ロック・オブ・エイジズのレビュー・感想・評価
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優劣だけで映画は語れない。
いや、よかった。となりの女性が泣いていた。これ舞台の映画化でしたか、いい企画だと思うんだけどなぜ流行らなかったかとうとやっぱり全面80年代を推すと恥ずかしいですかね。
ぴきぴきの80年代サウンドには、確かに「輝く明日」「きらめく明日」が充満していて、それにのっとったストーリーはまさに80年代的。さらに、どことなくマイ・フェイバリット『ファントム・オブ・パラダイス』へのオマージュというか、たぶん監督が好きでなのであろう箇所にもニヤッとしてしまう。
とりわけ深い何かが隠れてる訳でもなく、目新しい何かがある訳でもなく、トム・クルーズは流石にどうだろうとは思いつつも、やっぱり音楽の力は凄いんだ、と思う。優秀な映画を観るためだけに金払ってるんじゃないので、こういうのもアリだな、と思います。
久々の
ミュージカル映画。トム・クルーズがでてる!ミュージカル映画!ということで、非常に楽しみにして観たのですが期待していたほど楽しめませんでした。バーレスクやDREAMGIRLSのような興奮が味わえるかと期待していたんですが。
しかしB級としてはなかなか良いのではないでしょうか。
アメリカンジョークに大変な憧れを持っている私としてはジョークに感動しっぱなしでした。少しは使えるようになりたいです。ストーリー性を求めるというよりは、要所要所を楽しんでました。
平成生まれの私にはロックの全盛期の時代がわかりませんが、知っている曲が流れるとテンションがあがります。おおおおこれ知ってる・・・!といった感じですね。
その世代の人々がみたらもっと面白いのでは。
懐かしいけれども。。。
個人的にこの世代の洋楽が好きなのと、
ミュージカルの音源を聞いて気になっていたので
映像よりも曲を聴きに行った感じ。
話はというと80年代の化粧バンド(笑)
「POISON」の曲のようにハリウッドに何かを見つけに来た少女が
成功を夢みてといったありきたりのストーリー。
ブロードウェイでは先駆けかもしれませんが、昨今ミュージカル風の作品は、
映画なら「ハイスクール・ミュージカル」
ドラマなら「GLEE」といった
ティーンエイジ向けの作品の多くで
曲目や演出含めてやり尽くしてる感があるので
大分新鮮味はありません。
トムクルーズもやぼったいですし。。。
彼がイメージしているロックアーティストは
一体誰だったんでしょうか?
全く以てあの当時のロックスターって感じではないです。
個性的ではありましたけども。それとは別ですね。
あと制作でトビー・マグワイアの名前がありましたが
この映画で何がしたかったんでしょうか??
とは言え、あの当時の曲が聴けたことで、
個人的にはビールもすすみました(笑)
またカメオ出演で往年のロックスター達を探すのも一計。
本当にあの当時の曲を聴きたい人だけにおススメです。
ただ、あの映画の中では一切ROCKがなんたるか
という事は描かれてなかったですけどね(笑)
洋楽全盛期。
'80年代ロック、と銘打っていたので(トニー賞で観たことあったけど)
大嵌りじゃん!と観に行ったが、そっか、'87年だともう成人してたし
(あ、歳がバレる)もう少し前の方が盛り沢山だったと思える選曲群。
とはいえ、ほぼ知ってる曲ばかりだったし(好き嫌いは置いといても~)
ノレた、歌えた、楽しめた、あー満足!という感じ。
物語の陳腐さなどハナから分かっていたので、どうでもいい(オイオイ)
とりあえずガンガン流してくれぃ!と思ってたんだけど、オリジナル曲も
けっこう流れるので、まぁ~ご愛嬌?という部分も多かった。
主役の二人、いい声してるね~。歌も上手い。うん、上手いんだけど…
