「【”俺より優れた人になれ‥。”と元CIAの極悪エージェントである筈の男は言った。CIAの闇を描いた作品。デンゼル出演作に外れなしである。】」デンジャラス・ラン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”俺より優れた人になれ‥。”と元CIAの極悪エージェントである筈の男は言った。CIAの闇を描いた作品。デンゼル出演作に外れなしである。】
■元CIAの伝説的エージェントでありながら、今や世界36か国で指名手配を受けている犯罪者となったトビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)が出頭してきた。
トビンがCIAの隠れ家に監禁されたところ、何者かがそこを激烈に襲撃する。
隠れ家を管理していた新米CIAで”隠れ家の管理人”のマット(ライアン・レイノルズ)はトビンと共に逃亡することになる。
◆感想
・CIA捜査官を演じる出演俳優の豪華な事。
女性捜査官、キャサリン・リンクレーターをヴェラ・ファーミガ。
男性捜査官デヴィッド・バーローをブレンダン・グリーソンが演じている。
ー ブレンダン・グリーソンといえば、先日公開された「イニシェリン島の精霊」の凄みある演技を思い出すが、この頃から凄みがある。-
・トビン・フロストを演じたデンゼル・ワシントンの人心を巧みに操ると言われる人物造形が秀逸である。彼は、会話の中でマットの善性を感じて行くのである。
ー その様をデンゼル・ワシントンが絶妙に演じているのである。-
・作品としては、冒頭からの激烈な銃撃戦やカーチェイスも面白いのだが、矢張りマットに掛けるトビン・フロストの言葉は、痺れる。
ー ”良き人を殺すな”隠れ家でデヴィッドに撃たれた際の涙を流しながらの今際の言葉”俺より優れた人になれ‥。ー
<今作は、CIA及びMI-6を始めとした国家諜報機関の闇を描いた映画である。
マットに対し、ラストCIA副長官が口にした言葉は実に恐ろしい。>
コメントする