「不安定な痛々しさ」KOTOKO 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
不安定な痛々しさ
塚本晋也の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は存在そのものが不安定なCoccoによるリアルさが相まって全体的にドキュメンタリーのような、彼女を追い掛けて撮ったありのままを描いている感覚と錯覚。
子を持つ母親が観たら受け入れられない危険で拒絶反応と吐き気による暴力性が、塚本晋也の世界観に創作したCoccoによる物語、痛々しくて目を覆いたくなる演出描写よりも、Coccoそれ自体にギリギリの危うい存在感を見ていられなくなる恐怖を感じる。
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