「タイムスリップ」HESOMORI ヘソモリ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
タイムスリップ
1970年、旧今立の和紙の里。紙漉き職人の工場を代々守り続けているたけじい(若林豪)はタイムスリップする祠の守り人“ヘソモリ”でもあったのだ。その時代のヘソモリもすぐに協力してくれたおかげで、子供たちが幕末の志士たちに監禁されているところを助けることができたわけだ。
時代は現代と40年前の体験映像を交互に流す手法で、現代起ころうとしている事柄をメインにしている。観光再開発の会社の男(村田雄浩)は偶然にも再び訪れてきた幕末の志士・右近を捕え、ヘソの謎を探ろうとする。彼の家には代々伝わる家宝があり、それがなんと現代の週刊誌(笑)!悪い大人をイメージしてあるが、ちょっと間抜けなところがあるため憎めない人物といった感じ。
さとしの娘(谷村美月)の存在もいいのに、なぜか展開がつまらない。幕末の志士が井伊直弼による安政の大獄にからんだ人物だったためにへその秘密を漏らさないようと、へそを閉じることがメイン。また、村田がへその秘密を知りたがっていることや、子供時代からの仲間の男(佐野史郎)が死を看取れなかった妻のために勝手にヘソを利用してタイムスリップしたり、ヘソを閉じる秘伝は皆既月食の日に行うなど、クライマックスは映画らしくなっている。また、肝となるのが、タイムスリップした後はアイテムの護符を貼りつけなければ1時間で寝てしまうといったギミックも効果的だ。
たけじいが突如現れたりするサプライズもいいし、ラストにはたけじいも幕末へ行って写真を撮るなど、ほのぼのした感じ。和紙の里をPRするにはちょいと力不足だけども・・・
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