50/50 フィフティ・フィフティのレビュー・感想・評価
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いちがん患者の感想です
U-NEXTの紹介では湿っぽさなし、と書かれていたけど、それと同時に心のひだもなしだと思いました。
というか、湿っぽかったら駄目なの?病気系の話って、お涙頂戴とかアンチお涙頂戴とかのイデオロギーがないといけないのかな?知らんけど。
実際の病人にはそういうのあんまり関係ないと実際のがん患者である私は思いました。
それはともかく内容ですが、他の人も言っているように、やたらセックスのことばかり言っている友人はなんなのだろう?コメディ要素ってこの友人のことだったりしますか?面白いというよりただのクソみたいなセクシストでしかなくて嫌だったです。
まあ2011年の作品で結構前の映画なので、そのあたりの感覚も古いのかも知れませんね。主人公はがんでしんどいだろうし抗がん剤でもしんどいだろうに、無理に女の人をナンパしてセックスしたりしていてでもマジで楽しくなさそうでしたし、人生謳歌するって他人や自分を性玩具にすることじゃないっていう学びなのかなと思いました。というか、やる前に学べそうなものだけど。
外来化学療法の場面で椅子の距離が近かったのは映画的な理由でなのかそういう病院もあるのかどっちなのでしょうね?私の通ってる病院では普通に横一列だし、隣の患者さんとお喋りしたり毎回イツメンだったりはしないです。
そしてカウンセリング担当の新米医師(未満)との恋愛展開も実際にあったことなのでしょうか?なんかこんな距離感の医者超嫌だなと思いながら見てました。がんなのに新米の未熟な人をカウンセリング担当にするとかどうかしてるし、私だったらこの医療機関ばっくれるな、と思いながら観てました。信頼関係無理だよこんな医療者と病院。
とにかく最終的な感想として、いちがん患者が見てあまりリアリティとか心に迫る描写とかは無かったですし、コメディとかいうけど別段笑える所も無かったです。割と観る必要なかったかも。退屈なアメリカ映画って感じでした。あまりお勧めしないです。
友人がウザい
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主人公がガンを宣告される。その彼女は看病疲れから浮気、別れる。
その後はアホな友人とつるんでアホな事ばかりする。
若い女性のセラピストと親しくなるが、うまく付き合えない。
絶望が根本にあるためにどこかイジけた言動になってしまう。
結局手術にて完治し、セラピストと付き合う。
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まず、アホな友人がウザい。画面に出て来るなって感じ。
主人公もが、人の話の腰を折り過ぎで、人と同時にしゃべり過ぎ。
しかも女とやる事しか考えてなくて会話もお下劣そのもの。
彼女の浮気をチクって無理矢理別れさせたりもお節介過ぎ。
こんなアホな奴と付き合い、時として感化される主人公。
当然ながら感情移入など出来ず、はよ死ねって思って見てた(場)
50%の生存率にカジノなら最高だ!?
5年生存率が50%と聞いて、「カジノなら最高だ」良かったじゃないかと友人に励まされる主人公。また患者仲間や心理カウンセラー、親に勇気を貰いながら明るく病気と立ち向かっていく姿に勇気をもらえる映画でした!
