劇場公開日 2012年9月28日

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「シリーズは同じ事を繰り返す…まさにループ」ボーン・レガシー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0シリーズは同じ事を繰り返す…まさにループ

2013年2月26日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

難しい

マット・デイモンからジェレミー・レナーへ、新たに再開した“ボーン”シリーズ。
“トレッドストーン計画”のジェイソン・ボーンとは別のCIA暗殺者養成プログラム“アウトカム計画”によって最強の工作員として生み出されたアーロン・クロス。計画の暴露を隠蔽する為、抹消されそうになったアーロンの孤独な戦いを描く。

前3部作は立て続けに公開されて記憶もバッチリだったのだが…今回、多少時間が空き、記憶がうっすら薄れたのが痛かった。
いくら新章の幕開けとは言え、前3部作との繋がりが色濃く、見ていると言うより覚えている前提でないと話に入っていけない。また、序盤はCIAが隠蔽の為秘密裏に蠢き、なかなか話が弾まない。
アーロンがアラスカを脱出した中盤からようやく話も躍動し始める。
身体能力も頭脳もボーン以上と言われるアーロンが繰り出す肉弾戦やバイク・アクションは見応え有り、このシリーズの醍醐味をしっかり受け継いでいる。

共演にレイチェル・ワイズ、エドワード・ノートンら実力派を迎えた、一級のアクション・エンターテイメント。
が、しかし、全体的に地味で華に欠けた。
元々このシリーズ自体、ド派手ではないのだが、せっかく新しい主人公を立てたのにも関わらず、新鮮味を感じない。
シリーズの醍醐味は継承しているが、同じ事の繰り返し。

新章第一章。
あの終わり方なら続くだろうし、まだまだ始まったばかり。
次作こそは、新たな展開に期待したい。

近大