「上にデカい人、下に小さい人。」ジャックと天空の巨人 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
上にデカい人、下に小さい人。
え、監督B・シンガーなの!?とちょっとビックリ、
こういう物語に興味があったのか、ただ3Dを撮りたかったのか、
よく分からないけど、監督自身が気に入っていた童話らしい。
じゃあけっこう巧く撮れているかも!?なんて期待したものの、
冒頭~中盤、豆の木がぐい~ん!と伸びる辺りまではつまらない。
私はもちろん2D字幕鑑賞(ゴメンね、それなのに)だったのだけど、
映像は暗いわ(綺麗だけど)、ワクワクしないわ、ファミリー向け
ではないよね~^^;と思うことしきり。確かに子供達はいなかった。
座席予約をした時、やたら「シュガーラッシュ」が満席になっていて
あ、そっちに行ったのね。と納得至極。多分向こうは面白いんだ。
じゃあ最後までつまらなかったのか!?というとそうではなくて、
その豆の木がぐい~ん!と伸びて天空の世界に行ったとたん、
うわ!きもちわりぃ!っていう例の巨人たちがワンサカ出てきて
ここからは(映像も含めて)かなりノンストップな展開を見せる。
ま、お話そのものは王道ですので^^;
それを捻じ曲げるようなビックリする展開はないんだけど、でも
そこまでのつまらなさを払拭するように(最初からこうすればねぇ)
爆裂した展開を見せるので、大丈夫です、目は覚めます。パチ☆
N・ホルト、主役にしてはまるで華がないんだけど(ゴメンねぇ)
この子、子役時代からけっこう長々と頑張っている俳優さんなので
地味なんだけど確実な演技(誉めてるんです)を見せてましたね。
ジャックって元々貧しい農民出だから、その辺の真面目「らしさ」が
よく出せていたし、イザベル姫のE・トムリンソンも可愛くて綺麗。
個人的にはやはりエルモント役のユアンだけど、ちょっと痩せた??
巨人たちに潰されるんじゃないかと、ヒヤヒヤしてしまったわー。
脇にも大御所が多数お並びで、今作がいかに製作費を費やしたか
お察しできるところ、でも向こうでは大コケしちゃったみたいねぇ…
思うに、ちょっとファミリー向けにしてはグロすぎるというか、
子供たちが観るような楽しい「ジャックと豆の木」の話じゃないのね。
けっこうスプラッター的に巨人が人間食いするという描写もあって
(そこまで酷くないけど)となると、ドラえもんに行っちゃうのかなぁ…
B・シンガーとしては、描きたいものが描けたと思うんだけど、
誰を対象にしたのか今ひとつハッキリしなかったところが仇かな。
オトナは(後半で)けっこう楽しめると思います、映像も凄かったし!
(しかし天空にデカい人、ってのはどうなのかしらねぇ。重力的に^^;)