「悲鳴は宇宙の闇に呑まれる」エイリアン しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
悲鳴は宇宙の闇に呑まれる
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エイリアン・シリーズ第1作。
Ultra HD Blu-rayで2回目の鑑賞(吹替)。
もはや説明不要、言わずと知れたSFホラーの古典にして金字塔。シリーズはその後迷走してしまうものの、本作と2作目の安定感と完成度は抜群だなと思う今日この頃である。
殺戮の本能だけで生きている生物なんて、よくもまぁこんな発想が浮かんで来るものだなと思う。H・R・ギーガーによるエイリアンのデザインが恐ろしさの塊過ぎて堪らない。
エイリアンの初登場は何度観ても衝撃的。腹を食い破って飛び出す、ヘタすりゃトラウマものな名シーンだ。飛び出して来るのが食事中だから、余計にエグく感じられてしまう。
満足な武器も無く、次から次へ血祭に上げられるクルー。人間は狩られるしかないと云う恐怖が全編を支配していて手に汗握る。映画を観てこんなに絶望したのは初めてだった。
安堵をどん底へ突き落とすクライマックス、勇気を振り絞ってエイリアンに立ち向かったリプリーに魅せられた。緊迫感がすごい。怖いし手に汗握るしで、とてもハラハラした。
後にエイリアンが「男性器」を模したデザインであり、リプリーはフェミニズムの象徴として描写されていると云う裏話を知り、なるほどと納得した。戦うリプリーはカッコいい。
※修正(2024/09/05)
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