なんかロックを聴いてる気がしないんだよなぁ~(ゴメンね)
元ネタがミュージカル、監督が「ヘアスプレー」の人だから仕方ないけど、
すごくポップなのね、全体的に^^; 言い方変えると軽々しい感じ?(爆)
とっても楽しい音楽映画にはなってるんだけど、重いのは歌じゃなくて、
下ネタや舌ベロベロばっかりで、それを歌で表現しろ!っていうところ。
(A・ローズに指導を受けたという)おトム様や、ゼタ姐は堂に入ってる。
あ~やだやだ、ドキュメンタリー映画じゃないのにケチつけちゃったわ^^;
自分がファンだったアーティストの曲が使われるとキャー!!なんだけど、
そうなると必然的に「何でその曲なんだよ?」とか「エェっ!こっちだろが」
みたいなまたも自己中心的な脳内ヒットメドレーが甦ってしまって困った。
(実は今、ジャーニーのアルバムを引っ張り出して聴いている)
あぁ懐かしい…(T_T)
それぞれの世代の、いちばんゾッコンだった頃の名曲はいつ聴いてもいい。
最近じゃもう、'80年代は懐メロなんだそうだが(まぁそうだよね^^;)
でも、こと洋楽に関しては(邦楽はどうだか分からん)いい時代だったぞ~。
名曲が盛り沢山!!(高嶋兄も小林克也も皆そう言ってる)
今作でもいわゆるアイドルグループ(NKOTBだよね、あれ)が台頭し始め、
ラッパーが幅を効かせるようになった'90年代は(もちろん名曲もあるけど)
もうゼンゼン違っちゃったなと思った。そのうちラップも懐メロになるよ(爆)
しかしおトム様、私生活の波乱にも負けず、今作でも大波乱のお役柄^^;
この人がエロい演技をしてもぜんぜんピンとこない自分なんだけど、
あのダブ~っとした筋骨隆々の腹だの背中だのを出しまくり、為りきりで
熱唱してるのが、さすがだと思った。歌も上手かったしね~。
無難に歌いこなすのがロッカーじゃなくて、元々が不良の音楽要素を持つ
反骨精神バリバリのパフォーマンスが、聴くものを痺れさせるんだもんね。
ゴア夫人^^;を連想させるゼタ姐のキレっぷりもバカバカしくて笑えた~。
ある意味「フットルース」がこれに該当しますね。
一応ロックなので、単なる明るいミュージカルに終始してなくて良かった。
これでもかなり明るかった方だけどねぇ。
(ボールドウィンも良かった、笑えた、やるねぇ。D・ギブソンは群衆の中?)
ロックミュージカル
苦手なミュージカル・・・
懐かしい楽曲がたくさんだし、イケるかと思い、
ミュージカルを克服しようと試みたが、やはり自分には合わなかった。
でも、トム・クルーズは最高。
劇場の大音量で懐かしの曲が聴けたのは良かった。
映画的な評価よりも理屈抜きにロックでノリノリになるべき作品
絢爛豪華なセット、登場人物の圧倒的な歌唱とと力とそれを活かすシンプルなストーリー。ハリウッドが最も得意とするジャンルの作品なので、見ていて絶対に飽きてくることはありません。
けれども映画的にはもっとシカゴのようにアメリカンドリームに向かって突き抜けていく高揚感が欲しかったです。
意外にも、主役はトムが演じるロック界のスーパースターステイシー・ジャックスではなくて田舎から単身成功を夢見てLAにやってきたボーカル志望の少女シェリーでした。「ボーイ・ミーツ・ガール&サクセス」というテーマ曲を地でゆくシンプルなストーリー。ロックの殿堂“バーボンルーム”で働く青年ドリューと知り合ったことで、伝説的なライブハウスを舞台にした恋物語とサクセスストーリーが進行していくのがメインなのです。
やや準主役ぽいステイシーの扱い。しかし、そこはなんといってもトムの役作りが超絶していて、注目度抜群なのです。なにしろそのなりきり度といったらパーフェクト。半年近くボイストレーニングを積んだという歌唱力、ステージパフォーマンスは、本物のロックスターも脱帽するくらいのカリスマを感じさせました。だからこそ、ステイシーの目を合わせるだけで美女を失神させる強烈なセックスアピールを発揮する現実離れした役柄も納得させられてしまうのです。
