「.」遊星からの物体X ファーストコンタクト 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。原題は前作('82)と同じ"The Thing"で、コレはタイトルが思いつかなかったらしい。オープニングのタイトル表示から氷原に響く低音のBGM、更に同化し変態する際の赤い触手と悲鳴等で前作を想起。歯の詰め物やピアス、人工骨等、無機物は複製出来無い新解釈による設定が良い。前作に繋げる工夫を凝らしたプロットやガジェットも巧く処理されている。エンドロールから前作へ違和感無く観れる。ただラスト近く舞台を移すUFOのくだりは蛇足的で、前作の如く閉鎖された基地内だけの方が佳かった。70/100点。
・前作('82)のJ.カーペンター監督は当初カメオ出演予定だったが、スジュールが合わず実現しなかったらしい。
・無機物が複製出来無い新たな解釈の設定は前作('82)のラストに波及していると思われる。主人公K.ラッセルの“R.J.マクレディ”と残る“チャイルズ”演じるK.デヴィッド、J&Bのボトルに口をつけるカットの右耳に注目するとこの設定が活かされているのに気付く。
・鑑賞日:2013年2月2日(土)
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