アタック・ザ・ブロックのレビュー・感想・評価
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ヤンキー対エイリアン
ヤンキー対エイリアン。90年代の映画を観てるようだった。ヤンキーグループは凄く良かった。ジョークはあまり切れ味良くなかったなぁ…エイリアンの造形は好みではない。なんかもっと笑えそうで笑えないもどかしい映画でした。
ロンドンの団地、コワい。
物語は、ロンドンにエイリアンがやってきて、そこに住む人々がどのように立ち振る舞うかというもの。
異邦人、よそ者という意味の「エイリアン」。この映画では何に例えられているんだろう。
様々な人種。フーディーズ。ロンドンは今どんな社会になっているのだろう。
そんなことを考えながらも気がつけばエイリアン対団地の子の戦いに熱くなっていたのだった!
パンフに監督のインタヴューで「でたらめなプリズムを通して現実を語る」とあったけど、いい言葉っすね。
宇宙人がしょぼい
団地のヤンキーのチンピラぶりがとてもよかったし、その兄さん連中のボンクラぶり、原チャリ、チャリ、乗せてもらう人といった格付けみたいなのや、家庭事情の伺えるところなどがとても丁寧に描かれていてよかった。
そんなチンピラが宇宙人と戦うなんてところで非常にワクワクするんだけど、その宇宙人があまりにしょぼくてとても残念な気分になった。言いすぎかもしれないけど、あんな宇宙人なら団地に紛れ込んだゴリラやイノシシでもいいではないだろうか。てっきり人類の存亡をかけてヤンキーが宇宙人と戦うような胸の熱さを期待していただけにとてもすっきりしなかった。
そもそもあの宇宙人連中は、人間に対して関心すらなく、人類に対しての脅威でもなかった。それならむしろケムール人みたいな宇宙人を「あいつ生意気だぜ」と言って締め上げるヤンキーのような映画にして欲しかった。
これは「砦ごっこ」だ
得体のしれない生き物から逃れるパニックアクション・ムービーだが、舞台を公共団地に限定し、エイリアンに対峙するのが軍でも警察でもなく団地の不良少年グループという設定が独創的だ。
また、台詞がラップ調なのと、時間の経過がほぼリアルタイムに進行するのも特徴だ。一晩の出来事で昼のシーンはない。
突然やってきたエイリアン(これが毛むくじゃらの着ぐるみみたいで笑えるのだが)。
これに対抗する少年たちの武器は、バットに忍者刀、ロケット花火と爆竹、それに水鉄砲だ。
マジに考えたら、こんな武器ではエイリアンどころか猛犬もやっつけられない。
こんな武器で戦うのは遊びの「なんとかごっこ」のときだけだ。
そう、この映画がやっているのは自分らの基地を守る「砦ごっこ」なのだ。
どこからともなく攻めてくるワルいやつ、恐ろしいやつから住処を守るために、やれ花火だ、切り倒せ、そっちは水攻めだと、子供のころの遊びを大人の遊びでちょっと大袈裟に作り上げた話だ。そこは「グーニーズ」(1985)とも共通している。(比べたらキャラクター的に本作の方がずっと弱いが・・・)
エイリアンに対する容赦のない攻撃も、子供がもつ残酷性を表していると見て取れる。
不良グループのリーダー格・モーゼス。ワルく見えてもまだまだ子供。彼の部屋を見ればわかる。ヒーローに憧れる普通の少年の部屋だ。
その子供っぽい部屋に、それまでのモーゼスを見る目が変わるのは看護師のサムの目とまったく一緒だ。そして、やっぱりこれは少年が一世一代の大舞台を演じる「ごっこ」なのだと確信する。
サムの彼氏が医者で、海外の子供を助けるために働いていると聞いた少年の一人が「アフリカじゃなくこの国の子供を救ってくれよ」とつぶやく。けっこう矛盾点を突いた本音の一刺しだ。
団地の陣 悪ガキVSエイリアン
団地っていうスケールの小ささを感じさせない勢いがいい!
悪ガキたちが悪ぶってるけど、やっぱ子供~なとこがあるのがいい!
エイリアンが団地をよじ登ってくシーンがいい!
これが初監督作というジョー・コーニッシュは、
エドガー・ライトの秘蔵っ子というだけある。
カメラワークとか、小道具の使い方がうまい。
これからが楽しみ。
悪ガキ・デニスの原チャが「プラネット・テラー」のポケバイ並みにツボでしたw
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