トムにとって、ステイシーとは自分の中にあるアバターのようなものではないでしょうか。それはスーパースター独特のダークサイドな一面なのではないかと感じました。トム自身この作品の舞台となる1987年には前年に公開された『トップガン』が大ヒットし、一躍スターダムにのし上がった思いで多き年なのです。だからこそ、ステイシーの孤独感や虚像化されていく自己イメージに自嘲していくところに深い共感というか、隠しがたい感情の吐露に近い感覚で真に迫ってくるものを感じさせてくるのです。
トムもプライベートでは宗教にはまっていることで有名です。ステイシーもステージでは愛を熱く語りかけるのです。しかし、ロック専門誌のインタビューに、ステイシーは答えて自分は愛が解らないと告白するのです。そして、自分はファンの快感を満たすセックスシンボルでしかないと自嘲します。そんなネガティブな想いをトム自身も持っているのではないでしょうか。そういえば、ステイシーのネガティブな想いは、ハーレムのような女と酒に入り浸る退廃的な生活に追い込んでいたのです。その自室の雰囲気といったら、まるでカルトの教祖のような怪しい輝きを放っていたのです。だから、よくぞこんな役を引き受けたものだと思ってしまいました。
また、ステイシーの人気にあぐらをかいたような横柄な態度は、自らのバンド仲間とも険悪になり、追われるようにソロシンガーとして独立せざるを得なくなっていました。けれども、マネージャーのポールをはじめ取り巻きは誉めるだけで、誰もステイシーの問題点を指摘しようとしません。唯一『ローリング・ストーンズ』誌の女性記者サックだけが、歯に衣着せないあけすけな質問をしたところ、怒りながらもステイシーは意外な反応を示したのです。なんと自分を本当に解ってくれるサックに本気で惚れてしまうのですね。トム自身も、どこかステイシー同様に理解者を求めているのでは?
さてこのころ、ラップやRBが台頭しつつあった音楽シーン。ロック界全体が凋落しつつありました。絶頂だったステイシーの人気も凋落しつつあり、バーボンルームは倒産の危機に。そして、デビューのチャンスを獲得したドリューも本人の意に反して、ボッブスシンガーの転向を、レコード会社から強要されてしまいます。
街では、環境浄化を公約に当選した新市長を支援する奥様族が、ロック追放を合い言葉にデモ行進してたり、逆風が吹き荒れていました。
しかし、バーボンルームのスタッフも、ステイシーも、絶対にロックを諦めません。ラストに“ロックは永遠”と歌い上げるシーンは最高の盛り上がりを示しました。
ところで、ロック追放運動の先頭に立つ新市長の奥様パトリシアがロックに反対する本当の理由が明かされる隠された過去、それとパトリシアをギャフンと言わせるエピソードがなかなか傑作でした。もっと反対運動を盛り上げて欲しかったです。『シカゴ』でアカデミー助演女優賞に輝いたキャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じているだけに、登場シーンでは見事なダンスパフォーマンスを披露していました。
最後に、本筋の若いふたりの恋は、ちょっとした誤解から破綻し、元に戻っていくというお決まりの先が見える展開になってしまって、ときめきません。まるでミュージカルの添え物のような感じになっているところが、本作の能天気さを象徴していると思います。
秀逸。
個人的にミュージカル映画が好きな為、点数高めですが、80年代のロックの明るいハードな感じが最初から最後まで描かれていてかなり好きです。
トム目的で見に行きましたが、トム以外の役者も素晴らしい。 勿論、トムは役者魂出てまっせ! ここまでやってくれるトムクルーズに大拍手です!
