「姿なき犯人。」あいつの声 くまんちゅさんの映画レビュー(感想・評価)
姿なき犯人。
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カン・ドンウォンにハマって
ようやく辿りついた、最後の作品。
日本未公開な上に
DVD化もされていない作品で
たまたま、ネット配信がされていたので
このチャンスを逃すまいと鑑賞。
1991年頃立て続けに起こった「三大迷宮入り事件」の一つ
ソウル江南区で起こった
9歳の少年の誘拐殺人事件を基に映画化。
見終わった後は
ただただ、心が傷んでしまう。
そんな作品。
最後のソル・ギョングの迫真の演技は
涙を誘うし、悲痛さがひしひしと伝わってきます。
ただ全体を通すと
その事件の悲痛さを訴えるためだけの作品
な気がしてしまうのは否めないかと。
映画としてのメッセージ性や
その場面に至るまでの背景の掘り下げが
若干甘い気がします。
なのでドキュメンタリーを観ている感覚があったかな。
製作当時
事件の時効直前であったということなので
国民にとにかく解決をうながすという意図で
このような作品スタイルになったのも
少なからずあるのかもしれません。
しかし
犯人と夫婦との脅迫電話のやりとりや
冷酷な犯人の声だけをピックアップするのは
なかなか見応えもあるし緊迫感もありました。
肝心の犯人役のカン・ドンウォンですが
最初から最後までほぼ声だけ。
さらに登場しても顔は写らないので
もし彼目当てで鑑賞される方は
それを期待せずに楽しむことをお勧めします。笑
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