「大胆な推理がおもしろい。」もうひとりのシェイクスピア りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
大胆な推理がおもしろい。
ウィリアム・シェイクスピアが、実は別人だった?!
今に至るも、自筆原稿や日記などが見つかっていない。そのため、推測される別人説。
別人として有力視とされるのが、哲学者フランシス・ベーコンや第17代オックスフォード伯エドワードなど。
その一人、オックスフォード伯エドワードに焦点を当てた作品だ。
監督は、ローランド・エメリッヒ。
「インディペンデンス・デイ」の監督だけれど、以外にも、良かった。
重厚な造りの邸宅やお城。
衣装。
文字の美しさ。
何気なく使われる小物。
そのどれもが、素晴らしい。
それを見るだけでも、嬉しくなっちゃう。
法律や古典の知識が無いと書けない戯曲など、学歴のないシェイクスピアが、どうして書けたのだろう。
シェイクスピア後の売れっ子作家となったベンジャミン・ジョンソンを、使い走りに使ってみたり。
当時の政治状況やエリザベス1世との愛憎を交えた大胆な推理は、おもしろかった。
シェイクスピアが有名になってから獲得した紋章には、「NON SANZ DROICT」と書かれている。
意味は、「権利なかざるべし」だそうな。
それにしても、リス・エヴァンスは、上手な役者さんですね。
いけすかない意地の悪い役もこなせば、こんな悩める役もサラッとこなしてしまう。
さすがです。
サウサンプトン伯ヘンリーを演じたゼイビア・サミュエル。
若き日のオックスフォード伯を演じたジェイミー・キャンベル・バウアー。
この二人がそっくりに見えて、困った。
二人ともイケメンだよね~。
デビッド・シューリス演じるセシルと、息子のロバートと、前出の3人をしっかり覚えておくと、ストーリーがよくわかる。
ベンジャミン・ジョンソンは、お顔に特徴があるので、見分けがつく。
William Shakespeare。
shakeは、揺れる。震動する という意味。
spearは、spear carrie で、チョイ役、エキストラ という意味。
な~んて、考えると余計に面白い。