「訴えるものは良いが、気になる点が少々」新少林寺 SHAOLIN 尚さんの映画レビュー(感想・評価)
訴えるものは良いが、気になる点が少々
慈悲深くて慕われるような人間が上に立つのではなく、ただ強いものが人々を支配する時代。強いものが弱くなれば退けられ、また強いものが上に立つ、そして部下は従うのみ。その構造は冒頭のシーンでよく理解できたのだが、曹蛮が侯杰を裏切った理由がよく分からなかった。なぜ裏切ったか?の答えは台詞としてあったが、いまいちピンとこなかった。曹蛮をあれほどまでに狂わせた感情は何だったんだろう…と最後まで気になってしまった。
それに棒術メインの拳法に対するのが、拳銃に鉄砲(外国軍はなんと遠方からの大砲攻撃‼︎)…そりゃ勝ち目無いだろう…距離感が違うもの。そういう設定なので仕方無いが、タイトルに少林寺と入っている割に、少林寺らしいアクションがあまり見られなかったのは少し残念。脇役陣の中には本格的な武術家もいたので修行シーンなどで楽しめた部分もあるが、タイトルと内容にいくらかギャップがあるように感じた。
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