愛と誠のレビュー・感想・評価
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個人的にドツボにはまって爆笑した作品
三池崇史監督版の「愛と誠」。1970年代に人気を博し、西城秀樹主演で映画化もされた梶原一騎原作の同名コミックを、主演は妻夫木聡と武井咲の主演で新田に映画化したもの。
個人的にはドツボにはまって爆笑が続いた意欲作。妻夫木、武井はもちろんだが、斎藤工、大野いと、安藤サクラらが大真面目に笑いを取りにいく演技に好感を抱いた。
和風の純愛ミュージカル
1970年代カルチャーの熱血ケンカ系バイオレンス青春ラヴ・ストーリー。
懐かしい歌謡曲のアレンジバージョンのカヴァーを演者が(口パクで)歌いながらストーリーが進行してゆくミュージカル。
愛(武井咲)の母親に扮する一青窈さんの歌声は流石歌手、一味違う。
武井咲さんの歌声もチャーミングで良かった。
安藤サクラさんのスケ番キャラもハマっている。
『レ・ミゼラブル』(2012年)というミュージカル映画が半年後に公開されることを意識して制作・公開されたのかもしれないが、詳細は不明。
今作は、悲しい女は脇役で、楽しくて明るいギャグ作品で、武井咲さんが可愛いのでお氣に入り。
うーん、、
原作未読。
そういえば、愛する安藤サクラが出てたじゃまいか‼ …と思って観たのだが、なんというか、、原作読んだ方が楽しめるのかな? 私は、終盤で眠くなってしまった、、
出色は、一青窈。やっぱりモノホンの歌手さんは違いますな。市村正親と夫婦役で、二人で歌って踊ります。
それから、「圭子の夢は夜ひらく」「あの素晴らしい愛をもう一度」「また逢う日まで」等々、名曲の数々(私が認知できたのはこの辺まで。他にも良さげな曲が多々ありました)。
そして、余貴美子。正直、一青窈の歌声と余貴美子の醸し出す雰囲気(&熱演)に大きく助けられてる気がしました。 斉藤工くんもね、唇が分厚い人って、岩清水みたいな愛情深い役が似合うね。
ガム子(安藤サクラ)も、コミカルで良いですね。誠へのお見舞いのヒマワリ、どっから盗ってきたんだろうねw
伊原剛志も良いっすね。年齢とかガン無視したキャスティングw
ただ、、名前わかんないんだけど、高原由記役の子が、、あれは、、わざと棒読みしてくれっていう、演出だったのかしら…?
とりあえず個人的には、ガム子が拝めたんで良しとします。10㎝スケールのガム子フィギュアとか、無いのかな。(ねーよw)
西城秀樹さんに合掌
「狼少年ケン」を歌う座生権太(伊原剛志)で大爆笑。西城秀樹から始まる歌謡曲ミュージカルの様相を示していたが、突如のケンで・・・
青葉台学園のエピソードはさっと流す程度にして花園学園に転入させたのはさすが三池監督の暴力をモチーフにした作品を思うと納得。高原由紀(大野いと)のキャスティングとキャラ作りがいまいち。由紀自身の悲壮感も笑いにしてしまったおかげで重みが全くない。全体のストーリーとしてははコミック全16巻をうまく2時間強の中に収めたと感心するが、太賀誠の母親役である余貴美子の演技によってうまくまとめただけなのかもしれない。原作を知る者にとっては、ただ笑うだけのシーンが多かった・・・
見終わったら、当時の西城秀樹版の「愛と誠」を見たくなる。冒頭の西城秀樹の歌はかなりのオマージュ!
俺の知ってる「愛と誠」じゃない!
そもそも「愛と誠」は荒唐無稽で無茶苦茶なストーリーだと思ってた。
で、その荒唐無稽さを逆手にとって映画化したのが「愛と誠」だ。
三池監督の凄いところは、最初っから原作のイメージを破壊し、「どうせ荒唐無稽なお話だから・・・」となんとミュージカルでコメデイタッチ仕立てにし、更に滅茶苦茶な映画にしている。
考えてみれば、早乙女の事を好きな秀才「岩清水」君の台詞「君のためなら死ねる」とか、早乙女が誠に対して抱くイメージが「白馬の騎士」って・・・ふざけんのもいいかげんにしろ!と言いたくなる。それを通り越して不気味ささえ感じる。
早乙女愛はブルジョアの天然なお嬢さんとして描かれ、本来太賀誠に振り回され人生を変えられるヒロインのはずが、この映画では愛に誠が振り回されてる。早乙女愛のほうが上手だ!