美人のセラピストは反則技だ
ややコメディタッチの展開で話が進むので、がん告知され5年生存率が50%と言われているのに、これはどういうものかと考えたら、結局ハッピーエンドになるんだろうなと想像してしまった。中盤から 、同じガン治療仲間の老人二人のうち一人が突然死んだり、彼の病気も深刻な展開になるにつれ、友達の友情や母との絆が深まり、もしかしたら「愛と追憶の日々」の展開になるのかなと思ってしまったが、杞憂に過ぎなかった。結局、病気になったおかげで、美人セラピストの新しい恋人ができ、よかったんじゃないかな。 日本でも深刻な病気になった時、病院側でセラピストを紹介してくれる制度があるといいのにね。男性患者だったら、若い女性のセラピストをね。
ガンという難病を通じて、本当の人間関係が見えてくる映画
本筋に行くまでに主人公の人柄や登場人物の掘り下げをくどいくらいやる映画がそんなに好きではないのだけれど、この作品にはもうちょっとガン告知までにそれが欲しかったように思えた。
あまりにも大きなガン告知というドラスティックな出来事に結構淡々と事実を受け止めて、すぐに状況に溶け込む主人公は凄い人間が出来ているのか、現実逃避しているのかというその辺りが人物の掘り下げが薄いせいで解りづらかった。
映画の内容としてはコメディだとは言われているが、そこまで吹っ切ったコメディ要素はなく、どちらかというとヒューマンドラマの方が近い。
やはり驚くべきは主人公のガンの受け入れ方で神経質ながら淡々とした性格には尊敬を憶え、友人は良き友であるのは間違いないのだが、もし立場が主人公と逆ならば、こんなに落ち着いた映画にはなっていないだろう。
最初の彼女の存在は最初から不穏な感じがたっぷりで、やっぱり浮気している方向に行ってしまうのかと、胸糞悪さを憶えた。
「あなたには看病の辛さが解らないよ!」と逆切れするシーンはこの映画一番のコメディ要素だったに違いない。
しかしながらこの映画にはガンという重い病気を通じて、本当の人間関係が見えてくるんだという強いメッセージが感じられる。
ただただ息子を愛して止まない家族の愛に、性欲を感じなくてもただただ人として付き合える友情とじんわりと来るものがある。
セラピストの彼女も自分の汚い車を隠す気のない素直な性格はとても好感を持てて、ただのだらしない汚い女として描いていない演出はとても良かった。
ラストも安易に殺さず、けれど完全回復ではないけれど、少しでも主人公に幸あれと促すようでテーマの割には後味はそれほど悪くなく、印象に残る終わり方だった。
友の姿勢
1番印象に残ったシーンは、
主人公が友達の家に行った際に、
しっかり読み込まれた
癌患者との付き合い方という本を見つけた場面。
不安、怒り、安心、愛、嫌悪、誇り、、、
様々な感情を抱えながらもがく主人公に、
病気を笑いに変えながら以前と変わらない対応を
相手に気づかれることなく、
陰で必死に考え、調べた上でしていたことは、
単純にかっこいいと思えた。
友を思いやり、友のために努力し、
人知れず実行する。
そんな友になりたいと思わせてくれる映画。
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの笑顔に、こちらが癒される~
身体の不調を訴え、診察してもらうと 癌であることがわかる。
普段と変わらぬ生活をしているつもりでいても
同じく癌を患い治療していた仲間の死を目の当たりにし
次第に死の恐怖に襲われるが、新米セラピストのキャサリンの言葉を思い出し
なんとか心を落ち着かせていく。
しかし、抗癌剤の治療が全く効いていなかったことで、非常に難しい手術を受けることになる。
オペ当日のアダム(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)が良かった。
もしかしたら二度と目を覚ますことができないかもしれない恐怖が
すごく伝わってきた。
それと、何といっても 親友カイル役のセス・ローゲンが良かったw
病気をテーマにした、重くなりがちな内容でありながら
カイルだけは、いつもと変わらずアダムと接していて
そのことで作品のバランスが上手く取れていて良かったと思う。
カイルは、女とヤルことばっかりのどうしようもない男だけど
敢えていつもと変わらぬ態度を取り続けることの辛さもあったのだろうと思った。
