ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギターのレビュー・感想・評価
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監督はなぜこの三人を!
なぜ、この三人、ジミー・ペイジ、エッジ、ジャック・ホワイトが集まったんだろう。なぜこのドキュメンタリーの映画制作に声をかけられたのだろう。この答えが見つからなかった。見逃したのかもしれない。
個人的にはジャック・ホワイトの経歴、それに、ギターのキャリアが一番好きだった。子供が10人(?)もいるカトリックの家族でデトロイトの貧困地域で育ち、元妻メグ・ホワイトを妹(姉)とか言ってちょっと変だけど。デルタ・ブルースのサン・ハウスの影響を受けたようで 一番好きな曲にGrinnin in your Faceをあげている。 ブルースを愛し不健康だと言われるタバコをふかしている。それも二人のいる前で。
エッジには驚いた。なぜかというとアメリカ英語をスムーズに使うから。ちょっと調べてみたが、子供の頃から引っ越しでウェールズアクセントとアイルランドアクセントの使い分けが上手だったらしい。友達と遊ぶのにこのアクセントの使い分けが大事だったようだ。米国の監督が質問していたから、そのアクセントに合わしているのかもね。それに、アメリカのマリブに豪邸をいくつか建設したようだ。かなり反対にニゴシエイトしたようだが、金が貯まると考えることは同じだね。
ジミーペイジはヤドバーズにもいて、そのツッペリンでも活躍していたギタリストだ。彼はジャック・ホワイトの発言や動きを優しく見守っていたね。彼は才能をひけらかす必要はないね。誰もが実力を認めているからね。でもあまり、印象的な言葉も見つからなかった。
三人の声の質や張りが違うし、他にも外見も年代も違いが明確なので、この三人が交互に入れ替わって話していても、混乱なく話を聞けた。監督の裁量で、このように三人別々の特徴を持っているギタリストを揃えたのかもしれない。ギター演奏のスタイルはわからないのでコメントできないが、素人の私にでもわかる程度に彼らの背景をアーカイブを使ったりして説明してくれた。
“The Weight,”ロビー・ロバートソンが書いたと言われている曲で締めくくった。
Get out x get loud o
ツェッペリンは、正直言って苦手科目だし、U2も大ファンという訳でもなく、もうおひとりは全く知らないので、パスする予定が、三人がセッションをして、『あの曲』を披露するらしいと聞き、ならばと、いそいそ劇場へ。
なぜ、この三人?という疑問は説明されないので勝手な妄想。
おそらく、年代・世代の違う三人、それぞれのロックの歩みを振り返って、重なる部分を浮かび上がらせたかったんでしょうね。
言い換えると、ロックという河の流れを遡上して、その源流に分け入って、その最初の発露がキラリっと光る瞬間を発掘する試みでしょうか。
ふむぅ、やるなぁ。
功奏したかどうかは、観てのお楽しみ。
最後に、待ちかねました『あの曲』もやってくれました。
父のような兄のような、ペイジさんの優しい眼差しが素敵。若い頃は、ナーバスで近づき難い雰囲気だったのに。
エッジさんの『よう知らんで…』みたいなノリも微笑ましく、ガリガリひとりで奮闘するジャック君頑張れ!
編集でツギハギにされてしまったのは、残念至極。セッションをまるごと収めたCDなんて望むべくもないでしょうね。
やはり、原点は、歌への希求でしょうか。少々物足りないので、久しぶりに『ラストワルツ』を観ようかな。もちろん、get loud で。
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