シェアハウスのレビュー・感想・評価
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妖怪はいない?
まひる(佐伯)が入水自殺しようとしたのを助けたことから有希子(吉行)との親子のような生活が始まる2人。しかも10年前に亡くした娘と同じ名前だったことから、その関係は家族そのものといった雰囲気だった。前々から花恵(木野花)から勧められていたシェアハウスだったが、仲の良かったおばあちゃん・かもめさんが孤独死したことで決意を固める有希子だった。
『かもめ食堂』『めがね』などのスローライフ・ムービーをヒットさせた荻上直子作品のような雰囲気にも似ているが、こちらのドラマは残りの人生を全て共にしなければならない“家”の問題があるのだ。自分の財産をなげうって共同名義にする決意。しかも有希子には息子(坂上忍)もいるのだ。そんな有希子はガンを患っていて、皆に告げぬまま自宅療養の道を選ぶ。スローライフののほほんとしたイメージはあっという間に消え去り、疑似家族の絆というのが後半のテーマとなっていたかもだ。
一番気になるのは、まひるの存在。40代、50代、60代?の女性に混じって28歳の帽子デザイナーがどうなるのか?「今は恋もしたくない」などと言っていたが、高齢者たちとそのうち折り合いが悪くなるに違いない。旅行気分のようなシェアハウスであってはいけないので、生活の中に井戸端会議を持ち込んだような家では長くモタナイと思うぞ!
【2012年視聴】
新しい家族
核家族化や生涯独身化が進んだら、こんな新しい家族を作るのは当然の様な気がしました。一緒に住まなくても単身女性だけで同じ団地、アパート、マンションの別部屋に住むのが流行りそうです。女性は仲間を作って案外上手くやっていけるのですよ。「メゾン・ド・ヒミコ」のシェアハウスはゲイでしたが、男性だけの共同生活はやっぱり難しいかな?
将来の参考にさせて頂きます
たまに友人と本気か冗談か分からないトーンで将来1人になったら一緒に住もうかあ…と話す事があるので自己投影しながら鑑賞。
お金の事とか権利とかってどうなってるんだろう?と主人公達に要らぬ心配をしてしまった。
何気に豪華キャスト
高齢者には切実だけど、自分にはまだ早い
総合60点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:65点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
出演者の演技は良かったし、年齢を重ねて将来に不安を持ちつつ社会とのつながりを考えた生活をしていこうとする年齢の女性たちの物語も悪くない。大都会からちょっとだけ離れたのんびりとした海岸の町の風景も効果的に使われていた。初老にさしかかった女性には切実な映画だろうし、いいたいことは理解できる。でもまだそこまでの年齢ではない自分にはこのような作品はまだ早かったかな。ちょっと物悲しさや孤独感が残って、それは自分には怖かった。まだそんなことまで考えたくはない。
女性だから可能なシェアハウス
女性の為の、女性の映画かな。
男である自分には今一つ、シンパシーが湧いてきません。
でも、歳取ると段々不安になる気持ちは解ります。
まあ、寄り付きもしない家族、友人の孤独死。
こんなシチュエーションでは誰でも不安になる。
それにしても吉行さん、うまいなあ。
多分、こんな初老の女性役は日本一ではないでしょうか。
と言う訳で様々な年代の4人のシェアハウス。
うーん、解るなあ・・。
けどやっぱり、物語は女性なんです。
男の4人のシェアハウス、、、ないね(笑)
絶対に売れんわ。
シェアハウス
湘南を舞台に30代〜60代?の訳あり女性4人がシェアハウスを通じて人生の再生を果たす内容という事で観てきました。主演の吉行さんの演技はさすが、そして浅田美代子さん、木野花さんとベテランも良い味を出していて大杉漣さんなどが絡みつつストーリー展開には安定感あり。そこに新人の佐伯めぐみさんが絡むので観る前は心配でしたが、複雑な心境をうまく表現出来ていたのではないでしょうか。4人がシェアハウスするまでの展開の急展開感は否めませんが、実際にはもっと手続きは大変だろうなぁと勝手に想像しちゃいました(笑)一つ屋根の下に住み始めるとストーリーは展開を見せます。ここから一気に暗雲が立ちこめるモードですが、それを機に、4人にも変化が起こり始め、ハッピーエンドか!と思ったら・・最後に涙。。湘南の映像の美しさと、女性のあらたなライフスタイルの形として、特に高齢者の女性から支持が出そうな内容でした。
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