しかも旧作では3部作形式で「愛と誠」「続愛と誠」「愛と誠 完結編」と3本の映画が製作されたが、本作はこの1本で見事に大筋のストーリーを負踏まえて完結させている。伊原剛志演じる不良座王権太が「狼少年ケン」を歌って踊るシーン(選曲が驚かされる。)、更に岩清水君の台詞「君のためなら死ねる」の「実は死ねない事情」も説明されている。見事だ!
ちょっとオカシイ展開が多々あるけど、話が重すぎるからミュージカルに...
ちょっとオカシイ展開が多々あるけど、話が重すぎるからミュージカルにしたのは正解だと思う。この話を見やすく面白くまとめたのはすごいと思う。役者のキャスティングが良かった。やりすぎ感のある演出も良かった。妻夫木聡かっこいいなあ〜
ふざけた感じをどうとらえるか
70年代の純愛物語をミュージカルに。たしかに普通のセリフだと物語がくさすぎるかもしれない。さらには原作やミュージカル全般を小馬鹿にしたセリフもちらほら。そんなふざけた作りを面白いと感じるか、くだらないと感じるか。評価は極端にわかれるかもしれない。
『ったく、これだからお金持ちはよ…。』
《愛は平和ではない。愛は戦いである。武器の代わりが誠実であるだけで、それは地上におけるもっとも激しい、厳しい、自らを捨ててかからねばならない戦いである。我が子よ。このことを覚えておきなさい。》
インドの元首相、ネール氏による娘への手紙からの抜粋
様々な形の愛の表現が詰まっている作品。嫉妬、犠牲、奴隷、一途、母性…、形はどうあれすべては愛する人のため。正義の反対がまた別の正義であるのと同じように。
真の男性味は、真の女性味を引き出す。
「ここまでの愛は、母親の子供に対する愛以上の愛だ!!」
「やはり違う。私の幸せは、愛する人の幸せ」
「一度死の恐怖を味わった人間は、二度と自殺なんて出来ねぇらしいが、まぁ元気でやんな。」
誠実にもいろいろな形があることを教えてくれた。
ぶっ飛び三池ワールド!!
この「愛と誠」、面白チックになっているとは聞いていたけど
これほどとは!!
のっけからブッキーが歌い踊る?
むむ、これが三池監督??と思いながらも観ていると
途中から納得の展開に・・・。
全体的にちょっと歌がくどいのだけれど、武井咲ちゃんの
♪あの素晴らしい愛をもう一度は笑える笑える^^
個人的には武井咲ちゃん、シリアスものより
こういうテイストのほうが好きです。
なかなか笑える作品です♪
が、もうちょっとコンパクトにまとめてみても
よかったんじゃないかな~とも思います。
ジワジワくる
見終えた直後はまぁこんなもんか的な感じでした。が、翌日翌々日とふとした瞬間に脳内を武井咲が妻夫木聡が安藤サクラが斉藤工が、歌い踊るという症状に見舞われ…相当なインパクトを受けていたようです。
考えてみれば、こんな映画は他に観たことがなかった!
ガムコさんかわいいっす。これを観て安藤サクラを好きな女優に確定しました。
全体的には面白いけれど、いろいろ中途半端で盛り上がりに欠ける。
いろいろな要素が入っていて全体的には面白いけれど、一つ一つの要素が中途半端で、盛り上がりに欠けるような気がした。
まず、これは原作の「愛と誠」なのか?というと、なんとなく合っているかも?というレベル。
恋愛物なのか?というと、そうかもしれないという感じ。
笑えるのか?というと微妙。
アクション物なのか?というと、アクションは入っているけど、特に強調されているわけでもない。
ミュージカルなのか?と思ったけど、役者さんの歌と踊りがすごく疑問だった。
ただ、曲は古いけどよかった。
ノスタルジーねらいなのか?というとそういうわけでもなく、時代設定を現在(した方が若者うけしたのでは・・・?)にしないのは、主にセットや映像に凝りたいからのような印象だった。
あと、母子物の要素も入っているけど、これは最後のおまけ的扱いでした。
個人的に一番よかったのはキャストです。
太賀誠役が妻夫木聡さんなのをはじめ、座王権太役の伊原剛志さん、大野いとさんは「高校デビュー」、安藤サクラさんと山田真歩さんは「サイタマのラッパー2」、斎藤工さんはテレビドラマの「QP」なども思い出して、演技がどうのというよりキャラの違いが逆におもしろくて、見ていて楽しかった。
面白いのに興業的にあまりヒットしないのは、「ワイルド7」と同じで原作が古いため、知名度がかなり落ちているのと、ふざけた感じにはしているけど、時代がかなり違うし、本質的に重い感じ(恋愛物の場合、難病物以外ダメだと思う)が、隠しきれず、中途半端だからだと思う。
♪あの素晴らしい愛……をもう一度〜
「悪の教典」も公開間近の三池崇史監督が、1970年代に人気を博した同名漫画を映画化。
不良高校生・誠とお嬢様・愛の純愛物語。
これまでに何度も映像化され、しかも今回主演に妻夫木聡と武井咲ってベタな企画だなぁ…と思ったら!
