「初めて観た時「なんでそんな所に!?」と思ったのは私だけではないはず。」エイリアン Takashiさんの映画レビュー(感想・評価)
初めて観た時「なんでそんな所に!?」と思ったのは私だけではないはず。
「エイリアン」は「スター・ウォーズ」と並んで私が映画好きになる原点となった作品。TV放送をVHSに録画したものからDVDやBru-rayと色々な形で観てきたが、今回映画館で鑑賞できる機会に恵まれて非常に嬉しかった(午前十時の映画祭15で鑑賞)。
何故こんなにもこの作品は魅力的なのか、何度も観てしまうのか。実の所自分でも不思議で仕方がない。私は洋画の中でもアクション映画が好きで、戦闘シーンと爆発をこよなく愛している。好きな映画、観たいと思う映画は相当偏っている自負がある。このシリーズでも確かに一番好きなのは皆も大好き「2」である。しかしこの「1」も負けず劣らず好きだ。戦闘シーンなど無いのに。爆発は、まぁ一応あるけれど。さらに言えばゼノモーフ(「1」の個体は「ビッグチャップ」)の姿なんて全体からすればほんのちょっとしか出ないのに。
「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。」
こんな惹かれるキャッチコピーが他にあるのかと。舞台は未来で宇宙とは言え、閉鎖空間で全体的に暗く常にドキドキさせられる。そして不気味で恐ろしいゼノモーフの造形。背景美術や音楽といったその他の要素も全てがマッチしている。これはつまり、その世界観に入り込めるという事、没入感が凄いという事だ。例えばCGがやたら浮いていたりすると没入感が削がれてしまうが、そういった事がこの作品には無い。そこが凄い所で最も魅力的な所であると思う。
昨年の劇場新作もあり今年のドラマシリーズもあり、何やら賑わっているエイリアンシリーズ。それらも勿論面白いし盛り上がるのは良い事だが、好きな作品は何度でも観たい自分としては、是非「2」を劇場で観る事ができる機会に立ち会いたいものだ。