ハリウッド万歳!!
有名なライブハウスで下働きをしながらバンド活動をする青年と、オクラホマの田舎町から歌手を夢見て都会にやってきた娘の出会いから始まる話はよくある青春サクセスストーリーだ。物語自体に新鮮味はない。
この映画の見どころは、若者が夢をつかむストーリーは映画初主演のジュリアン・ハフ(シェリー)と映画初出演のディエゴ・ボニータ(ドリュー)によるフレッシュコンビに任せて、ベテランの俳優陣が遊びまくっているところだ。
アクの強いポール・ジアマッティが残り少ない髪を後ろに結わえ(人のことは言えないが ^^ゞ)、「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」に続き、若い才能の引き抜きを図って失敗。
こちらもベテラン、ブライアン・クランストンはLA市長という肩書きだが、夫人が踊っている間に、なにやらよからぬお遊びにご執心。
その夫人、キャサリン・ゼタ=ジョーンズは信仰深く保守的なご婦人で、ロックは環境に悪いとロックを根絶するため婦人会を煽動するが、本作でもっとも過激な歌とダンスは誰あろうこのLA市長夫人だったりする可笑しさ。
ライブハウス“バーボン・ルーム”のオーナーはアレック・ボールドウィン。普段、硬派の役が多い彼だが、まさかのカミングアウトに笑いが爆発!! ロックのスーパースター、ステイシーの支離滅裂な話にどう答えていいものか四苦八苦する様も面白い。
さてトリはそのロックのスーパースター、ステイシー・ジャックスを演じたトム・クルーズ。股間の飾りと体たらくさに笑えるが、歌声は澄んでいて可愛らしい。ストーリーは若者に任せて伸び伸びとイッちゃってる。人気バンドの“アーセナル”を辞めてソロ・デビューしようというのだが、酒と女に溺れる日々で“アーセナル”を辞めた真意は謎だ。その謎に迫るべくステイシーに近づくローリングストーン・マガジンの記者・コンスタンスがマリン・アッカーマン。トムに負けじと強烈な色気をふり撒く。前作「キリング・ショット」とはまるで雰囲気が違う。
おっともう一人? 大トリがいた。役者はミッキー。ステイシーのペット、ヘイマンだ。このサル、芸達者で最高!! あまりの芸達者ぶりにフルCGかと思いきや、エンドロール前に主要出演者と同等の扱いで写真入りで名前が出ていた。
このお祭り気分は正月映画にしてもいいくらいだ。まさに「ハリウッド万歳!!」
80年代のロックナンバーで構成された音楽がノリノリで、ぜひ音響設備のいい映画館で。
やー楽しかった
是非とも映画館の大音量で見てほしい映画。
トム・クルーズの微妙な感じがすごく役に嵌っててよかった!
歌もうまいし。
主人公の二人は全体的にアイドルっぽく、どちらかといえばZガイ~ズの方があってるかと・・。
まぁとにかく楽しい映画だった。
中途半端
内容はこのての映画に良くある話しで特に目新しい物は無かったです。 トム・クルーズとそれ以外の共演者の歌のクオリティーも高かったけどみんな歌い方が御行儀良く本当にあの時代のL.Aメタルムーブメントを再現出来て無かった様な気がします! 楽曲もそうだけどもっとリアルにやって欲しかった! リアルタイムに知ってる人にはイマイチでしょうね … (..)
とても楽しい!
