劇場公開日 2012年8月4日

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「そして、最後に残ったのは…」遊星からの物体X ファーストコンタクト bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 そして、最後に残ったのは…

2025年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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1951年公開の名作『遊星よりの物体X』を、1982年に巨匠ジョン・カーペンターがリメイクした『遊星からの物体X』の前章譚となる本作。南極観測基地を舞台に、未知のエイリアンとの死闘が繰り広げられるSFホラー・サバイバル。前作の物語に続く、大切なワンちゃんのオマケシーンも、エンドロールの中に組み込まれているので、お見逃しなく。

本作が2011年公開となるので、これまでになかったCG映像も導入され、エイリアンのグロテスクなフォルムや動きも含め、人間がエイリアンの捕食されるシーンも、リアルな血生臭いスプラッター映像として盛り込まれていた。そして、本作の見所は、エイリアンとの死闘以外にも、エイリアンに同化してしまった者が、誰なのかを探し出すシチュエーションにある。仲間の事が互いを信じられず、疑心暗鬼となる中、観る者も一緒にエイリアン探しに巻き込んでいく演出の巧みさにある。

冒頭の南極での調査において、10万年前に不時着したとみられる宇宙船とエイリアンを、氷の中から発見する。世紀の発見となったエイリアンを持ち帰って、基地で分析を始めようとした所、突然、エイリアンは息を吹き返し、次々と観測員や博士たちを襲い始める。そして、そのエイリアンは、襲った人間と同化して人間に成り済ます能力を備えていた。その為、人間同士が互いをエイリアンと疑い始めて、生存をかけて殺し合うまでに発展してまう。

内容的には、SF・ホラーの名作『エイリアン』と同系統の作品である。閉ざされた宇宙船が、ブリザードの南極基地となり、突如と大音響と共に襲い掛かるエイリアンというのも鉄板。また、主人公となるのが『エイリアン』と同様に、考古学者の女性・ケイト。最初はか弱かったケイトが次第に逞しくなり、後半は命がけでエイリアンに立ち向かう展開も、こうしたサバイバル・ムービーの王道だと感じた。

主演の考古学者ケイトには、最近では、『ハーレイ・クイン』や『ジェミニマン』にも出演していた、メアリー・エリザベス・ウィンステッドが演じている。脇には『スター・ウォーズ』にも出演していた、ジェエル・エドガートンや『マイテイー・ソー』や『ボーン・アイデンティティー』等にも出演していた、アドウェール・アキノエ=アグバエが務めていた。

bunmei21
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