酔いつぶれたカイルを自宅まで送ったアダムが見付けたものを見て
思わずウルッとしちゃいました。
悪くない笑顔の確率。
「(500)日のサマー」でも不運を軽快に演じてみせたJ・G・レヴィット。
生真面目なのに笑いを誘う絶妙な顔をした俳優だと思う(誉めてます)
…というわけで今回の役も彼ならでは!と云わんばかりの適役。
しかし辛いのは生存率50%のガンに冒されてしまった青年ということ。
製作も兼ねたS・ローゲンのお下劣な励ましに支えられ^^;
自己中な彼女B・D・ハワードに振り回されながら闘病生活、これって
彼じゃなければ絶対耐えられないだろうと、そんな風にすら思える^^;
そう、普通ならお涙頂戴モノの境遇ドラマになるべきところを、
今作はまったく違う角度で描き、普通の青年が、普通に闘病する姿を
やたら軽快なサウンドに包みながら、笑いを織り込みながら描き切る。
とはいえ、きちんと恐怖を感じたり、切なかったりはしている。
それを正面から見せないところがニクイというか巧いのかもしれない。
なんだこれ?と思っていると、後半、彼がものすごい大声を張り上げる
シーンがある。普通の弱い人間ならば、もっと早くに叫んでいただろう。
辛い、苦しい、悲しい、腹立たしい、泣きたい、叫びたい、喚きたい、
誰かにうんと、甘えたい。
人間の感情はこうでもならないと、なかなか爆発しないのかもしれない。
そんな時、いつも傍にいるのに感動的な言葉を与えるでもない相手が、
不器用で特にアテにもならない相手が、恋しくてたまらなくなる不思議。
そんな心臓の鼓動が聞こえてくるような初々しくて切ない作品である。
…何しろこんな闘病ドラマは観たことがなかったので、一度お薦め^^;
親子関係の描き方も(多くはないが)絶妙な見せ方をする。
A・ヒューストンの顔はやはり計り知れず怖いのだけれど(汗)
この母親の気持ちを知らずして、なにが息子だ!病気だ!とすら思える。
人気のA・ケンドリックは相変らず可愛いが、セラピストはあのくらい
ドジでもいいんじゃないか?なんて思えてしまうし。
こんな若い女に俺の苦悩が分かってたまるか!と虚勢を張る主人公が
おめおめと電話をかけるシーンも感動的。
的確なアドバイスなど、吐いて捨てるほど分かりきった人間にとって、
ただ真剣にうんうんと悩みを聞いてくれる相手ほど有り難いものである。
まぁしかし^^;
ここまで周囲がおかしい人だらけ、っていうのも珍しいんだけどねぇ。
何ともいえない面持ちの中、どうなるんだ!?と思わせる後半といい、
どこまでも50%の確率で病だけでなく恋愛も描き切るさじ加減の巧さ。
最後の最後まで人生は捨てたもんじゃないと、かなり思えてしまう力作。
(だけどS・ローゲンの顔が苦手だ。何度見てもダメ。50%にして下さい^^;)
ジョセフの表情がイイ!
脚本家の実体験に基づいた作品というだけあって、とても好感のもてる作品だった。
27歳で、がん宣告されてしまったアダム。
生きられる確率は、50%。
どうするよ~、オレ~。。。
とりあえず、治療しなくっちゃ。。。
回りの者にがん告知をしてから、
過保護に拍車がかかる母親。
自分のことが一番大事が、より強くなる彼女。
女のことばかり考えている親友。
やたらと同情する会社の面々。
無表情な医師。
経験不足の若すぎるセラピスト。
辛く苦しい抗がん剤治療を始めるが、その治療で知り合った初老の二人も亡くなる。
抗がん剤治療の効果がなく、とても難しい手術を受けることになるアダム。
がん宣告から、ず~~~っと、普段通りの自分でいることを心がけていたアダム。
でも、その我慢も限界に。
アダムが、心の言葉を叫ぶシーンは、とても感動する。
回りの皆に心配をかけまいと我慢していた心の叫びを、やっと、言えたね! 言ううことができたね。
なんやねん、いつもいつもノー天気で!!と思っていた親友の、陰での努力。
母の悲しみ。
≪いつもと同じ≫ことをすることの、大変さ、大切さ、有り難さ。
それがわかる。
病気だということで引き起こされる悲壮感やお涙頂戴がなく、とても爽やかだった。
アダムとカイルの会話が、とても可愛くて可笑しい。
ジョセフは、とても表情が豊かで、言葉以上の言葉を、お顔で伝えてくれた。
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