三池さん、アナタはホントの鬼才です!
この古臭い(失礼!)話を普通にやった所で今時誰も見ない、そこで好き勝手料理し、ブッ飛びワールドを作り上げた!
そのスパイスとなっているのが、強烈個性の登場人物と爆笑必至のミュージカルと色とりどりの楽曲。
悪魔的な札付きのワル・誠がかえってマトモに見えるほど。
♪あの素晴らしい愛……をもう一度〜
一途なんだけど言動が天然な愛お嬢様を演じる武井咲に萌え〜(笑)
♪愛してる とても〜 ♪空に太陽がある限り〜
愛にクドい歌とダンスを捧げる“眼鏡”こと岩清水くんを演じる斎藤工、やるね〜!
極めつけは、“おっさんにしか見えない病”の最強の“恋の奴隷”高校生・伊原剛志。
アナタ、スゴ過ぎです!
いちいち決めポーズを取る愛の両親、スーパースケバンだけど誠にベタ惚れのガムコ、予想はついたけど花園実業の裏番の正体…挙げたらキリがないほどキャラ濃すぎ!
シリアスなシーンはとことんシリアスに(でもそれが余計滑稽に見える)、ブッ飛びシーンはとことんブッ飛びに、アクションシーンは「クローズZERO」のように活き活きと、しっかりボケとツッコミのメリハリをつけ、純愛物語を面白い意味で裏切る三池演出は確信犯。
でも最後はきちんと純愛物語に昇華してみせる。
素直に楽しんで、また歌おう!
♪あの素晴らしい愛……をもう一度〜
期待大きすぎた?
三池監督のヘンタイぶりを大いに楽しもうと、テレビでやってたメイキングもチェックして、前売りも買ってすごく期待していた作品でした。
でも、結果はがっかり。
脚本が悪いのか演出が悪いのか分かりませんが、笑えるシーンがあまりなかったです。
エッジもなければ間も悪い。笑いの手法が全体的に古いのです。そこも70年代を意識したなら仕方ないですが。5年前でも古く感じる事のある”笑い”という分野ですからよっぽど真摯に取り組まなければいけなかったと思います。知らないのであればもっとハチャメチャにしてしまうほうがいいのです。
笑いの部分以外でも、誠と親との関係なども全然描けてなかったのではないでしょうか?
武井さんのかわいさだけが救いの2時間でした。
納得のキャスティング
期待通りの三池ワールド、観て納得のキャスティングです。主演の二人は勿論、脇も素晴らしい。前半ダレますが安藤さん、余さんが出るまで待ってください。後半は加速します。昭和歌謡は良かったなぁ、なのに今は…おっと映画の話でした。
70年代を知る世代は見に行け!
現在51歳の評者にとっては、「愛と誠」は西城秀樹主演で一世を風靡したのを知っている世代。とはいえ…、巨人の星、あしたのジョーは大好きの梶原一騎ファンではあっても、愛と誠にはちょっと違和感があり、原作は未読のまま今日に至っている。
で、通して「愛と誠」を体験したのは本作が初めてと言っていい。
結論は、題名に記したとおり。
三池監督は、原作と時代の持つ雰囲気を実にうまく映像化した。
おそらく梶原原作のテーストを十分に生かす、いやそれ以上に映像化に当たってはその持ち味を昇華している、と思う。
主演・妻夫木も真剣勝負で監督の熱情に答えていると思う。
ヒロインの武井はおそらくワケのわからないまま最後までやったと思うのだが、それがかえって早乙女愛が醸し出さないといけない純な持ち味を出すことに成功したといえる。
映像化に当たっては、ミュージカル仕立てにした段階で、遊びの要素に満ち満ちているが、最後まで見れば、梶原スピリットともいうべきものがちゃんと描かれているのは分かるだろう。
納得の一本だ。
平日昼間、東京・錦糸町の劇場で鑑賞したが、他には70代後半とおぼしき女性3人、60-70歳くらいの男性1人。そして51歳のオイラの5人。鑑賞者の平均年齢は68歳。
見ながら笑っているのは、オイラだけだったね。
あのオバハンたち、なんでこの映画を見に来たんだろうか。
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