80年代の当時、FMでヒット曲をカセットに録音してアホほど聴いていた記憶が蘇った。改めてボンジョビやガンズ、REOスピードワゴンと言ったスタジアムロックが楽しかったんだなと思った。そんなコンピ盤があったら欲しい。
トムクルーズはアクセルローズ風で、主人公の女の子はマドンナ風だった。記者の女はオリビアニュートンジョンかな。キャサリン・セタ・ジョーンズはとても面白い人でびっくりした。
主人公の彼氏がジョンクーガーからヴァニラアイスにさせられた感じで面白かった。エンドロールの似顔絵のタッチはa~haのPVみたいだった。
フォリナーなんて陰気臭くて好きじゃなかったのだが、改めて歌詞も本当に暗かった事が分かった。
何から何まで楽しい映画だった。
ミュージカル
ミュージカルを映画にしたので、
ミュージカルらしく、上映中は歌で溢れてる。
ミュージカルが苦手な人や、普通の映画が観たい人は
期待はずれになると思う。
映画に出てくる人は皆歌が上手い。
昔なつかしの音楽に囲まれるので、
ミュージカルが好きな人や、当時の音楽が好きな人は
観終わった後はテンションが上がると思う。
まあ、映画ではない。
トム、マジメに歌ってた。
80年代のキラキラ感(年代的にそう思うだけ?)が、感じられて、随所で流れてくる音楽を堪能できました。 内容はなんとなくバーレスクと似ているような気もしますが。。細かいことは気にしない^^;
いつも特殊工作員で、飛び降りたり、銃をぶっ放すトムクルーズさんも、今回はロックスターになりきっていて、違和感無く、感心しました。
'87年が青春だった方へ、超お勧め!
正統派ラブストーリーを主軸に 80年代のロックンロールに溢れたアメリカを描いた作品。
まったくのノー・マークで "あのトム・クルーズを見たくないから”避けていたのですが、実は今年の作品の中で 上位に挙げてもいいくらい面白かった! しかし、80年代という前提を理解しないと 入っていけない空気です。
ロックに魅せられた若者が アメリカン・ドリームを掴むべくロスで奮闘するお話。
主演の新人、ジュリアン・ハフとディエゴ・ボニータ。 爽やかさとズバ抜けた歌唱力。 演技は まぁミュージカルなので そこまで気にすることもないでしょう。 シェリーを演じたジュリアン。 ジェニファー・アニストンとヘイデン・パネッティーアを足して2で割ったようなお顔に ナイス・ボディ。 そして 歌って踊れるから もう最高!『フットルース(2011)』も観たくなりました。
ドリューを演じたディエゴ。 あのロン毛もだんだん可愛く見えてくるのが不思議だけど、80年代ファッションにも適応できたところが すごい。
伝説の歌手 ステイシー・ジャックスを演じたトム・クルーズ・・・ 腕 短っ(笑) しかも ロン毛でよれてるトムは見たくなかったけれど「歌が上手い」などの前評判通り、お上手です。 が、ポジション的には 主演を盛り上げる役目なので ちょっと頑張りすぎなところがイタいけど トムだからってことでOK(笑)
市長の妻、アンチ・ロックのパトリシアを演じた キャサリン・ゼダ=ジョーンズ。 踊りにもロックかかってました(笑) 後半のオマケは本人のリクエストかな? 美人も笑いを生み出せるという点で 高評価。
笑いつながり、ローリングストーン誌の記者を演じた マリン・アッカーマン。 本作品中 一番の体当たり演技、笑わせてもらいました。
こちらも体当たり演技?クラブ・バーボンの経営者を演じた アレック・ボールドウィンとそのパートナー役の ラッセル・ブランド。 ウザい演技が面白かったです。
その他、S・ジャックスのマネージャーを演じた ポール・ジアマッティ(『スーパー・チューズデー 正義を売った日(2011)』)、嫌味な役がお上手。 メアリー・J・ブライジ(本物の歌手)、静かな演技が素敵でした。
