「ジャーナリスト魂に脱帽」5デイズ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャーナリスト魂に脱帽
一つの作品としては、とても見応えを感じた映画でした。
戦場ジャーナリストが命を懸けて真実を伝えたいと思う心には、尊敬の念を抱きましたよ。
今まで何となく見ていたニュース内での戦場リポートも、この映画を見たらちょっと見る目が変わってしまいそうです。
まあ戦争って、真実が捻じ曲げられて報道されてしまうのが一番の恐怖だったりもしますから、こう言った方々の奮闘が本当に大事になってくるんだなと、改めて考えさせられました。
ただ戦争映画としては、これは完全にジョージア(旧グルジア)視点で描いた作品になっていましたので、真実を描いた作品とは言い難いところも・・・。
単純にロシア=悪でジョージア=正義ではない戦争でしたから、その点に関しては偏見に満ちた内容でしたので、少々割引と言った感じでしょうか。
しかし何の罪もない民間人がこれでもかと虐殺されるシーンを見ると、本当に心が痛みます。
アンディ・ガルシアが演じたジョージアの大統領がやたらカッコ良く描かれてますが、あなたがもう少ししっかりしていればここまで犠牲者は増えなかったような・・・。
それにしても、まあ日本もそうですが、オリンピック時期は他のニュースの扱いがどうしても小さくなってしまうのは、かなり問題がありますよね・・・だからマスゴミとか言われてしまうんだよ(苦笑)
まあ堅いことは抜きにしても、レニー・ハーリン監督作だけあって戦場のシーンは相当な臨場感ありで、なかなかの見応え、主人公の恋愛描写は作風を考えるとやや微妙だった気もしましたが、見て損はない映画だったと思いました。
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