劇場公開日 2014年2月28日

  • 予告編を見る

「プレイじゃなく観るファンタジーロールプレイングゲーム」ホビット 竜に奪われた王国 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0プレイじゃなく観るファンタジーロールプレイングゲーム

2014年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

前作「思いがけない冒険」で、ゴブリンから逃げる時に強制スクロールで無茶な攻撃かましながら洞窟から脱出を試みる一連のシークエンスで、ファンタジー映画のアクションパートに新境地を開拓したと思うんですよねホビットって。アトラクション要素が向上したというか。前作観た方ならご存知だと思うんですけど、あそこってめちゃめちゃワクワクしたでしょ?
でね、今回はそれが数倍にもパワーアップしとります。めまぐるしくも胸のすく、息も付かせぬノンストップなスクロールアクションが長尺で展開されます。あのワクワク再び!
というかね、もう格段にアクションの出来が違いますよ。全体的にレベルの底が上がってるというか。そこにプラスで美しく目の覚めるほどの絶景とまるで白昼夢でも見ているかの様なめくるめくファンタジーな景観が高次元でマッチしておりましてですね、こんな贅沢な映画は他にはないよね、ていう。
そしてそしてそして!そしてホビット最大の目玉のドラゴン!スマウグいよいよ登場!となる訳ですからね、興奮もピークに達するというかね、遂にその全貌を現すということでね、それだけでもワクワクするのにね、まあゴリゴリ動いてくれちゃってます。めっちゃ暴れますよ。炎吐きまくります。喋りまくります。いやぁ~ファンタジーですね。間違いなくファンタジー。リアルの介入は一切許さぬファンタジーですよ。
これぞLOTRシリーズだよね、これぞピーター・ジャクソンだよね、これぞ幻想世界だよね、ていう。たまりませんよ。もうたまりません。ずっと浸っていたいほどの没入度。埋没感。没頭感。本当ね、待たされた甲斐がありました。
でもね、終わり方が本当ズルいんですよ。あんな一番気になるとこで閉幕しやがって。その続きが観たいんじゃこっちは!ていう。また待たされるんですね我々は。
はー…今すぐ続き観せやがれっての!

ロロ・トマシ