ふた昔前にも良い曲がたくさんあって、こんなにもロックを愛する人がいたんだと 耳を 目を通して全身で感じれる映画です。 私自身、リアルタイムでの体験はないのですが ラジオなどで聞いたことがある曲ばかりでノリノリでした。 印象に残った曲は「Harden My Heart」と「More Than Words」、「Hit Me With Your Best Shot」など。 楽しい作品です(ミュージカルです、苦手な方はご注意を)。
トムのトムによるトムのためのミュージカル
1987年、アメリカ。
歌手になることを夢みてオクラホマの田舎からハリウッドにやってきた女の子シェリーと、ライブハウスで働く青年、ドリューとのラブロマンスミュージカル。ブロードウェイで成功したミュージカルの映画版。 ロック オブ エイジズは、ロックの歴史と言うような意味。ロック オブ エイジドで、最後が、SでなくてDだったら、年寄りのロックという意味になってしまうから、注意が必要。ははは。
監督:アダム シャンクマン
キャスト
ステイシー ジャック :トム クルーズ
ヘイ マン(チンパンジー):ミッキー
ドリュー ボレイ :デイゴ ボネタ
シェリー クリスチャン :ジュリアン ハー
ロスアンデルス市長夫人 :キャサリン ゼタ ジョーンズ
ロス市長 :ブライアン クラストン
ライブハウス主デニス :アレック ボールドウィン
デニスの恋人 :ラッセル ブランド
ステイシーのマネージャー :ポール ジアマテイ
ストーリーは
オクラホマの田舎からロスに、歌手になることを夢みてやってきたシェリーは ロックで有名なライブハウス「バーボン」の店に前で 大切なレコードを入れたスーツケースを盗まれてしまう。そこで シェリーを助けようとしたライブハウスで働く青年ドリューに出会う。スーツケースを失って 途方にくれるシェリーを放っておけなくて、ドリューは「バーボン」の経営者デニスにシェリーを紹介する。運良く、シェリーはウェイトレスとして職を得ることが出来、ドリューとシェリーはすぐに愛し合い 一緒に暮らすことになる。ドリューも、ライブハウスで下働きをしているが、いつか舞台の上で自分の作った歌を歌って成功する日を 夢みていた。二人は共に励ましあいながら 自分達で詩を書き曲を作って練習を重ねていた。
ライブハウスに、ロックのスーパースターのステイシー ジャックが歌いにくることになった。彼はロックのカリスマ。約束の時間は守らない、酒を浴びるほど飲み、女達を従えて、屈強の用心棒達をかかえ、凶暴なチンパンジーを唯一の親友として常に連れ歩いている。強力なオーラを放ち、過度に露出と、セックスを連想させるパフォーマンスで女性ファン達のセックスシンボルになっている。彼の背中には天使の羽、左胸にはハート、乳輪に蛇、両腹に二丁のピストル 肩にナイフの刺青を彫り、全身レザーの服に身を包む。ステイシー ジャックの行くところ、見つめられた女はみな失神する。
現に シェリーもライブ前にドリューの前で失神。シェリーはウィスキーを持ってくるように言われて、ステイシージャックの舞台裏の小部屋に入る。そこでウィスキーのビンを割ってしまい、謝りながら部屋から飛び出してきたシェリーと、部屋の外で、皮ズボンを直すジャックの姿を見て、ドリューは二人が関係を持ったと誤解してしまう。ドリューに責められて シェリーは意味が分からないまま、怒って店を辞めて出て行ってしまう。
後を追うように、ドリューも、ステイシー ジャックのマネージャーの甘言に乗って、歌手の道が開けることを期待して、ライブハウスをやめてプロの所属歌手になる契約をする。
店を飛び出したシェリーに仕事は簡単には見つからない。行き倒れていたところを 拾われてストリップダンサーとして生きていくしかないことを悟らされる。ドリューもマネージャーの意向で ボーイズバンドのヒップホップを歌うことになって、自分の歌が歌えないことに希望を失っていた。
