「改心させるのは、私の役目だ」新少林寺 SHAOLIN shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
改心させるのは、私の役目だ
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映画「新少林寺 SHAOLIN」(ベニー・チャン監督)から。
大好きなカンフーアクションだから、
画面に見入ってしまったが、意外と面白い台詞もあった。
権力を手に入れた軍閥の将軍、侯杰(こう・けつ)は、
「我々の邪魔をする者は殺す」と言い切り、
「武術の祖、恐れるに足らず」「銃は撃たねば意味がない」、
そんな考え方をしていた彼が、部下に裏切られ、山中を逃げ惑い、
やっとの思いで辿り着いた「少林寺」の僧たちのお陰で改心。
大事なものは、富や権力でないことを修行によって悟る。
それをいつまでも心に持ち続け、以前の自分の姿を見てるような、
富や権力に溺れている当時の部下を目にして、叫ぶ。
「改心させるのは、私の役目だ」
そんな部下を育ててしまったのは、自分の責任だから、
改心させることが私の役割だ、という気持ちが強く、
彼と戦っているのにも関わらず、自分の命を懸けて助けようとする。
そして、そんな彼の行動を見て、部下は改心した。
アクションばかりが目立ってしまうカンフー映画だが、
「金と泥、どちらが役に立つ?」禅問答みたいな会話もあって、
充分楽しめたと言える作品であった。
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