郎と監督・中村義洋の4度目のコンビ作。
空き巣を稼業としている凡人の今村は、同じ年同じ日同じ病院で生まれたプロ野球選手の尾崎に奇妙な絆を感じていて…。
ネタバレ禁止映画なので、詳しく書けないけど(現在話題のあの映画みたい←ネタバレ?)、実に魅力的な68分!
タイトルの“ポテチ”とは、勿論あのポテチ。
劇中、塩味かコンソメ味かのポテチで今村が突然泣き出す。
「??」だけど、話が進むと分かってくる意味のあるシーン。
自分が凡人である事で思い悩む今村。ある理由から、母親にも申し訳ない。
だけど、その優しさが、場外ホームランのような感動を呼ぶ。
思い悩む事なんてない。
お人好しでちょっと学が足りない今村を演じる濱田岳がハマり過ぎ!
変わった縁で付き合う事になった恋人の若葉さん役の木村文乃(可愛い〜!)、同業者で先輩の黒澤役の大森南朋、今村とは似ても似つかない性格の母親役の石田えり…皆、好演!
監督も今村の上司“中村親分”役で出演(笑)
監督の作品に以前出演した事のある人気女優がエキストラで出演。さて、誰でしょう!?
震災後の仙台が舞台。
ほっこりする作風、コミカルな台詞や会話がとても心地良い。
映画って、時間の長さは関係ない。どれだけ充実した一時を堪能出来るか。
そんな事を感じさせてくれた。
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