ある夜、ドリューが思い出の場所、ハリウッドの丘の上で、夜景を眺めていると、そこにシェリーがやってくる。短い会話の中で、ドリューが ジャックとシェリーか関係を持ったのは自分勝手な思い違いだったことを知って、深く後悔する。そして、ストリッパーとして生活の糧を得ていたシェリーのもとに、シェリーがむかし失った彼女の宝物だったレコードを探し出して送り、謝罪する。
再び ステイシー ジャックがライブハウス「バーボン」にやってきた。彼の前座を勤めるのは、ドリューの属する、ボーイズバンドのヒップホップだ。店の観客は一斉に、子供だましのボーイズバンドにブーイングを送る。ここに駆けつけてきたシェリーが、舞台に上がってドリューと二人で作った歌を歌いだし、ドッリューにロックにもどるように促す。ドリューは、シェリーを見て燃える。ロックバンドに戻った彼の歌に、観客は大喜び 熱狂する。これを機会に やがて二人はステイシー ジャックが出演する大きな舞台で、彼と共演できるまでに人気が出て、、、。
というハッピーエンデイング。
出てくる歌は
ボン ジョビの「ウォンテッド デッド オア アライブ」
デフ レパードの「POUR SOME SUGAR ON ME」
スコロピオンズの「ロック ユー ライク ア ハリケーン」
フォーリナーズの「I WANNA KNOW WHAT LOVE IS」
ジャーニーの「DON"T STOP BELIEVEN」
誰のか知らない「I WILL BE WITH YOU」
ボン ジョビの「I AM A COW BOY」などなど
デイゴ ボネタと ジュリアン ハーが演じる、ドリューとシェリーのカップルが、可愛い。デイゴ ボネタはまだ21歳のメキシコ人。あまいフェイスでパワフルに歌う。
ライブハウスの主、デニスとゲイの恋人関係も、可愛い。デニスを演じたアレック ボールドウィンは、54歳、ふだんは、弁護士とか刑務署長とか、シリアスな役ばかりに出ていたいたナイスな中年だったが、ヨレヨレのジーンズでロックを歌って踊るのには驚いた。恋人役のラッセル ブランドはイギリス人のコメデイアンだが、彼もまたパワフルに歌っていた。
キャサリン ゼタ ジョーンズがせっかく出ていたのに、彼女に充分踊らせなくて残念。最後にみごとな黒タイツ姿をちらっと見せてくれたけど。「シカゴ」で見せてくれたダイナミックなダンスが忘れられない。もう子育ては充分しただろうから、ミュージカル映画に復帰して欲しい。出演者みな 歌も踊りもうまい。良く聴く曲ばかり出てきて、歌唱力のある人たちが ストーリーにそって、歌って踊ってくれて とても楽しい。
しかしこのミュージカル映画、完全にステイシー ジャックこと、トム クルーズが食っている。「トムの、トムによる、トムのための映画」と言ってよい。徹底した奇人 奇行ぶり。羽目の外し方が 並みでない。チンパンジーと手をつないで、二人(?)で、人を食った予想外のことばかりする。アルコール中毒で、目が完全に宙を彷徨っている。そんなロックのカリスマが、いったんマイクを持って 歌いだすと 激しいリズムに 裸の体をのせて歌いまくる。パワーがすごい。49歳のトム、エネルギーパワー全開だ。3万人のアリーナに集まった観衆が 熱狂して絶叫する。
ガンズ アンド ローゼスのボーカル、アクセルローズの教授を受けたそうだが 先生がいても誰にもできることではない。パワーに圧倒された。やはり、トム クルーズは役者として天才的なひらめきと、実力を持っている。
ロックは永遠だ。カントリーミュジックや、ブルースや、フォークや、ヒップホップや、電子音などを取り入れながら時代と共に どんどん変化していく。しかし、ロックはいつも、歌う人と聴く人とのへだたりを最小限に縮めて 一体となって楽しむこのとできる場だ。ロック オブ エイジズは君が、そして君が、継承して、つないで行くものだ。だからやっぱりロックって最高。
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