劇場公開日 2023年10月27日

「酒瓶は頭で割れ」アンダーグラウンド(1995) うむぼんずさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0酒瓶は頭で割れ

2020年5月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWにて、前情報なく鑑賞。半ばぐらいで混乱してきたので一度情勢など調べて鑑賞再開。
前半は何を楽しめばいいのか分からず戸惑いながらも見続けると、後半からラストにかけての怒涛の展開に圧倒される。
第3章が恐らく伝えたかったことなのかと。
それを踏まえたテーマは「戦争は愚かで虚しく、狂ってないとやってられない。どれだけ汚くても祖国は一つ」かなぁ。
3年後くらいにまた観たい。

前半は戸惑った、と言いつつもマルコの前半のハイテンションなシーンはどれも好き。腕時計を外したらワクワクする。

誰か一人が狂っているのでなく、時代がまさに狂乱していたということだろうか。
地下は共産主義、地下は時代錯誤、地下は闘争、など様々なものを暗喩しているのか。

月は真昼に照り、太陽は真夜中に輝く。
太陽の輝きを誰も知らない。

最後の川のシーンは救いなのだろうか。
恐らくそうなんだと思う。
祖国の歴史はいろいろあった、許すけど忘れない。

以下、印象的なセリフ。
「正しい人はとても暮らせない」
「上官は?…祖国だ」
「許そう、だか忘れない」
「この物語に終わりはない。苦痛と悲しみと喜びなしには語り伝えられない。昔、ところに国があった」

うむぼんず