ミステリーズ 運命のリスボンのレビュー・感想・評価
全1件を表示
出生の秘密の入れ子構造
クリックして本文を読む
19世紀初頭のポルトガルが舞台。
孤児院で育った14歳のジョアン。名字はなくただのジョアン。
彼の出生には悲しい物語が秘められており、ディニス神父と生みの母アンジェラによって秘められた事実が明かされるのが第一部。
第二部は、ディニス神父の出生の秘密が、ジョアン(ペドロ)の件にも関わることになる神父の実の父親から明かされる。
そして、結果的に赤ん坊のペドロの命を救ったアルベルトの元愛人エリーズの出生には、若き日のディニス神父が大きく関わり、
成長しフランスに留学したペドロとエリーズが出会い、アルベルトに捨てられ恨みを抱き彼女に誘惑されたペドロはアルベルトに決闘と申し込む。自分の誕生に立ち会った男とも知らずに。
親の因果が子に報い、運命は思わぬ人と人を結びつける。
19世紀初頭のポルトガルの貴族社会という舞台が珍しかったし、思わず人物相関図を作りたくなってしまう人物配置も巧みで、4時間半という長尺はさほど気にならなかった。
大河ドラマというより、昼メロあるいは韓流ドラマ的ではあるものの、濃密なドラマを十分堪能しました。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全1件を表示